成瀬が辿った道を行くwith KANSAI MaaS
膳所、浜大津と巡ってきた聖地巡礼スタンプラリー。この時点で半分は制覇したが、ライブに行くため、中断することにした。それから数日後に残りのスタンプを集めに行った。
この日は「ICOCAでGO 宇治・大津紫式部めぐりパス」も使う。JRと京阪グループ合同で大河ドラマ『光る君へ』ゆかりの地を巡れる「KANSAI MaaS」というアプリ上の乗り放題きっぷだ。セット内容には
JR指定区間内2日乗り放題(ICOCA引き落とし&ポイントバック)
京阪電車京都1日観光チケット(京都、宇治市内などの京阪電車乗り放題)
京阪大津線(石山坂本線と京津線)1日乗車券
京阪バス(石山駅〜石山寺山門間)乗り放題
「光る君へ 宇治大河ドラマ館」と「源氏物語ミュージアム」入館券
他割引特典
メインは成瀬の足跡巡りだが、京阪電車乗り放題があるし、大阪へ行く用事もある。そんなわけで行ってみる。
石山駅
JR琵琶湖線に乗って石山駅で下車。
京阪電車の定期券売り場で電車とバスの乗り放題チケットに引き換えてもらった。「種類がある」と戸惑われたが「KANSAI MaaSなんですけど」と言ったらすぐ出てきた。こういう瞬間けっこう怖い。
まずは、坂本比叡山口行きに乗り込む。
膳所本町駅
膳所本町駅で下車。ここで1個目のスタンプをゲットしに行く。
奎文堂
駅からすぐのところの本屋さん「奎文堂」がスタンプチェックポイント。名前をどこかで見た気がするが、どのシーンかはまだ探し中。
膳所高校
その奥にある「滋賀県立膳所高校(通称膳所高)」。偏差値が72と県立で最も高く、成瀬が行った京大の他、東大の合格者も多数。「滋賀一の進学校」として知られる。これ故に滋賀県民のほとんどは「膳所」を簡単に読むことができる。
膳所高は「班活動」も盛ん。「班活動」は「部活動」の独自名称だが、中身はほぼ一緒。成瀬がいた「かるた班」を始め、2018年選抜高校野球21世紀枠に選ばれた「野球班」などある。「野球班」は「データ班」という分析専門野球班員を配置。頭脳明晰揃いの膳所高らしい「データ野球」が躍動した。
美富士食堂
膳所本町駅前にある「美富士食堂」。レトロな雰囲気が色濃く残る定食屋さん。この店はかなりの全国区で知られ、テレビ取材も多数。
デカ盛りの聖地と呼ばれ、カツ丼やオムライス、チキンエスカロップがこれでもかと乗っかる姿はインパクトがある。テレビがこぞって訪れるし、「大食いブーム」のときはすごかったであろう。
しかし、現在は諸事情で休業中。名前は知っていたし、気にはなっていただけになんか残念。ただ、食べられたとしても、僕の胃腸に収まるか知らんが。
膳所本町→唐橋前
膳所本町駅から唐橋前へ。
やってきた電車は京阪グループ観光キャンペーンPRの特別仕様。車内は琵琶湖の青と比叡山の黄色で彩られている。
唐橋前駅
唐橋前駅で下車。ここにもチェックポイントがあるが、その前に駅名にある「瀬田の唐橋」へ。
瀬田の唐橋
金色のような欄干が特徴の「唐橋」。東海道にかけられたこの橋は古くから交通の要衝だった。
今でもたくさんのクルマが行き交う。
新幹線や瀬田川を渡る琵琶湖線などトレインビューも拝める。
ここから「ビワイチ(琵琶湖1周)」を始めるオススメポイントにもなっている。この日もサイクルスーツを着た中国人と思われる男女2人が記念撮影していた。
夕照の道
唐橋の東側で交わる県道559号、通称「夕照の道」と呼ばれる。近江八景の1つ「瀬田夕照」に由来する。厳かな名前とは裏腹に、ラジオの交通情報で頻繁に名前が出てくるほど交通量は多めだ。
松喜屋
ある程度ぶらついて、ランチへ。「ハンバーグステーキ松喜屋」というハンバーグ専門店。
この店は『成瀬は信じた道を行く』に登場。びわ湖大津観光大使に成瀬あかりとともに選ばれた篠原かれんが就任祝いで訪れた。これにちなんでコラボコースメニューが提供されている。詳しくはまた別で。
満腹になったところで今度は「近江神宮」へ。
島ノ関のロイホ
島ノ関駅前にある「ロイヤルホスト」も成瀬ゆかりの場所。成瀬とかれんが「観光大使-1グランプリ」に向けた作戦会議を開いた場所だ。
近江神宮前駅
近江神宮前で下車。20分に1本はこの駅で折り返す。坂本方面は少し本数が減る。
錦織車庫
この駅に隣接し、錦織車庫や乗務員の事務所がある。大津市内を走る京阪電車全てがここで検査している拠点で、営業列車としてはやってこない京津線の電車もいる。
電車の改造も請け負っており、製造名義も「京阪電車 錦織工場」となっている。石山坂本線、京津線の頭脳のような場所だ。
近江神宮
そこから歩くこと10分。近江神宮に着いた。
かるたの聖地だけあって百人一首が至るところに。僕が高校生の頃に一度百人一首大会を学年でやったことがある。あのときは地名入りのやつを重点的に記憶して、狙ってたな。そんなこの場所でもスタンプラリーをゲット。
時計の始まり
近江神宮は日本における時計の始まりの地でもある。大化の改新を起こした中大兄皇子、のちの天智天皇がここに都を置いていたときに「漏刻」という水時計を置いたことに由来する。
時計館という博物館もあるが、あいにく定休日だった。
近江勧学館
その後に近江勧学館。かるたのクイーン戦や名人戦が行われる「かるた界の最高峰」と言える場所。
対戦場を模したセットや映画『ちはやふる』の出演者直筆サインや『ちはやふる』の原画など様々ある聖地。
成瀬が出場したかるたの全国大会予選が行われた2ヶ所のうちの1ヶ所で、成瀬と西浦航一郎、中橋結希人が出会うのはこのあと訪れる別の場所だ。西浦が言うところの通りこんな格式あるところに予選で入れるのは幸運なことだろう。
滋賀市民センター
近江勧学館を後にして、10分歩く。やってきたのは「滋賀市民センター」。1階に大津市役所の滋賀支所を併設した公民館でこの上の階で3人が出会うことになる。
滋賀県の由来
センターのある南志賀地区、および京阪南滋賀駅から同滋賀里駅周辺は「滋賀県」の由来になったところ。県庁所在地は大津市だし、滋賀より近江を冠するものやことが多い。京阪電車ですら乗り換え案内を滋賀方面ではなく「びわ湖方面」とするぐらい。
滋賀県を「近江県」にしようというプチ騒動もあったほど。だが、ここに住んでる人からしたらプライドはあるだろう。
大津市民憲章
大津市民憲章も小説の一節に出てきた。成瀬は
と引用して、西浦と結希人をミシガンに誘い、西浦にご飯を振舞った。引き気味の西浦に対し、成瀬の至って真剣な生真面目さが垣間見えたシーンだった。
クリアファイルゲット!
ここのスタンプで全制覇となった。一旦石山寺寄ったのち、交換しに膳所のフレンドマートへ。
「ブルー」「ピンク」の2種類からピンクを選んだ。表に観光大使になった成瀬、裏にその幼馴染「島崎みゆき」が描かれている。2人の背景にはありし日の「西武大津店」のイラストもある。
2日に分けて巡った「成瀬シリーズ」の聖地巡礼スタンプラリー。これまでもヨルシカ始め、聖地巡礼したことはあったが、たぶん一番楽しかったかもしれない。僕の記憶に残る馴染みの風景、1000回通い詰めた街だからっていうのが大きい。成瀬でも他でもいいから宮島未奈さんの新作出たら買ってみたい
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