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Fujitsu Convention 2022に応募した論文が優秀論文に選ばれました。

こんにちは、やわデザnote編集部のマサです。

富士通グループには、技術、ノウハウ、アイデアを論文にまとめて蓄積し、グループ全体で広く共有し、活用できる取り組みとして「Fujitsu Convention」という取り組みがあります。毎年、世界中からたくさんの社員が論文を投稿する、長い歴史のあるイベントです。

本年度開催された「Fujitsu Convention 2022」に、「やわデザ」の取り組みをまとめた論文を書いてエントリーしたところ、なんと優秀論文の1つに選ばれました。

きっかけは「やわらかコミュニティ研究部」

富士通グループでは、社内SNSであるYammerの活用が全社で推奨されており、2020年から2021年にかけて、Yammer上のコミュニティが爆発的に増えました。その目的は社員個人による情報発信的なものから、組織単位での情報共有や発信を目的としたものまで様々です。

そこで、2021年10月に、コミュニティ運営に関心や興味のあるメンバーを集めた「やわらかコミュニティ研究部」という活動をスタートしました。研究部のTeamsチャットグループには60人の社員が参加しています。

現在は、ゆるい情報交換の場となっていますが、立上げ直後は、コミュニティづくりをテーマにしたセッションを実施したり、読書会などを開催しました。

その活動の中で、ある社員が「やわデザの論文を書きたい」と発した一言がきっかけとなり、その方と一緒に論文を書くことになりました。

論文の執筆は想像以上に難航

「Fujitsu Convention」の存在は知っていたものの、デザイン部門に所属する私にとっては縁遠い存在でした。「やわデザ」の取組みに関する論文が書けるならぜひ実現したい、と思った私は後日、その方(以下、Aさん)に話を持ちかけました。

私はAさんから、Fujitsu Conventionの募集は毎年4月頃にあることを教えてもらい、メンバーとして新たに2名の有識者を加え、4人の共同執筆チームを立ち上げることにしました。

社内調整を終えて、Fujitsu Conventionにも正式にエントリーした私たちは、オフラインで集まりキックオフミーティングを行いました。その後は、オンラインで何度か打ち合わせを行い、事務局から提供されている論文の構造化をサポートする「テーマシート」などを使って、情報を整理していきました。

しかし、論文の提出期限がそこまで迫っているにもかかわらず、役割分担がうまくできず、そこから先に進みませんでした。

荒削りでもカタチにすると前に進める

提出期限が迫る中、チームでディスカッションを重ねても、新たな情報の共有と整理が進むだけでした。その状況を見かねたAさんは、「これまでヒアリングした内容で、いったん私の方で(論文を)書いてみていいですか?」と申し出てくれました。

それから約1週間後、Aさんから上がってきた原稿は、荒削りではあるものの論文の体裁になっており、私を含め他のメンバーも驚きました。

それから先は、他の共同執筆メンバーからの意見やアイデアを取り入れながら、主にAさんと私で役割分担しながら論文をブラッシュアップしていきました。最後は、私が引き取って、細部を仕上げる形で論文は無事完成したのです。

何度も書き直して仕上げるプロセスは想像以上に大変でした。論文を無事提出した後は、ホッとすると共に、もう二度と書きたくないと思いました(笑)。

通過率3.6%の狭き門を突破

10月中旬、Fujitsu Convention事務局から1通のメールが届き、二次審査の通過および優秀論文の1つに選ばれたことが判明。論文を完成させ提出できたことに満足していた私は本当にビックリする出来事でした。

しかも、11月末に開催予定の「Fujitsu Convention」での発表対象にも選ばれたのです。これは全論文のなんと3.6%という狭き門を突破したことになります(2022年度の場合)。

Fujitsu Conventionへの参加が初めての私にとっては、これがどのくらい凄いことなのかあまり実感がなかったのですが、凄いことらしいです(笑)。

何より嬉しかったのは、「社内横断コミュニティ」という、あまり注目されない取り組みに対して、審査員の方からポジティブなコメントが多数寄せられたことです。

以下に抜粋してご紹介します(論文としての改善に関するフィードバックもいくつか頂きましたが、ここでは割愛しています)。

・オンラインコミュニティを通じて組織の壁を超えた場を設定することが出来たことは素晴らしい取り組みと思います。
・ツールを目的とせず、社内DXを推進するための「プロセス」ではなく「立ち上げ」という難しさに対して課題認識を論じ、自身がこれまで描いていた構想を社会情勢と照らし合わせてブレークスルーしているため分かりやすい論文となっている。

・今後の組織運営、課題解決に向けてのヒントとなる論文であり、非常に興味深く読ませていただきました。
・企業文化の変革をより具体的にリードしていく手法として有効だと感じた。
・オンラインが当たり前になった時代に即したテーマで、かつ、DXへの取り組みの土壌を生み出すためのノウハウを記述しており、新規性が感じられた。
・働き方の急激な変化に短期間で試行錯誤しながら活動を実施した非常に興味深い取り組みだと思います。

オープンなコラボレーションを当たり前にする

今回執筆した論文のタイトルは、「企業内でオープンなコラボレーションを当たり前にするための仕組みと環境づくり」としました。

本論文を執筆した4人のメンバーも、所属する組織は皆バラバラです。オープンなコラボレーションなくして、本論文が生まれることはなかったことでしょう。

今、富士通グループでは、全社DXプロジェクト「フジトラ」が推進中です。「やわデザ」コミュニティに関わらず、Yammer上に存在するたくさんのコミュニティでは日々、様々なディスカッションやコラボレーションが起きています。

若手社員が考えて作ったユーモア溢れる動画などの投稿にたくさんの「いいね」やコメントが付くなど、以前の富士通では考えられなかった"やわらかカルチャー"が育っているように思います。

私たちは、組織の枠を超えた数々のコラボレーションをコミュニティ内で経験するなかで、私たち社員一人ひとりが新しいアイデアや取り組みに対してオープンであれば、富士通グループのDXを加速できることを学んだのではないでしょうか。

オープンなコラボレーションに必要なのは、"オープンマインド""スマイル"だけです。

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