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怒る前に考える。

梅雨前線による記録的な大雨で東海道新幹線東京〜名古屋間で運休。「のぞみ」停車駅では多くの人が足止めになり、「大動脈」は大混乱。

そんな最中を取材した新聞のネットニュースにあるインタビューがかなりザワついている。記者が大阪に向かう利用者の女性に話を聞くと

きちんと説明せず、ホテルも一杯。車内にいられるかどうかも分からないなんておかしいし、野宿しろということか

と怒りをあらわにしたとのこと。一方で記事後半、修学旅行中で引率している中学の先生は

車内でホテルに連絡して何とか予約できて良かった。夜ご飯がまだなので買い出しに行かなければならず、保護者にも連絡しなければならないので大変です

と冷静に答えて、やるべきことをやろうとしていた。

この記事に対しては特に前者に対する否定的な声が多い。

  • 放送による案内

  • アプリ

  • ホームページ

  • 鉄道公式ツイッターアカウント

など探せば情報はたくさんあるし、バスやタクシーなどで動ける範囲で広範囲でホテルを探せばいくらでも可能性はある。「きちんと説明してない」というのは語弊があるし、怒る前にもっとやれることはあったはず。

先へ進めなくなったときにやってること

地震のときに歩いた経験はあれど、たまたま、風水害で列車運休に巻き込まれた経験はない僕。ただ、人身事故、車両トラブルなどで先へ進めなくなったということは何度か経験している。

たまたま並行路線があったり、混雑のストレスが嫌という理由で迷いなく課金し、そちらへ迂回するということはよくしている。特に関西だとライバル私鉄が並行していたり、滋賀県内なら新幹線でショートカットする術もある。

動かなくなったらなったで、しばらく様子見や携わる鉄道員を信頼する心持ち、情報を待つと同時にアプリや信頼できるツイートを見てみるなどそれなりに心置きなく待っていたりするし、もう無理なら泊まることも視野にある。

YouTuberのホテル獲得術

YouTuberの動画を見ても、そういうところが垣間見える。「西園寺」さんの動画では当日予約でホテルを取ることはよくある。

空きがなかったり、数千円縛りもザラにあって「見つかんの?」と思うが、ジャンクション駅を軸に比較的広い範囲で探したり、電話をかけまくったりして、あっけなく見つかることが多い。

また、秘境駅で「野宿」した経験から「最悪野宿がありますから」という言葉を放つという余裕も見つけている所以なのかも。

経験ないと立ちすくむ

経験のないことに出くわすと立ちすくむ人は多い。僕や「西園寺」さんなどの「鉄オタ」に比べると旅に慣れていない人は何をすれば良いかわからず結局何もしないということは多い。頭が固くなって、「野宿しろということか」と言い放つぐらい、ヒステリックになりやすい。

でも、さっきの先生の話のように「ホテル空いてないかなぁ」とか僕のように「どっか迂回できそうなとこないかなぁ」と考えられる余地は多いはず。

試されてる

狭い範囲でしか調べず、怒りをあらわにして、路頭に迷う人

行動を共にする人たちや自分のために調べるなどのでき得る行動を尽くして、功を奏した人

という「二極化」のような記事。なかなかネガティブな話題だが、嘆くよりも考えられる余地はいくらでもある。

もっと自問自答しろ
状況を考えろ
広い視野を持て

など僕が仕事して言われることにも繋がってくる。そうやって交通障害も乗り越えられる術があるのだから。

それはさておいて、こういうときほど人間試されてると思うし、シミュレーションはしておきたい。

ストリートミュージシャンの投げ銭のような感覚でお気軽にどうぞ。