最近の記事
マガジン
記事
【試論「人工知能概念はいつから存在したといえそうか?」8パス目】コンピューター側を観測主体そのもの(Obsever itself)と設定した場合に浮かび上がってくる進化論?
前回の投稿において「進化とは何か?」なる設問が、最低でも二つの全く異なる成分の合成によって構成されている構造が浮かび上がってきました。 ハーバード・スペンサーが社会進化論で触れている様な「(画一的で貧相な)単純状態から(多様で豊かな)複雑状態への不可逆的変遷」。科学技術やアルゴリズムの系統進化がこれに該当し「時代のニーズと合わなくなって参照されなくなる系統」が出たり収斂進化が起こったりはするものの、原則としてその進展自体は不可逆的である(実は収斂進化の発見は遺伝子解析技術が
【試論「人工知能概念はいつから存在したといえそうか?」7パス目】「適者生存」理論の実際の生存競争の現場における驚くべき多様性について
以下の投稿ではデボン期(4億800万年前~3億6000万年前)、甲殻類(エビやカニの祖先)による捕食を忌避して汽水域(河川と海洋の接続部)に逃げ込んだ魚類の先祖が、海洋生物の大量絶滅を契機に海に戻る景色を描きました。 汽水域(河川と海洋の接続部)、または(さらに陸の奥に踏み込んだ)淡水域に生息していた甲殻類が海に戻って新たな「百獣の王=食物連鎖の頂点」の座を獲得したのもこの時代の話です。 ところで海外ネットには古くから鮫の脳の外観が女性の子宮の形と似てるのに注目して「女性
【試論「人工知能概念はいつから存在したといえそうか?」4パス目】裏側に透けて見える「信頼できない語り手(Unreliable narrator)としての人類」なるジレンマ。
さて、以下でざっくりと俯瞰した四段階歴技術革新(Four-stage Innovation)史観ですが… 数秘術師や魔術師の時代(イタリア・ルネサンス期~近世) 大数学者や大物理学者の時代(大航海時代~1848年革命の頃) 統計学者と母集団推定の時代(産業革命時代~現代) 機械学習と意味分布論の時代(第二次世界大戦期~現在) 実はその発想の大元は「韓非子」第49編「五蠹」にあったりします。「史記」によれば、秦始皇帝が読んで著者に会いたくなった諸篇の一つ。 まさしく