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「料理で繋がる愛」は性別も年齢も超えるチカラがある

あなたは昨日誰と何を食べましたか?
私の大好きな連続ドラマ
「きのう何食べた?」
劇場版ムービーを
アマゾンプライムで楽しみました。
いつもこのドラマは、食べ物・愛・やさしさに満ちたドラマで、
シーズン1から楽しんでいます。

「シロさん」こと筧史朗と「ケンジ」こと矢吹賢二の2人は、史朗の部屋で同棲するカップルである。
ゲイであることを隠しながら弁護士として働く史朗は、慎ましいストイック気味の倹約家であるが、きりっとした男前の見掛けによらず優柔不断な一面も持っている。将来に備えた家計管理の一つとして2人分の食費を月2万5千円(後に3万円)に収める事を目標にし、仕事はなるべく定時で切り上げて2人の食事を作ることに喜びを感じている。
片やゲイであることを隠さず美容師として働く賢二は、自分の「愛」に一途なロマンティストでありながら見た目に反して自分に厳しい一面も持っている。
そんな2人が、互いの価値観の違いやゲイ・カップルである事ゆえの葛藤と向き合いながら、2人で一緒にいることの意味を確かめ合って絆を深める姿を「食」を通して紡ぐ物語。

Wikipediaより

今回の劇場版は、シロさんとケンジが50代になり、
それぞれ身体の変調を感じながらも、お互いを思いやりながら
繰り広げられるストーリー。

街の小さな法律事務所で働く雇われ弁護士・ 筧史朗 【シロさん】 (西島秀俊)とその恋人で美容師・矢吹賢二【ケンジ】(内野聖陽)。同居する二人にとって、食卓を挟みながら取る夕食の時間は、日々の出来事や想いを語り合う大切なひととき。ある日、史朗の提案で、賢二の 誕生日プレゼントとして「京都旅行」に 行くことになる。しかし、この京都旅行をきっかけに、二人はお互いに心の内を明かすことができなくなってしまう…。
そんななか 、史朗が残業を終え商店街を歩いていると、偶然、賢二を目撃する。その横には見知らぬ若いイケメンの青年(松村北斗)が…!さらに小日向大策(山本耕史)から井上航(磯村勇斗)が居なくなったと相談を受け…。
穏やかであたたかい毎日が一変。当たり前だったはずの
平凡でゆっくりとした日常を取り戻すことはできるのか―
シロさんとケンジの今後の人生を揺るがす、物語が始まります。

劇場版「きのう何食べた?」公式サイトより

見どころは2つ。

「きのう何食べた」のレシピがいつも気になる!

弁護士で稼いでいるわりに、生活に堅実なシロさん。
シーズン1では月の食費を25,000円でやりくりするのに燃えています。
主婦的な視点で買い物したり料理するシロさんがいい。
シーズン2ではケンジのコレステロール対策のため、
お魚料理が増えて30,000円になり、
今は36,000円でキープ。
それでも、季節の野菜やリーズナブルな材料で
楽しく料理をつくるシロさん。
そして手作りの料理を嬉しそうに食べるケンジ。
おいしいものを二人でおいしいねといいながら食べるシーンは
愛らしく、心が優しくなります。
今回の劇場版でもマネしたくなるレシピがいくつも!

愛に包まれたストーリー

シロさんは、「弁護士」、
そしてきちんとされたご両親の間に生まれた長男さんです。
実家に帰るといつも和服で料理をなさるシロさんのお母さんを見ていると
きちんとしつけをされた昭和の家族に育てられた
優等生なシロさんなことがわかります。
シロさんのご両親は
同性愛者であるシロさんを理解しようと努めているものの
シロさんとパートナーであるケンジさんとの関係性に
まだまだしこりを残しています。
息子さんを認め、リスペクトしたいご両親と
でも100%受け入れられない気持ち。
そしてそんな両親を理解しようとしつつも、
ケンジとの関係を認めてもらえない状態に葛藤を感じるシロさん。
そんなシロさんを自分の気持ちを抑えながらも理解しようとするケンジ。
どの人の心も、お互いを愛するがうえに、出てくる感情なのです。
このドラマ・映画は愛にあふれているんです。
そしてお互いを思う気持ちが、またやさしい。
シロさん、ケンジさんの人柄と関係性が、
回りに出てくる登場人物をやさしくするのだと思います。

シロさんとケンジさん
ドラマでは50代になり、お互い両親のことや身体のこと、
ケンジさんは、美容師さんなので髪への悩みや(リアル!)
若い世代の価値観に触れるなど
私たちが日ごろ感じていることがストーリーのあちらこちらに
ちりばめられています。
だからこそ、この作品に心奪われるのか。
あなたのそばにもいそうな、シロさんとケンジさん。
二人でテーブルに座り、朝・夜
おいしいものをおいしいね、と言って生活できることの幸せが
愛とやさしさを生むこと、
節々から感じられる映画です。


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