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かつてのバイト先周辺の変化

滋賀県大津市の膳所(ぜぜ)。滋賀県民なら一発で読めるが、県外でまず読める人は少ない全国屈指の難読地名だ。大阪まで列車で1時間、京都へも20分で行くことができて、普通列車しか停まらないながらも都心部へのアクセスがよい。さらに、京阪石山坂本線との乗り換えも可能で交通の便も抜群に良い。駅を出て、京阪の踏切を渡ると「ときめき坂」という商店街が琵琶湖の方角に伸びていて、数多くの店が軒を連ねる目抜き通りがある。その他、ときめき坂を抜けた琵琶湖岸の「におの浜」エリアにはショッピングモール「Oh!me大津テラス」、大津プリンスホテル、Bリーグ滋賀レイクスターズ本拠地の滋賀県立体育館(通称ウカルちゃんアリーナ)、県立武道館などがあり、膳所駅に近いこの2つは大津の中でも比較的栄えていると言える。
そんな僕は高校時代から何度もこの街を訪れている上、JR膳所駅で駅員のアルバイトをやっていた過去もあり、非常に馴染みのある街だ。そんなこの街と縁のある僕の過去やこないだ訪れた時に見た変化を綴る。

高校時代

膳所の街に初めて降り立ったのは高校時代のこと。弓道部の試合があって、県立武道館に行った。商店街の他、「大津パルコ」や「西武大津店」など長浜とは一味違った都会的雰囲気に目を輝かせていたのを覚えている。そこから大会や武道館を借りての1日練習などでお世話になってきた。

大津パルコ

首都圏ではJRや私鉄の駅前で比較的よく見かけるショッピングビル「パルコ」。関西ではここと心斎橋に進出していたが、2011年に心斎橋が一旦閉店した後は関西唯一の店舗だった。タワーレコードや島村楽器、好日山荘、紀伊国屋書店、ヴィレッジヴァンガードなどの専門店、最上階にユナイテッドシネマ大津、別館にスターバックスとe-radio(FM滋賀)のサテライトスタジオで構成され、都会的なサブカルチャーが揃っていた。
e-radioヘビーリスナーだった僕はスタジオ観覧で時々行くようになって、DJさんやリスナーさんとの繋がりを築いていくようになった。また、タワーレコードでは長浜のCD屋では入手できないインディーズバンドのCDを買い、初めてギターを手に入れたのもここの島村楽器だった。そんな様々な思い出の詰まった場所であったが、2017年8月いっぱいで閉店、それからリニューアルされ、2018年春からは「Oh!Me大津テラス」に衣替えされた。リニューアル後は映画館、ラジオスタジオと一部テナントを除き一新され、平和堂系「フレンドマート」や「TSUTAYA」の他、フィットネスジム「カーブス」や「JEUGIAカルチャーセンター」、学習塾「京進」などの習い事系が多くなり、若者向けだった「パルコ」に比べ、主婦やファミリー向けに大きく変わった印象がある。

ぶらぶらして

大津パルコの他、隣にあった西武大津店も撤退して少し寂しくなった膳所、におの浜界隈。しかし、パルコは装いを改め、県道大津草津線という主要幹線の道路が通っている分まだ、栄えている印象は残っている。ときめき坂もハロウィンイベントなどで盛り上がったりもするし、いわゆる、「シャッター商店街」みたいなことにはなっていない。以前と変わらない膳所の姿を垣間見ることが出来た。
何度も訪れて、思い出も多いこの街はいつか住んでみたいと思わせてくれる。
ぶらりして撮った写真の数々はこちらにどどんと載っけてるので、ご覧頂きたい。

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