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現場DX事始め(3-2)やる対象は決めた、業務を分解してデータを確定した、では改めて、やる意義は?

前々回、DXの対象として何を選ぶか?という話。
前回、選んだもの(本件では試作工程データ)についてどのような工程からどのようなデータが出てくるか、業務を分解する話。
というように進めました。

ということで今回改めて。
「そもそもどうしてこの業務をDXの対象にするのか?」


対象者、利用シーンから考える「意義」

最初にDX推進をしている「私」以外の対象者を考えます。「営業DX」のような現場で活用するものなら担当者、管理系のDXなら管理者兼意思決定者、といったところでしょうか?工程DXの場合は後者かな?といった感じで考えます。

次に利用シーン。類似する過去の事例を取ってきて予測、提案するものなのか?データの推移もしくは異常値をとらえて何かしらのアクションを考えるために使うのか?それとも別の何かか?これらの違いで、ユーザーが取るアクション、最初に見せるデータ、すべて違ってきます。

「そういう要求仕様があってからDX化始めるのでは?」
という声もあるかもしれません。
やってみて分かったこと。人は自分の想像がつかないものを想像することができません。想像することを諦めます。
そこを「いや、まず要求内容が分からないとDX化の方向が・・・」と言い出すと典型的な「卵が先か鶏が先か」論争になってしまうため、
「想像力がつく方がまず想像して作ってやる」
というのがここでの結論です。

「作った後で始まる世界」に期待します。

「何を見せるか」を設計

私が設計段階で考えることはこんなこと。

やる理由 vs. やらない理由

前項で考えた内容を実現するには何をすればいいのか?やらなくてよい(もしくは後で使いながら考えればよい)ところはどこなのか?

見せ方

グラフ?表?どんなグラフ or 表?
1ページ目のキャッチはどうする?詳細が知りたくなったとき、2ページ目以後をどう設計しておけば話が早くなる?

スピード×完成度

スピードだけはダメ、完成度だけ高くても改善の想像力が働かない。
スピード×完成度として、どの辺で最初のリリースをしてユーザーの声を取りに行く?

来週は休載、次回が第1期ラスト、実際発行してみたらどうなったのか?

実際この考え方で最初のリリースをしてみたので、職場の反応が集まったところで次回の記事を書きます。

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