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地域通貨ってお得やねん。ほんまそうやで、知らんけど。地域通貨#近畿地方編

こんばんわ、YELLTRON広報担当の鈴木です。1月末になってしまいましたが、、遅ればせながら、明けましておめでとうございます!お正月のお休み期間を経て今回が2023年初noteになります。今年はよりパワーアップしたnoteコンテンツを増やしていけるよう取り組んでいきますので、引き続きよろしくお願いいたします。

さて、昨年の11月から再開したnoteは現在、日本全国に存在する地域通貨を紹介していくシリーズ記事を連載中です。今回は6地方目、近畿地方編をお届けします!

▼ニッポン地域通貨つつうらうら~全国に存在するユニークな地域通貨を地方別に紹介中~

近畿地方在住の方にはもちろん、地域通貨について知りたい方、地域通貨をお探しの方、近畿地方に旅行を考えている方にもお得な情報となっていますので、ぜひ最後までお付き合いください。


地域通貨とは何か

地域通貨とは、特定のコミュニティや地域で使えるお金、通貨のことであり、日本にはおおよそ650種類(※自社調べ)の地域通貨が存在します。

通常の法定通貨(日本円や米ドル等)と異なり、地域通貨は「人の感情に訴求する性格を有する」つまり「人や地域を支えたい」といった経済外活動を内包した通貨であるのが特徴です。

以前の投稿では「3分でわかる!デジタル地域通貨」と題し、地域通貨とは何か?について説明しています。詳しくは以下の記事をご覧ください。


最新の近畿地方の地域通貨事情について

京都府丹後市の地域通貨-「コッペ」

発行年:2022年
加盟店リストhttps://coin.machino.co/regions/tango/shops
利用可能エリア:丹後市内の加盟店
公式サイトhttps://coin.machino.co/regions/tango

カヤックが提供するコミュニティ通貨(電子地域通貨)サービス「まちのコイン」が、株式会社ローカルフラッグの運営のもと、京都府丹後地域(宮津市、京丹後市、伊根町、与謝野町)に導入した地域通貨。

「まちのコイン」はカヤック独自の通貨システムを利用し、ユーザーがQRコードを用いてポイントを獲得(もらう)・利用(つかう)できるコミュニティ通貨サービスです。各地域で設定したコミュニティ内での新たな繋がりなどといったテーマに基づく体験をコミュニティ通貨で利用・獲得できるように設計されています。

自然や文化、観光資源や食の魅力が豊富な丹後エリアは「海の京都」と呼ばれ、近年移住者が増えています。ですが一方で、移住者が移住後に地域の中に知り合いを増やすきっかけが少ないという課題を抱え地域との関係性が希薄になっているのが現状です。

京都府丹後地域に「まちのコイン」を導入することで、丹後エリアへの移住者のつながりづくりを促し、地域での活躍の機会を増やすことで丹後への愛着を醸成し、定住率向上を目指しています。

参考URL: https://www.neweconomy.jp/posts/263031


滋賀県の地域通貨ー「ビワコ」

発行年:2022年
加盟店リストhttps://coin.machino.co/regions/shiga/shops
利用可能エリア:滋賀県内の加盟店
公式サイトhttps://www.pref.shiga.lg.jp/ippan/shigotosangyou/nougyou/nousonshinkou/18617.html

株式会社カヤックが開発したコミュニティ通貨サービス「まちのコイン」は、滋賀県内の各地域の魅力を県内で横断しワンストップで発信できることを背景に、地域通貨「ビワコ」を滋賀県全域に導入しています。

仕組みとしては、事前に指定されたびわ湖の清掃活動や農作業などに参加すると「ビワコ」が付与され、たまった「ビワコ」の額に応じてアプリに登録された店や団体が行う体験会などに参加することができるといったものです。

例えば、草取りを手伝うと1000ビワコが付与され、一方、500ビワコを支払うことで、古い町並みが残る近江八幡市で、町家を改装したカフェの店主から地域の歴史などについて話を聞くことができます。

なお、県が「まちのコイン」を導入し、県内の市区町村をまたがって利用できるのは初めての試み。お金で買えないその地域ならではの嬉しい体験が得られる「まちのコイン」を活用することで、滋賀県内に住む人が地元の魅力を再発見し、訪れる人が継続的に地域とつながることで、地域活性と関係人口増加を目指しています。

まちのコイン公式HPにはビワコランキングと題して、※①活動ランキングと※②SDGSランキング、それぞれのユーザー順位を公開しています。 順位によるインセンティブなどはありませんが、こうしたユーザーを楽しませる工夫も大変興味深いと思います。

※①活動ランキングは、まちのコインをつかったりあげたりした合計の流通額の多い順のランキングです
※②SDGsランキングは、SDGsに貢献できる体験をたくさんしている人のランキングです

参考URL : https://www3.nhk.or.jp/lnews/otsu/20220816/2060011178.html


大阪府寝屋川市の地域通貨「げんき」

発行年:2006年
加盟店リストhttp://www.tiikituukaneyagawa.org/list/list.html
利用可能エリア:寝屋川市内の加盟店
公式サイトhttp://www.tiikituukaneyagawa.org/main/main.html

寝屋川市の地域通貨「げんき」は、経済活動や地域貢献活動によるコミュニティー間の交流を促進し、コミュニティの活性化と地域経済の活性化を目的として発行された通貨です。100げんきと200げんきが存在し、NPO法人地域通貨ねやがわが発行しています。

地域通貨「げんき」の仕組みでは、各主体がそれぞれ「利用会員」活動会員」「地域貢献会員」に分類されます。「利用会員」は、市民の方々を始め、地域通貨「げんき」で対価を支払う高齢者施設や障害者施設など団体が該当し、「活動会員」は、ボランティアや社会貢献活動を提供する団体が挙げられます。最後の「地域活動団体」は、地域通貨「げんき」で商品やサービスの決済を受け付ける地元の商店街や市営の施設が該当します。

また、住民間に共同意識を芽生えさせ、コミュニティ活動の活性化につなげる仕組みとして、地域通貨に参加する住民は、自分が「できること」、「してほしいこと」を登録するなどして、地域通貨を使って他の参加者とサービスをやり取りをします。環境ボランティア等の無償の分野においては、地域通貨を活用することで社会貢献活動の掘り起こしが促進され、まちづくりや環境改善等の推進につなげています。こうした住民同士の交流を促進し、相互扶助や仲間づくりを通じてコミュニティの活性化を図ることは地域通貨を導入する大きなメリットです。


かわにし夢コインについて

私たち株式会社YELLTRONも、近畿地方は兵庫県川西市をホームタウンとするFCSONHO川西と地域活性と持続化を目的とした地域通貨として機能するファントークン「かわにし夢コイン」の発行を行っています。

FCSONHO川西は川西市の清掃活動や、サッカーボールを市内の市立幼稚園や認定こども園、保育所に寄贈するなど、地域への貢献活動も積極的に行っており、YELLtumを通して得た収益も全額川西市へと寄付しています。

2023シーズンからは戦いの場を兵庫県社会人サッカーリーグ2部に移したFC SONHO川西ですが、今後はより一層、かわにし夢コインをクラブと川西市のために様々な方法で活用していく予定です。

▼かわにし夢コインについての詳細はこちらをご覧ください。


今回は近畿地方にある、地域通貨を紹介してきました。

興味深かったのが、滋賀県の地域通貨「ビワコ」。草取りや清掃活動といったお手伝いをすることで通貨を得て、加盟店舗などで商品を買う。まではありそうですが、面白いのは登録されている店や団体が提供する体験会にコインを払って参加できるという点。

滋賀県内に住む人が地元の魅力を再発見し、
訪れる人が継続的に地域とつながることで、地域活性と関係人口増加につなげる。

まさに地域通貨の特性を活かした仕組みだといえますね。

次回は中国地方編をお届けします!
お楽しみに。

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