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叢雲のつるぎ@映画館

ニューアルバム『沈香学じんこうがく』の付録として2023年1月に代々木第一体育館で行われたライブ「ROAD GAME『テクノプア』〜叢雲むらくものつるぎ〜」が収録されている。

この発売に先駆けて全国22都市の26の映画館で「叢雲のつるぎ」ライブ本編をスクリーンで上映するという企画が行われた。ファンクラブの抽選でこのチケットをゲットして見てくることにした。

話題作に混じる「ずとまよライブ上映会」

僕は今回「T・JOY京都」を選んだ。京都駅前のイオンモール内にあって、京都住んでいたら行く人が多い大規模なところ。

入り口にニラちゃん

スクリーン入り口には見慣れた「ニラちゃん」のイラスト。通りかかった何も知らない人にとっては「ここ何やってんの?」と思うが、「ずとまろ」にとってはなかなか無いことで興奮する。しかも、「ニラちゃん」だけのシンプルさ。

もうまもなく19時になろうかというところでフライング気味に上映スタート。他の映画と違って予告編、CM「映画泥棒」も無い状態。これだけでも、特別な上映なのが見て取れる。

「叢雲のつるぎ」は基本的に僕が神戸で見た「テクノプア」をベースとしながらも「津軽三味線」「ブラウン管テレビを改造したドラム」などツアーではなかった楽器があったり、アコースティックステージが別に設けられていた。

さらにオープニング、エンディングアクトとして書家の茂住菁邨もずみせいそんさんが登場し、

叢雲開幕

叢雲閉幕

と書き上げた。

映像内のテロップには「『令和』を書いた」と紹介。菅義偉官房長官(当時)が掲げた「令和」の文字を揮毫した張本人なのだ。こんな大物を招くとは「叢雲のつるぎ」のスケールを物語っている。

だいたい「テクノプア」でやっていたのもあったが、『残機』『綺羅キラー』といった見に行った時点では解禁前のもあってかなりすごかった。特に『綺羅キラー』はフィーチャリングした森カリオペさん本人もリアルタイムの生声とラップで届けてくれたのがかなりアツかったし、ACAねさんとの仲の良さも光ってた。

そんなライブを映画館で見たわけだが、やっぱりライブで見るのとか家で見るのとは勝手が違うからかみんな控えめ。しかも、座りながらだったからほぼ全員手探りだった。それでも見ると、しゃもじ持って楽しんでるから自分も自然とノれたような気がする。

その上、映画館ならではの「至高の大音響」は満足度が高かった上にボロ泣き必至だった。こんな至れり尽くせりさせてくれる「ずとまよ」はホンマにすごい。

その場で見たほうが何より思い出深いが、見に行けなかった人でもそれに匹敵する「最高の音質と最高の大音響」で楽しむことができた。この映像が入った『沈香学』も買ったことだし何度でも楽しみたい。

ストリートミュージシャンの投げ銭のような感覚でお気軽にどうぞ。