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経営者目線が養成できる!? THE COFFEE INC2 がおもしろい

久方ぶりにnote書きます。
なお、パラレルキャリアプロデューサーという看板は下ろしたので、今後はこちらはパラレルキャリア含めた雑記帳になります。すみません。

こんなにリアルな経営シミュレーションゲームやったことない


さてさて、タイトルのこちらのゲーム。スタートアップ界隈で春先に流行ったみたいですが、今更ながらおすすめします。
リアルに寝る間を惜しんでハマった秀逸な経営シミュレーションゲームです。(実際睡眠時間3時間くらいでやりこんじゃって大風邪ひきました)

内容は簡単!
”あなたはコーヒーショップを作る起業家です。オーナーとして店を経営しましょう”
というシンプルなものですが、面白さはこれ以降。

融資を受けてガンガンチェーン店を作って世界中にスタバのごとく市場を専有していくこともできるし、商品開発もアプリ開発も可能。
人事部で従業員の働きやすさUPを図ることもできるし、財務諸表から問題箇所を探すこともできる。
CEOという立場でCMOやCFOCTOなどの重役を雇うこともできるので、創業者としてリタイアしてただお金が入ってくるのを楽しむことも可能です。
また、株を持ったり別企業や不動産を買収することもできるし、球団オーナーにだってなれちゃう!
市長選への献金でユーザーの考え方に作用することもできちゃうし、大学への献金を通じて名を残すことも可能!
めちゃくちゃリアルでずっとやり込めます。

個人的にこのゲームを通じて結構いろんな視点を得まして...

・マーケットに合わせて売ってる単価が低すぎると薄利多売で虚しさを覚える→結局昇給させられない(これがデフレの正体か!値決めとは経営なり)
・業態次第で売上は大きく変わる(コーヒーより不動産のほうが売上大)
・初期の経営は資金不足が命取り 雇用不安を訴えるスタッフいるし責任感半端ない
・細かい人事の不満は給料上げて人を増やすとすぐ消える(つまり余裕問題なのかもしれない)
・人事部の要求をフルマックスに答える超ホワイト企業になると、お金よりも毎回社長ありがとうと言われることに幸せを感じる
・権限委譲しまくると、オーナーのすることは会社の方向性を考えることと決断することになる
・競合なしでやると、面白さ半減。経営はゲームに勝つ思考回路を持ってることが重要かも
・経営者目線になると、人事部の要求は時として権利主張に見える
・財務諸表の読み方をようやく体得できてきた
・環境活動の重要性やロビー活動の影響力は日本ではまだ体感しにくいけど海外だとこれ強いなきっと
・オーナーになりきってオペレーションがなくなると労働による幸福感が減る 単なるインカム長者は不幸かも
・うまく行った経営者目線で見ると新たな挑戦がなければ虚しい アドレナリン不足になる
・なんだかんだ商品開発だけはずっとやりたい私はマーケがやっぱ好きなんだろな


というように、子連れMBAで学んだ経営学の知識や今までやってきた仕事の知識、社会問題や世相や経済の知識がつながるエウレカ体験すぎるので、
経営者がなに考えてどう判断してるんだろと興味のある方はぜひどうぞ!!
300円でここまで体得できるなんてsh!!


初級でここまでいきました

ちなみにこの経営シミュレーションゲームを作ったのは、なんとひとりのアメリカ在住の日本人エンジニア!
いわゆるインディーゲームなんです。

やってみると一人の人がここまで世界を設計できるのかとビビると思います。この開発者のTom Nodaさんのインタビューの端々から唸らされることが多数なので、興味ある方よかったら。

・「芸術としてのソフトウェア」を作りたかった
使い勝手や予算や期間を度外視した、好みの技術の飽くなき探求をしたかったですし、売れる売れないよりも自分の想像しえるものをソフトウェアという形にしたかったのです。

・アメリカのハイテク産業に従事していたからかも知れませんが、こちらでは半年や数年サバティカルをとったり、本業に従事しないで旅したり好きなことをする人は周りに結構いました

今振り返ってみると、市場調査を全くしなかったとか、成功を高く望まなかったことが、逆にゲーム開発に自由度と創造性を最大限もたらしてくれたと思っています。売上目的で作っていたら、色々妥協が生じ、どっち付かずのつまらない仕上がりになっていたと思います。

「会社が成長したら経営者も成長しなければいけない」というテーマをゲームに落とし込んでいました。

https://startuptimez.com/posts/coffeeinc2

いま世界標準の経営理論という本をずっと子連れMBAコミュニティの中で読書会してるんですが、そこであーだこーだいってることがつながる感覚があります。いやおもしろい。

GWのお供にどうぞ。

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