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#111 音のひろば、音楽療法の個人セッション

音のもつ力がすごいなー、と感じた長男が受講してる『音のひろば』。

アントロポゾフィー音楽療法について、以前書きました。

もともとは、@mitteの講座の中で、響きのワークをなさっている勝田恭子さん@kykatsutaが開催した上記の講座がとてもよかったのです。深いところからリラックスするその感覚が心地よく、長男の発達にもよさそう、と、通おうかなと思っていたところ、八ヶ岳までいらっしゃっている先生がいるから、と紹介していただきました。

伊東時子先生@tokoann.vcにつないでいただき、2回目のレッスン。
14歳の長男は、凸凹があっても、やはり思春期。あとで聞いたら、自分で演奏を奏でるのは恥ずかしかったそう。2回目は難しいかなと思ったところでしたが、「30分間だったらいいよ」と恥ずかしそうに笑って言っていて、臨んだ今回でした。

クロッタは、音のひろばで初めてさわった楽器。
低音が響き、思春期にさしかかった男の子は好きなことが多いのだそう。

私にとっての長男の主訴は、「今」に集中すること。
いつも前のことや先の予定を大きな声で繰り返し、思い通りにならないとパニックを起こして泣き叫ぶ彼に疲弊してしまって、彼の持つ純粋さや優しさを受け取る余力がなくなってしまっている。
注意があっちこっちに飛ぶので、(以前書いたと思うけれど)あちこちで食べるから食べこぼしも多く、長男が落とすごはん粒は、掃除の悩みの種に。
少しでも落ち着いてくれたら・・・頭に上ってしまった氣が少しでも腹に落ちてくれたら・・・。
私にとっての主訴だけど、私のイライラが減れば長男にとってのストレスも減るはず・・・。それに、彼自身にとっても心地いい場所が見つかるといいな。それも非言語で!

と、藁にもすがるような気持ちで、いい出逢いになったらいいなーーーと個人セッションをお願いしてみました。

初回は、上にも書いたように、氣恥ずかしさからか、どうかなぁ?という感じでしたが、2回目のセッションは、とてもよかったのです。

「これやりたかったんだ!」と、クロッタにとびつき、大胆に奏で、その次は、ジャンベを自ら選んでいました。
ジャンベは、先生のリズムを聴いて→真似て→というのを、私も混ぜてもらって、先生と長男と私の3人でおこないました。

待つのが苦手なADHD気質の彼にとって、先生と2人じゃなくて、私も入ることで、順番を意識するのは、療育そのもの。先生のリズムをよく聴いて、それを真似するというのも、シンプルなようでいて、実際やっていることは結構高度なこと。
見て聴いて、覚えて、手で叩くのは、手と目耳の協応ですよね。
昔だったら全然できなかっただろうに、ここまで成長したんだなーとしみじみ嬉しくなりました。音をパスするという感じもあって、それもよかったです。

そして印象的だったのは、シルクの布を床に張り、端と端を持って、波を送り合うワークです。先生からのリクエストは「波が消えるまで待ってね」。
面白いことに、シルクの薄い布なのに、波が端まで行ったら跳ね返されて戻ってくるんです。そして、途中で、その波の動きが止まって、止まったら、ふわーっと地面におりていきます。それを見守るんです。

最初は、なかなか待てなかった長男。何度か繰り返していくうちに、波の最後まで見届けられるようになりました。この波のワークがどうも面白かったようで、やめたいと言わずしばらく続け、けっこう長い時間とりくんでいた印象です。
これは、私も心地よく、気忙しかったのが、スーーーッと呼吸が深くなったように思います。

音のひろば。どういう原理なのかは分からないけれど、深いところから、スッと穏やかになれるような満たされるような、そんな感覚があります。
音は消えてしまうから、今に集中するのかな。
セッションの中に、いろんな要素が入っているからなのかな。
使っている楽器の波動がいいからなのかな。

なんだか、どこかへトリップして戻ってきたかのような、そんな感覚の時間、音のひろばでした。

短い時間におこなったことは、その場かぎりではなくて、日常にもつながっていくんですよね。
ヨガやピラティスを通して、マットの上で数回行った練習が、日常の呼吸や意識の質を変えていくという、そんな経験をしているから、きっと音のひろばで体験したことも、日常にもじわじわと影響しているのかな、と思ったりします。

また次回が楽しみです。

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それでは、また!

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