MBA受験(学校選び)

MBA受験を決意したは良いものの、どの学校を目指すべきか、非常に悩ましいですよね。


僕も色々と悩みましたが、以下の観点でリサーチをしました。

・ランキング・国(立地)

・プログラム内容(授業、プロジェクト等)

・1年制/2年制

・コスト(学費+生活費)

・特色(Finance、Tech、Entre、Consulting…等)

・フィット感


あとは教授の質やクラブの充実度合い、学校の設備等でしょうか?このあたりは僕はそこまで気にしませんでしたが、人によっては重要なポイントになると思います。夫々の項目について僕の考えを補足します。

・ランキング

学校の実力や知名度を客観的に図る為に重要な指標だと思っていますが、あくまで参考値(ランキングの順位が全てでは無い)と捉えています。色々な人とお話していると、ランキングの付け方の抜け道の様な手法がいくつかあり(元の給料が安い、物価が低い国の人を多く入学させ、給与上昇率を大きく見せる等)、実際の学生の質よりもランキングが高い学校も多少ある様です。あとは海外での知名度と日本の知名度や印象に少し差がある、等。色々と気にしすぎると何も信用出来なくなってくるので、Financial TimesだとTop50位までの学校であれば他の要素が自分の希望と合致していれば候補として含んでいました。あとはBloombergやForbes等他のランキングも見ていました。それぞれ結構違うんで、どれが正しいかは正直わかりません。人によっては評価の基準を全て洗い出して自分にとって重要な項目の点数が高いところをリストアップしたり、色々な考えがあると思います。
受かって改めて思うのは、Harvard、Stanfordは別格で、M7(Harvard、StanfordとWharton、MIT、Colombia、Booth、Kellogg)とInsead、LBSは頭一つ抜けていると思います。ですがその他米国Top20位以内の学校と欧州Top9(Insead、LBS、IMD、IESE、OxBridge、HEC、IE、Esade)、アジアTop3校くらいの学校の一般の人の間での知名度に大きな差はない気がします。例えばですがDukeもDartmouth TuckもIEもCornellも、全て素晴らしいビジネススクールですし微妙にランクに差がありますが、知らない人からするとそこまで大きな差が無いんだろうなという感じです。従って、最初に述べた通りあまり過度に気にしすぎずに学校を選べば良いと思います。

・国(立地)

どこで勉強したいかは非常に重要な要素だと思います。やはりMBAといえばアメリカだ、いや真のDiversityを経験するなら欧州だ、というところから始まり、都会or田舎、気候や物価等、全て重要な要素です。私の場合は北米の在住経験はかなりあったのと、私費と年齢が高いということもあり欧州の1年制の学校を中心に選びました。(結局2年制も何校か受けましたが…)

・1年制/2年制  

1年は学費が安く、短期集中で職場から離れる期間が少ない、給料を稼ぐ機会損失のロスが減るといったメリットがありますが、インターンの期間が短い、そして在学中忙しく、旅行などに使える時間が少ないといったデメリットがあります。
2年はインターンを複数行えるのと時間があるので起業アイディアを練ったり人脈を広げたり、授業以外で学びたいことを勉強したり、時間をじっくり使えるのが最大のメリットだと思います。一方でデメリットは高額な授業料(米国だと特に)と機会損失(職場から離れる期間)が長いという点に尽きると思います。
これらの要素を自分の状況と突き合わせて、どちらが良いか選んでいくのが良いのではないでしょうか。私が再度受験する場合にも、私費ならやはり欧州、社費なら米国に行きたい気がします。

・コスト(学費+生活費)

1年制/2年制で述べた通りで、高額の授業料と生活費を幾らまでなら捻出出来るのかをご自身の貯蓄状況とローン、借金の目星をつけた上で決めましょう。
私が重要だと思うのは、MBAは投資であるという考え方。投資ということは将来リターンを得られる見込みがあるということなので、そこをきちんと自分で計算する必要があります。例えば私の場合は日系のメーカーで年収700-800万円ほど稼いでいます。転職せずに働き続ければ、40歳くらいまでに1,000万円程度になる見込みです。それをMBAに行き、(例えば)外資コンサルにMBA採用で入った場合、1,200-1,300万円ほどもらえ、その後昇給もあり40歳で1,800万円ほどもらえるとします。MBA取得の投資額が2,000万円だとすると、4年で投資を回収してその後はプラスになるという計算です。
この計算はかなりザックリ(コンサルの方の正確なお給料は存じ上げませんので全然見当外れでしたらご容赦下さい)ですが、ご自身の現状と、進まれたいキャリアパスの給与を調べて計算してみるのが良いのではないでしょうか。

・プログラム内容(授業、プロジェクト等)

興味のある授業やプロジェクトがあるかというのも重要なポイントですね。自分がMBAに行って身につけたいことと合致しているかどうかですね。

・特色(Finance、Tech、Entre、Consulting…等)

これはかなり学校によって違うので、しっかり調べてみることをお勧めします。例えばですが僕がパッと思いつく限りでは欧州でいうとコンサルといえばInsead、金融といえばLBS、事業会社で言うとIMD、起業するならHEC、IEといった感じでしょうか。米国校はあまりしっかり調査していないので、間違っていたら申し訳ないので言及しないでおきます。ネットでリサーチしたり、Alumniや在校生に聞くのが良いと思います。

・フィット感

これはそもそも何なんだとよく論争になっていますが、人によって違うと思います。とにかく多数の在校生、Alumniと話すしか無いと思います。この人みたいになりたい、この人とクラスメイトになりたいと思える人が多数いるのならそれはある程度フィットしていると言えるのではないでしょうか。もちろん日本人だけでなく、外国の方とも話した上で判断していくのが良いと思います。
ちなみに僕の場合はMBA受験中にお話聞かせてもらった方々、全員とても良い人ばかりでした。本当に嫌な人なんて一人もいなくて、皆さんエリートなのに、なんでこんなに良い人ばかりなんだろうという感じでした。学校の名前を背負っているから受験生に優しくするのは当たり前なんですけど、それでも本当に魅力的な方々ばかりでした。でも、その中でも何名か考え方とか経歴とか特に共感出来る人がいらっしゃりました。最終的に選んだ学校はそういう人が多かったので、そういう意味ではフィット感を感じたのだと思います。
長くなってしまいましたが、僕が学校を選んだ基準はこういった要素を総合的に見て、あとは自分のテストスコア等を踏まえて進学先を決めました。

学校選びの基準は人それぞれなので、自分なりの基準を持って取り組めばきっと行きたい学校が見つかると思います。

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