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ライトな好きだったが。

「ハイスタ」の悲しい出来事に続くかのように、今度は今ノリに乗って、絶頂な「sumika」。ギタリストでコーラスの黒田隼之介さんがこの世を去ったとのこと。理由は明らかにされていないものの、邦ロックファンには大きな衝撃。しかも、こんなイケイケのときに。

僕がこの一報を知ったのはラジオでのこと。「ご報告」という言葉と共にDJが伝え、直後に涙声になっていたが、気丈に「sumika」の曲を流しその後はいつも通りにエンディングまで駆け抜けた。

『ROCK KIDS 802 FRIDAY』に至ってはいつもと違うオープニングで幕を開けたかと思えばやはりこの話題。悲しみつつも事実を伝え、「ラジ友」のメッセージを紹介していた。去年の『レディオクレイジー(レディクレ)』にも出演していただけあってリスナーの衝撃は計り知れない。

僕自身は特段ファンであることは公言しなかったが、映画で出会った『ファンファーレ』やラジオで出会った『ホワイトマーチ』などをサブスクに入れて、列車で聴くようになった。

特に『ホワイトマーチ』はついこないだも四国へ行く道中で聴いていたばかり。北摂で舞った雪を見ながら新快速で駆け抜ける風景は絵になる。そして、JR東日本のスキーキャンペーン『JR SKISKI』のCMソングだったことも知って鉄道好きには親近感が湧いてしまった。

僕にとってはそのぐらいの関わりではあるが、片岡さんの声はどこで聴いても一発で分かるし、かっこいい。曲全体もキラキラしている印象もある。それらを支えていた1人がいなくなってしまうということは僕も放って置けない。note上、リアル問わず好きを公言する人はたくさんいたというのもあってより悲しさが込み上げてくる。

「ライトな好き」であったのがまさかこういうことで気になってしまうのはなんとも皮肉なことにも思えてしまうが、こういうことでも良いと思う曲をたくさん聴くことがリスナーにとっての最低限の供養なのだと思う。過去にも僕の好きなバンドで似たようなことがあったわけでこうやって気持ちを和らげてきた。ラジオで流れた『春風』『願い』を列車とお供にしてみようか。

ストリートミュージシャンの投げ銭のような感覚でお気軽にどうぞ。