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初体験

こんばんは。

今週2回目の投稿にうかれているきりんです。


突然ですが、最近何か初体験しましたか?

大人になると初体験が減ってしまいがち。
それに加えて、自粛生活が続いていることもあり、最近初体験をしたという人は少ないのではないでしょうか。

とはいえ、何でも自粛のせいにしてはいけないので…

地味にできる初体験はないかなあと考えていました。

そんな時に、たまたま近所の公園で見つけたのが献血車です。


思い返してみると、献血車は今まで何度も見たことがありました。

大学に来ていて、友人が献血をしたという話を聞いたこともありました。

駅前で「献血のご協力お願いします!」と呼びかけているのも何度も見たことがありました。

しかし、なぜか私にとって献血は "他人事”で、「どうして献血が必要なのか」とか「自分や家族、友人も献血に助けられる可能性がある」とか、何も考えず、何も思わず、遠い遠い存在でした。
だから当然「協力しよう」という意識もゼロでした。


そんな私でしたが、
先日、献血車を見かけたときは、以前よりは当事者意識が持てたというか、"他人事ではない"と思えました。


意識が変わるきっかけ

約1年半の闘病の末、昨年私の大切な家族が他界しました。
闘病中、初めての入院・通院治療を通して、医者・看護師・ほかの患者さん方と深く関わり支えていただきました。

一見、幸せそうに見える人でも大変な病を抱えて受け入れて生きている、ほんとうの意味で美しい方々と出会えました。
自分の知らない大変な病がたくさんあって、それに向き合っている人がたくさんいることを知りました。

お世話になったお医者さんや看護師さんを形容するには私の乏しい語彙力では難しいのですが、一言で言うと"心底優しい"と感じました。
もちろん私が目の当たりにしたのは、医者や看護師の仕事のほんの一部分に過ぎません。そのほんの一部だけを見ても、仕事と割り切ることが難しい一喜一憂させられる大変なお仕事だと思います。その仕事を選んで続けている方々は、どんな状況でも一貫して優しかったです。何度も救われました。

また、私たち家族を一番支えてくれたのは、他でもなく病と闘う本人でした。
息をひきとる瞬間まで苦しい自分のことより家族のことを思ってくれていました。
その思いが今も私たちの支えになっています。

大切な家族を亡くすというのはまだまだ受け入れられない苦しいことですが、経験したことや出会った方々は私の人生に大きな影響を与える貴重なものとなりました。


もっともっと想像力を働かせて生きなければならないと気付かされました。


献血初体験

身勝手なはなしですが、以前は目にも入らなかった献血車も少し意識が変わった私は、見つけるとすぐに突撃しました。

急だったこともあり緊張気味でしたが、爽やかなスタッフの方が丁寧に説明してくださり、すぐに安心できました。

車に乗り込むと、やさしいお医者さんと看護師さんがいらっしゃり、献血ができる体調なのか問診、血圧測定、血液型の確認をしました。

余談ですが、生まれてすぐに教えてもらった血液型が間違っていて、献血で初めて本当の血液型を知る人もけっこういるのだとか。
母親の血液と混ざってしまうせいで間違えることがあるそうです。
「えっ今までの血液型占いは!?」と思いましたが、確認してもらうと結果は合っていました。よかった。

水分をたくさんとって、車内のベットに横になる。
看護師さんに針を刺され、いざ献血‼︎
太めの針で少し痛かったですが、そのうち痛みも収まりました。
一人に対して一人の看護師さんがついてくださり、安心。
看護師さんとおしゃべりしているうちに終了。
体調が悪くなるといけないので、ジュースを飲みながら少し待機。
体調に変化がなければ帰宅OK。
私は特に変化がなく、元気に帰宅できました。
かかった時間は説明の時間なども合わせて、全部で50〜60分位だったと思います。
あっという間でした。

ちなみに...
献血中に体調に異変があった場合は途中でも即献血中止。
必要に応じて、点滴などの処置もしてもらえるそうです。

採った血液は当然検査をするのですが、希望すれば検査結果を知らせてもらえるのは献血をしてよかったと思った点です。
病院で検査するのと同じような項目、さらに肝炎なども検査するそうです。

看護師さんの話によると、今までは献血車が大学やイベントに出向いて献血を呼びかけていたそうですが、自粛の影響を受け減ってしまっているということです。
事故、病気、手術、様々な状況で血液が足りなくなったら、と想像すると鳥肌が立ちます。

また献血車を見かけたら、喜んで献血したいと思います。


やはり初体験をすると、新しいことを知ることができておもしろいです。
知ることによって、今までは何とも思わなかったことがより身近に感じられたり。


今後も初体験を通して学び楽しんでいきたい。

視野の広いおばさんになれますように。

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