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金持ち父さんに学ぶ「田舎でのんびり起業」

僕は今八ヶ岳南麓(山梨県北杜市)で暮らしています。「新しい働き方。暮らし方」でハッピーになろう!という企業パーパスのひとり法人を立ち上げてコンサルティングや地方関係人口創出に関することが仕事です。

今回は「金持ち父さんに学ぶ 田舎でのんびり起業」というタイトルでちょっとお金と仕事の考え方を紹介します。(タイトル画像はnoteギャラリーから挿入しました。shimi_pさん、ありがとうございます!)


田舎でのんびり起業とは?

僕がおすすめしている「田舎でのんびり起業」はお金よりも人生を大切にするライフスタイルです。もちろん生きていくにはお金は大事。だけどお金だけを目的にしたギラギラ起業とはちょっと違う。人生を楽しむための起業です。詳しくはこちらの記事も参照ください。

金持ち父さんに学ぶお金と仕事の考え方

ロバート・キヨサキの「金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント」という本を聞いたことはありますか?ずいぶん昔のベストセラー本ですが今でもお金と仕事の考え方をシンプルに紹介してくれる良書です。

この本の中で紹介されているのが「ESBI キャッシュフロー・クワドラント」です。働き方を以下の4つの象限に分類しています。

  • E(Employee):労働者…第三者に雇われて給与をもらう

  • S(Self Employee):自営業者…自身で起業し収入を得る

  • B(Business Owner):ビジネスオーナー…第三者を雇い収入を得る

  • I(Investor):投資家…投資のリターンから収入を得る

ESBIの4象限を理解する。お金の効率はI>B>S>E

この本ではお金の効率はI>B>S>Eの順になると説明しています。と言うのは労働者(E)と自営業者(S)は自分の時間(労働力)を使って収入を得ますが、ビジネスオーナー(B)と投資家(I)は権利収入、つまり他人の時間(労働力)から収入を得ているからです。

自分の労働で収入を得る自営業(S)が労働者(E)より効率がよいのは時間単価の違い。投資家(I)がビジネスオーナー(B)より効率がよいのはトマ・ピケティのr > g(資本収益率は経済成長率を上回る)の理論の通りです。

自分の時間を売る仕事だけでは「豊かなのんびり」は得られない

専門性の高い自営業者(S)の時間単価は汎用的な労働者(E)より高くなりますが自分の時間(労働力)を使って収入を得ることには変わりません。時間は誰にとっても1日24時間しかありませんから、のんびり暮らすためには時間単価の高い仕事を選ぶことは重要です。

ですが起業して時間単価は改善されても自分の時間を売る仕事であることに変わりはありません。「豊かなのんびり」を手に入れるためにはビジネスオーナー(B)や投資家(I)のように効率のよい収入も活用していきましょう。

ひとつの働き方である必要はない。ESBIのバランスが大事

でも自分は普通の会社員だから投資家やビジネスオーナーにはなれない…起業してもスモールビジネスだからビジネスオーナーのようには働けない…そんな風に考えている人も多いと思います。

ですが収入源をひとつに限る必要はないのです。会社員であっても株式や不動産など投資から収入を得ることはできます。今は会社員の複業も一般的になってきました。ESBIすべてから収入のバランスをとることもできるのです。

安定収入がある会社員のうちに準備をはじめる

会社員はこのクワドラントでは労働者(E)にあたります。つまりもっとも効率が低い働き方です。ですが会社員には他の働き方にはない強みがあります。そう、給与という「安定収入」です。

安定収入があるうちに投資をはじめて資産をつくる

これはお金を労働者(E)→投資家(I)へシフトさせるということです。一般にお金の効率はI>Eなので収益効率を高めることができます。

給与という「安定収入」があるうちに資産をつくりはじめましょう。何億円という資産をつくる必要はありません。大事なことは不労所得のタネとなる資産をつくりはじめることです。

例えば株式であれば配当金を得ることができます。会社員の間は配当金も再投資して資産を早く増やしていくこともできますよね。株式以外でも不動産ならば家賃収入を得ることができます。

他にもFXや仮想通貨などさまざまな投資があります。利回りと安定性のバランスを考えて資産をつくりましょう。

安定収入があるうちに複業をはじめて小さく経験する

これはお金を労働者(E)→自営業者(S)へシフトさせるということです。会社員の場合は副業として新たな仕事を始めることを意味します。

ブロガー、ライター、コンテンツ販売、コーチやコンサルティングなどのオンライン講師など場所にしばられない仕事はたくさんあります。ですがいずれも起業初日から実績が出るわけではないですよね。

複業にはライティング技術や動画編集、コーチングなど習得にお金や時間がかかる技術が必要なものもあります。スクールに通うにも安定収入があるうちの方が安心です。給与という安定収入があるうちにスキル習得や副業として実際に事業を小さく経験しておきましょう。

起業したら徐々に仕組み化を意識しよう

これはお金を自営業(S)からビジネスオーナー(B)へシフトさせるということです。自分の時間だけでなく第三者を活用することで効率を高めます。

とはいえ「田舎でのんびり起業」はひとり法人などのスモールビジネスを意識しています。大企業の社長を目指すわけではないのビジネスオーナー(B)になるのは難しそうですよね。

事業を仕組み化することでビジネスオーナーを目指す

ひとり法人であってもビジネスオーナー型になることは可能です。いわゆるディレクターのような働き方を目指すモデルです。

例えばブログの運営で考えてみましょう。ブログ全体のディレクションを主に自分が担い、記事は外注ライターに任せる、というスタイルがあります。他にもオンライン講座の販売で考えてみましょう。集客のための広告運用などを外部の代理店に委託する、ということも可能です。

今は従業員を雇わなくともフリーランス同士が連携して仕事を進めることができます。自分がもっとも得意であり時間単価を最大にできる仕事にフォーカスできれば効率を高めることができます。

また、仕組み化とは従業員の雇用や外注化だけではありません。ITツールを活用してプロセスの自動化を進めることもできます。例えば集客のためのステップメール配信やコンテンツマーケティングのためのMA(マーケティングオートメーション)ツールを活用すればデジタルマーケ系業務の仕組み化が可能です。

最初から仕組み化を目指すのもいいけど一度は体験してほしい

ただし起業していきなり自営業(S)→ビジネスオーナー(B)になることはできません(いきなり大きな会社を立ち上げてもいいのですが僕の目指すスタイルではありません)。最初は自分の労働時間を投入して事業を形にしていくのが一般的でしょう。

というのは起業初期はまだ事業内容も柔らかく、ピボットすることも珍しくないからです。というよりもむしろピボットの連続です。僕は仕組み化は事業が固まってから行うステップだと考えています(ただしどこが第三者やITで置き換えられるかは最初から考えておくといいですよ)。

僕はまず自分でプロセス全体を体験することをおすすめします。自分でプロセス全体を体験することで改善すべき点や課題が見えてきます。そして自分の向き不向きも感じられるはずです。そして外部リソースやITに任せたほうが効率的な部分を見極めて仕組み化に進むとよいでしょう。

タスクは仕組み化へ・お金は投資へ

大切なことは収益効率(I>B>S>E)を理解しておくことです。タスクはできるだけ仕組み化する。そしてお金はできるだけ投資へ回す。

それにより収入に余裕ができ自分の時間を広げることができます。豊かでのんびり暮らすためにはESBIのバランスが重要なんです。

もしも投資収益だけで暮らせるようになったら?

それはあなた次第です。悠々自適にFIRE生活を楽しむのもいいでしょう。僕は地域起業を目指すひとを応援する投資家になりたいですね(今はまだまだですけどね)

不動産収益が起業初期の不安定を支えてくれた

独立、起業する際にも現金収入を生む資産があると安心できる。これは僕の正直な気持ちです。実は僕は見切り発車で起業してしまったので起業初期は自営業売上が安定せず結構苦労しました(詳しくはこちらの記事を参照ください)。

なのですぐに現金収入になるものが必要でした。僕の場合は不動産運用をしていたので家賃収入が不安定な売り上げの起業初期を支えてくれました。独立して1年が経ち、やっと自営業売上も安定してきましたが、もしも当時不動産収益がなかったら…と考えるとゾッとします。(八ヶ岳での不動産運用についてもいずれ紹介していきますね)

参考情報:田舎でのんびり起業を考えているなら

田舎でのんびり起業、いかがですか?田舎暮らしに十分な収入を得つつ、人生を大切にする起業です。田舎でのんびり起業を目指す人を応援する起業コミュニティ・プログラムの「ヤツビジ」を運営しています。無料メルマガを運営しているので興味がある人はこちらも登録してみてください。

田舎、といってもあなたが気に入ったところが一番なので八ヶ岳にこだわる必要はありません。でももし八ヶ岳南麓に興味があるなら八ヶ岳で移住・起業を考えている人向けの交流・体験プログラム「ヤツクル」を運営しています。よかったらこちらのメルマガにも登録してみてください

あと、こちらは僕の会社(ひとり法人ですけど)のホームページです。よかったらこちらも見てみてください。


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