ブックオフ購入録 Vol.17 -240229-
4年に一度の奇跡こと閏年のブックの日。
すでに界隈でやいのやいのと叩かれているが、ブックの日に「500円以上のお買い物で使用できる300円クーポン」が、「300円以上のお買い物で使用できる150円クーポン」に変更になった。
毎月29日のオアシスを求めて、日々、鉛を引きずるような労働を耐え凌いでいる自分にとって、それはまさに青天の霹靂であった。
しかし、これまで何十何百回と足繁く通い、数多の出会いを享受してきた自分にとって、たったそれだけの理由で不買運動など起こすわけもなく、結局今日も何食わぬ顔をして自動ドアをくぐり抜けると、膨大な質量をはらむ棚群と対峙した。
斉藤和義というアーティストの名前は覚えていても、正直ちゃんと曲を聴いたことのない人生だった。ドラマやドラマに楽曲が使われていたりするのは知っていたが、それでも結局、レコード会社最盛期にたくさんいたSSWの一人という認識だった。しかし、最近更新されたCD dig ニキさんの記事で今作のことを知り、不思議な興味を持ったので買ってみた。所謂J-ポップではなく、想像以上にロックンロールなアルバムで、決して特徴的な声質でもないのに、なんとも耳に残る歌声が心地よい。
何気に初銀杏BOYZ。それこそ峯田和伸の音楽はGOING STEADY以来〜ということで、あの衝動一発パンクロックからどういう進化を遂げていったのか、その過程を確認する意味でも楽しみにしていた。そしてオープニングトラック '17才' からノイズの粒子の中で熱唱という離れ業。その他にも打ち込みや、GOING STEADYの楽曲のリメイクなど手を変え品を変え、最後まで張り詰めたテンションが素晴らしい。今から10年も前の作品に、ここまで衝撃を受けるとは…
大丈夫、クーポンが弱かろうが通います。
これからもよろしく、ブックオフ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?