大騒動に巻き込まれたこどもの日
思いついて、電車で琵琶湖一周していた僕。湖西線に乗ってる途中、スマホにはJR西日本の「列車運行情報アプリ」から遅延通知が届いていた。開いてみると
京都駅で駅構内の確認しています。
とあった。このぼやかした表現を見て、嫌な予感を察知。Xを検索した結果、それが的中。
京都駅で不審物!?
京都駅周辺の列車が足止め。通知から10分すると京都駅に絡む広範囲の路線で運転見合わせとなり、京都駅在来線ホームを封鎖しての不審物撤去作業が始まった。
京都から大津京へ。大津京で改札を入り直し、湖西線で近江塩津まで、北陸線と琵琶湖線で京都まで戻るはずが米原で足止めとなってしまった。近江塩津から乗った新快速は米原で急遽折り返した。京都駅が封鎖で身動きが取れないと思うが、僕は「切り札」を使うことにした。
埒開かんし、新幹線や!
京都駅で封鎖されているのがJR西日本が管理する在来線ホーム、改札内のみ。新幹線、近鉄、地下鉄など他社は影響が無かった。新幹線はJR東海が管理しているところで封鎖されず、遅延しててもUターンラッシュの混雑のみで済んでいる。
改札を出て、アプリ「スマートEX」で予約。今回は指定席を取った。のぞみ号全席指定によって、ひかり号の自由席に混雑が集中してると聞いたことがある。割高になってしまうが、混雑が嫌なのとたまたま空席を見つけたのでポチッと予約。切り札に次ぐ切り札を召喚した。
列車は予定通り到着。このときがだいぶピリついてた。
5号車付近の方黄色い点字ブロックまで下がってください!
待合室側を歩いてください!!
止まるまで列車に近づかないでください!
ブチ切れてるような、かなり厳しい口調で放送していた。混んでいたし、邪魔になるのは分かるが、点字ブロックより線路側を歩いたらブチ切れされかねない。これで列車に触れられたらプロからしてみたら面倒くさいし、ただでさえたくさん走ってるとなると、少しの遅延が命取りにもなりかねない。
「ボーッとしてんじゃねーよ!」と言わんとばかりのこういう放送しないとあったときでは遅いし、ここまでやってナメに来るやつはそうそういない。
のぞみ号に道を譲り発車。
乗って音楽を楽しんでいると、巡回してきた車掌が立ち止まって僕の方を向いた。「スマートEX」を差し出しながら、よく見てみると、
あ、1列間違えた…
前やったんや…
幸いにも誰も予約してないことや次で降りることを鑑みて、移動はしなくてよいと言われた。ちょっと恥ずかしいし、席はちゃんと確認せなあかんわ。京阪のプレミアムカー (指定席)、JR特急のチケットレスヘビーユーザーやのになぁ。
20分で無事に京都駅に到着。
西口改札へ見に行ったら、列車は動かないままだったが、改札内に入れるようにはなっていた。この10分後に全線運転再開した。近鉄へ行って列車を待っていたときには普通列車が動き出していた。
見つかった不審物の正体は「衣類」。リュックに薬品の名前が書いてあったことによる一悶着で、噂によればヨットチームの名前だったとか。遺失物として持ち主に返されることだろう。ちょっとした不注意がこんな大騒動を巻き起こすもんだ。
ストリートミュージシャンの投げ銭のような感覚でお気軽にどうぞ。