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義実家もカサンドラ

不機嫌だけじゃなかった


彼の不機嫌は、結婚してから始まったものではありませんでした。

離婚した後、義母と義妹の二人と話す機会があったのですが、そこでの話で、彼が小さい時から不機嫌で家族をコントロールしていたことを始めて知らされました。

義母も義妹も、実は私以上にモトオの顔色を伺っていたのです。唯一父親を怖がっていて、父親の言う事だけは聞いていたそうです。

そして、義母から「あの子は、なんだか嫌な感じで、威張るでしょう? 昔からなのよねぇ。 本当にごめんなさい。 やや子さんにも迷惑かけて。 本当に申し訳なくて。 孫がどんなに辛い思いをしたかと思うと、なんて言ったらいいか。 お父さんが生きてさえいてくれたら…」と言って、大泣きされたのです。

それまで、一度もそんな話を聞いたことがなかった私の心境は複雑でした。発達障害なんて言葉もない時代とは言え、カサンドラだったとは言え、こんな横柄な息子を育ててしまった訳ですから。息子の嫁に息子の悪口も言えないでしょうしね。

確かに思い返せば、彼の実家の人たちはどこかよそよそしかったのです。うちの実家と違ってそもそも皆揃って大人しいので、上品なお家かと割り切っていました。以前はマザコンじゃないかと疑うくらい仲も良さそうだったので、驚きでした。

まさか彼女たちもカサンドラだったとは。義妹においては、昔、蹴られたことがあると言っていました。昔とはいえ、暴力も振るっていたとは知りませんでした。

義母と義妹は、離婚する5年前にモトオと義父の遺産相続で揉め、それ以来絶縁していたのですが、離婚したことで、今はムスメの良き祖母、叔母として、モトオ抜きでおつき合いできるようになりました。何とも不思議な関係です。

家族関係がうまくいっていないのは、発達障害あるあるなのでした。

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