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フリーランスとして生きようとする人へ

個人自営業→法人成という形でお仕事を現状させて頂いています。
フリーランスの時にあった事をちょっと振り返りながら今、フリーランスを目指す人にちょっとでも参考になったら。
そんなつもりで今回は色々と綴って見ようかなぁと。
そうじゃない人でも今、働いている人だったら、何かしらの参考になるかも知れないし、ならないかもしれないし。
知らないし。

誰かに命令されるのが苦手だった

人に雇われるということは人に使われるということ。
自分がお金を稼ぐという事は、雇い主を儲けさせるということ。

私は個人的な感想ではありますが、どちらかというと環境を見てその環境に馴染むのは得意な人間だったと思ってます。
また、何を求められていて何を行えば喜んでもらえるのか?ということの察知能力についてもどちらかといえば高い人間だったと思います。
そのため新しく入る職場でも馴染むのも早めな人間だし、昇給とか立場の昇格も比較的いつもスムーズに行ってもらえました。
しかし、どの職場に置いても登山でいう6合目ほどで転職を繰り返す人生でした。

理由はいたって簡単で人間関係です。
言い方は悪いのですが、大体どの職場だとしても「なぜこのような人間がこの立場にいるのか?」
納得ができない人間が必ず現れます。
そもそも会社の立ち位置というのは、仕事ができるできないだけの判断ではなく、様々な要素が噛み合ってきます。
その中には、お偉いさんにとても上手にゴマをすれる人。というのも居る訳です。
立回りだけで椅子を確保している人は、現場レベルの人間から見ると本当に使えない人が多く、お金を産めるでもなければ、現場をきれいに回せるわけでもない。
でも会社という組織の中で頭を下げなければならない。そんな人間が必ず現れます。

そういう立場の人間と今まで馬鹿みたいに、戦ってきました。
今だったら冷静に考えると、戦わないで近寄らないようにするのが1番の正解だと思うのですが……
当時の私はそんなスマートに戦えるわけでもなく、自分の中にある正義が揺らがないように戦っていました。
そして最終的に会社と言う組織の考え方が変わらないことに嫌気をさして、仕事場を変える。という事を繰り返しました。
なので私の履歴書は正直ごちゃごちゃしてますwwwww
人事の方だったらおそらく採用したくない履歴書だと思います。
「きっとこいついなくなるだろうなぁ」と思われるような履歴書です。

だから。
誰にも命令されない事の「答え合わせ」がしたかったんだと思います。

誰からも命令されない代わりに待っていたのは"孤独"だった

個人事業主やフリーランスなど、 響きの良い言葉はたくさんありますが。
それらの言葉の意味はどれも一緒で、「 組織に所属していないお仕事をしてる人」 だと思います。

個人事業主やフリーランスをやるときに、 人とのつながりがない人はこれらの仕事はできない。
というような記事をどこかで目にしたことがあります。
結論から述べますがそんな事はありません。
便利になった今の世の中、 仲介サービス的なものはいくらでも存在します。
私も独立した時、別にクライアント様とのつながりがあったわけではありませんし、 仕事を安定して供給してくれるような場所ももちろんなかったでした。
私は思いつきでスタートしてしまったので、 すぐにまたどこかに雇われる人生なのかな? なんて思っていましたが、
そのスタイルで戦って気付けば5期目です。

何で戦うのか。
あなたの1番の武器は何なのか。
あなたに仕事を依頼するとどんなメリットがあるのか。
これさえしっかりしていればどの会話でも戦えるのではないでしょうか?

個人事業で戦っているときに非常に感じたことですが、 大手の企業ですら フリーランスの力を再認識しています。
インターネット上で調べれば簡単に出てくる、 フリーランスの方々への仕事を依頼するサービス。
これらはきっと皆さんが思っている数倍、 企業の方々はあてにしています。
だから繋がりなんて無くても、 いくらでも戦うことができると思います。

私はもともとエンタメ業界に長いこと勤めていて、 エンタメ業界でエンタメ業界で死にたいと思っていたので、
そのマインドが非常に役に立ちました。
それと一緒に数字を計算するのがとても好きなので、 お話をしながらリアルタイムに予算を計算するということが出来たので、
個人事業ということもあり、 他の会社が予算について1度持ち帰らなければならないところを、 私は即決でいくらと伝える事が出来る。
言うならばスピード感が自分の武器になりました。
さらにいえばタスクを翌日に持ち越すのが非常に嫌いなので、原則としては何か宿題をお預かりした当日にその宿題を終わらせて、 翌日には提出する。
こういうことをすると、 スピード感に驚かれ、 自分が伝えたい要望をしっかりと反映させてくれるかもしれない。
などの期待を相手に抱いていただくことができます。
これらの内容を武器にすることで、 個人自営業をスタートさせた当初も、 現在も。
ありがたいことにこの仕事だけでご飯を食べさせていただいています。

しかしながら。
この仕事を始めて一番わかった事があります。
例えばお仕事をしていて嫌なことがあったときに、笑い話をしながら愚痴った仲間はどこにもいません。
何かを乗りこえて嬉しくなってついつい「今日呑みに行こうぜ!!」なんて。
そんな事を言える仲間も居ません。
そう。誰からも命令されないで自己責任で戦うということは「一人である」という事です。
もちろん今では従業員も雇える立場になり、仲間は増えました。
しかしながら、少なからず数年間程。誰にも何かを相談する事が出来ない、ただただ一人で戦わなければならない時期がありました。

私は正直、貧乏な生活をするよりもその時間の方が辛かった記憶があります。
今まで恵まれていた仲間がいない。
全て自分でやらなくてはならない。これがどれだけ孤独な戦いなのか。
それを実践するまで気付けませんでした。

特に何か辛い事があった時。
それを吐き出す先がない。
これは本当に辛い事です。
会社や組織であれば、自分だけが体験する特別な事はなかなか存在せず。
先輩などに話すと「理解・共感」を得られる事があります。
しかしながら、独立をするという事はいきなり「一人で戦わなければならない」状況なので、それを話す相手なんてどこにも居ませんでした。

もちろん、そういう関係を築いた上で独立をされる方もいらっしゃるかもしれませんが、
少なからず私は何も準備が出来ないまま、個人で飛び出してしまうような無策な人間だったので、そういう関係の方は居ませんでした。
そして更に言えば「クリエイティブなお仕事」なんて答えがありそうでない仕事を選んでしまったのも孤独を進める理由の一つでした。

いろんなケースで構いません。
あなたが辛い思いをしているときにあなたの気持ちに共感をしてくれた仲間たち。
その人たちが周りから全ていなくなった状態で働かなくてはならない。
たとえ独立した後も友達でなくなるわけではないので、 話せば話を聞いてもらえるかもしれませんが、
今までとは異なり話の核をしっかりと理解してもらえる。 なんて事はなくなると思います。
それを想像した時に、胸がキリッと痛んでしまう方は、きっと私と同じメンタルのハマリ方をすると思いますww
くっそしんどいですよwwwwwww

でも。
だから。
今居てくれる仲間の事をとても大切に想えるのかも知れません。
怪我の功名って奴でしょうか。

お金は儲からないとは言わないけれど

フリーランスの1つの課題として、どれだけの案件を任せるかと言う事は企業は常に悩んでいる問題があります。
フリーランスの方を契約書でがっつりと固めたところで、飛ばれてしまっては責任の追及にも限界があるし、
そもそも古い考え方の会社とかだと、フリーランスに対しての理解がまだ乏しいなんてこともあり得ます。

そうなってくると私のようにいつか法人成しなければならないということもあり得ます。
個人事業主と言うのはあくまで自分のお金だけを稼ぐ人ですが、
これが代表取締役社長になると会社のお金を稼ぐ人になるので、はっきり言って儲けても儲けても自分の財布は温まりません。
まぁもちろん役員報酬を調整するとかいろんな方法があるんですけど。
実際問題税金対策も、使う機材等によりますが経費の計算方法等も違ったりしますから、
個人事業主だったらこれぐらいできたのに、法人だとできないんだなぁなんてこともよくあります。

現状としては個人事業主のままのほうが良かったかなぁなんて思うこともありますが。
従業員の子たちの社会保険や社会からの目線などを考えると、やっぱり法人成しなきゃなぁとも思う訳です。

ただ1つ言える事は従業員を雇い始めると自分だけが儲かれば良いわけではありません。
結局その子たちの人生があるし生活があるし、それらをまとめて背負っていかなければならない立場なので、
やっている事業を大きくしようとすれば大きくしようとするほど、自分のことだけ考えれば良い状況からは遠くなっていきます。
それこそ自分の給料を下げてでも、従業員を食わせなきゃいけない。という考え方もありますし。

個人的にですが儲かるためだけにフリーランスになるのはあまり推奨しません。
だったら副業でいいじゃないですか。
副業OKなところで本業を働きながら、副業でも利益を得る。
こちらだったら比較的難易度も低くなりますし、それでいてしっかりと稼ぎを増やすことができます。
今回の記事で1番ここが伝えたいところなんですが「わざわざフリーランスになる必要なんてないんです」
「よいとこ副業フリーランス」で良いのです。

しかしながらとある記事を見ている限りだと、フリーランスに憧れを持っている人も結構多いみたいですね。
自分の考えで働き自分の責任で行動しその結果自分の財布にリターンを得る。
そういう働き方というのに憧れを持つ。良いとは思います。が。
個人的に思うんですがだったら副業でやっぱりいいんです。
失敗したときのリスクを限りなく0に近づけられますし。
自分のことを追い込んだ方がやる気が出る!!なんて人も居るかも知れませんが。
わざわざ人生をBETする必要は全く無いと思います。

じゃあなんで独立するのか。

あなたのその考え方に集まる人達と一緒に

あくまで持論ではありますが、自分が責任者であると言う事は自分の考え方そのものがその会社の考え方である。
これを体現できるのが1番のメリットだと思っています。

会社に寄って考え方は様々ですし、その会社によってお金の考え方も様々です。
汗水たらして稼いだお金もお金だし、詐欺を働いて稼いだお金もお金だし。
人の財布の中に入っているお金が綺麗なお金が汚いお金かを判断する方法はありません。
だからどんな稼ぎ方でも良いという人もいます。

もしも可能ならば。
私は望まれた人たちに、成果をしっかりとお渡しして喜んでいただけたお金で財布が埋まっていたら幸せだなぁと思うんです。
その人たちがしっかりとお金を払う価値を認めてくれる。
そういうお金の稼ぎ方がしたいなと。

そしてそのお金は、私の考え方ですが、誰かがクリエイティブをしたいと思ったときに発生するお金を頂戴しているので、
そのお金を使って次は自分がクリエイティブを届ける番だと思ってます。
だからクリエイティブなことにお金を払ってもらってクリエイティブなことにお金を使いたい。
可能ならばずっと楽しいと思える仕事をただひたすら繰り返してお金を回していきたい。

願わくば何かその時が来たときに、躊躇なくお金が支払えるような会社の規模感にしたい。
だから毎日仕事をして、何とかかんとかお金を稼いで。
そしてそのお金を少しでも従業員の子たちに還元をして、不自由ない生活を送ってもらう。

私は世界のヒーローにはなれないので、世界を救うことは全くできないんだけど。
せめて自分に関わってくれた人たちと、視界に入る人たちが笑顔になったらいいなぁ、なんて。
そんな事を想いながら毎日生きて仕事して何かをアウトプットしています。

言うならばクソ雑魚みたいな考え方でしょうね。
会社を立ち上げる理由はお金を稼ぎたいからで良くて、お金を稼ぐ事以外は邪道という人が居たら。
そんな人達には全く太刀打ちできないような理由ですから。
実際問題お金がどれぐらい利益が出ているかって話をしてしまえばそこまでだし。
なんとか、あくせく生活は出来ているけどじゃあめちゃくちゃリッチかなんて言われたらそんな事無いし。
まだまだ頑張らなきゃならないレベルだし。

でも。
だとしても。
私はきっと。
「独立する前よりも幸せ」なんです。
それが一番大切で。
「独立した理由は何か?」という問いに対して答えが持てている。
これで良いのです。

さてさて。
長々と自分語りをしましたが。
もしもこの記事を見て「フリーランスに興味を持っている方」がいらっしゃったら。
あなたはなんで独立したいんですか?一人になって戦いたいんでしょうか。
その答えが胸の中にしっかりとある人はきっと大丈夫なんだろうし。
「個人の方がぁ……なんかぁ……儲けられそうだしぃ……」みたいな人はちょっと不安だしw

でもでも。
一度限りの人生です。
これだけ長々書いておいてなんですが……。

「飛び込んだ先に答えが見つかる事だって」きっとあると思います。
どうか、あなたの人生が、悔いの無い楽しい人生でありますように。
畑が違いすぎりゃあ叶わないだろうけど。
戦った先で。どこかで。
仕事先で、出逢えて一緒に良い仕事が出来ますように。

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