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ユーザーコミュニティの活性化を考える #2

ユーザーの自助努力で、どこまでユーザーコミュニティは活性化できるのだろうか、という話をつらつら。前回記事に続く #2です。
(特定の企業色が強めかもしれませんが、当該企業から依頼されたものではなく、個人の意向で書いています)


分科会がコミュニティを動かす

2023年7月、クラウドサインのユーザーコミュニティ「Re:Change」に、3つの分科会が誕生。それぞれが定期的なオンラインミーティングを開催し、その活動を開始した。
わたしがリーダーを務める「Re:Change活性化分科会」では、コミュニティ活性化のための具体的なアウトプットを考えたり、コミュニティ参加者が喜んでくれることについて議論したり、分科会メンバーそれぞれが頭を捻り、アイディアを出し合う時間が続いた。
コミュニケーションツールとして使用しているcommmune上では、分科会に関する投稿が多く見られるようになった。ユーザー同士がただ交流するだけでなく、交流から得られたものや学びが言語化されてスレッドを彩っていくのをみて、分科会がコミュニティ活性化に一役も二役も買っていることを実感した。

実現!Re:Change Meetup vol.2

2023年7月にユーザーコミュニティのメンバーがオフラインで集まるイベント「Re:Change Meetup vol.1」を開催。このときはベンダーである弁護士ドットコム社様側がしっかり場やコンテンツを作ってくださったので、ユーザーはそれを享受するだけでよかった。ここで分科会構想の発表があり、手を挙げてくれたメンバーで分科会をつくった。
充実した企画で、とても有意義な時間でした。当日の様子はこちらで。


2回目となった2023年11月のvol.2は、Re:Change活性化分科会としてMeetup内のコンテンツを企画し、持ち込んだ。いわゆるユーザー持ち込み企画。各分科会の活動状況についてのLTと、そもそも同じコミュニティにいるユーザー同士がもっとよく知り合うためのアイスブレイクを実施したところ、会は想像していた以上に盛り上がった。イベントの企画者の主語が、ベンダーからユーザーに移った瞬間だった。

運営のはせがわさんがRe:Changeの2023年振り返り記事でも触れてくださっているので、こちらもぜひ。2023年、本当にいろいろあったねー。


停滞することはある

Meetup vol.2が盛況に終わった結果、我々は燃え尽き、明らかに失速した。
ミーティングでも、あれこれ発言はするものの、アイディアや思っていることを発散して時間切れになり、ミーティングが散会になることが増える。
ふんわり「それじゃあやってみようか〜」と話を進めた企画はあっけなく倒れるし、分科会のメンバーが繁忙期に入ると、途端にミーティングの日程調整は難航。自助努力で成り立つコミュニティの弱点を痛感した。
当然ながら、「やりたい」と思うだけではことは進まなくて、「実現させるために動く」の余力がないと、停滞するのである。

それでも、なんとか形にしきる

だから、少しずつでも、余力を振り絞って進める。うまくいかなかったことも、なかったことにはしない。こんなことやったね、良かったね/難しかったね、という軌跡はきっと、今後の活動の糧にもなる。
そんなモチベーションで企画を考え続け、場を動かし続け、この「続ける」ってこともまた難しいことなんだよな、と思いつつ、一定の結果が出たんじゃないかと思えたこの春、ついにこの分科会も一区切りを迎える。

芝公園で会いましょう(PR)

第1期の分科会は、2024年3月をもってその活動期間を終えます。9ヶ月間の分科会の活動の集大成を、コロナ禍以降初めてのオフラインカンファレンス「CloudSign Re:Change Japan 2024 Spring」でお伝えします。

13:50 - 14:35、ピッチ会場で「ユーザーがRe:Changeするリーガルテックの未来」というセッションに、ファシリテーターとして参加します。
2021年のユーザーコミュニティRe:Changeの設立から振り返り、現状のイベントや分科会などの成果発表や、今後のコミュニティの展望について、ユーザーコミュニティにいらっしゃる皆さんとお話し、コミュニティの魅力について伝えられたらと思っています。
Re:ChangeネイルとRe:Change Tシャツで、会場にてお待ちしております!


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