【小説感想】筆談の覆面作家

こんにちは、おみゅりこ。です(♡ᴗ͈ˬᴗ͈)⸝
今日、私の少し前の記事に『スキ』してきた人が居たんですよ。どんな人だろうと覗きに行ったら、『トイレットペーパーを寄贈した』という文字列が目に飛び込んできたので、『お前めっちゃいい奴じゃん!』と素直な心を伝えました。私にはできない。自分のトイレットペーパーしか買ったことないもん🧻

そしたらスグに私の記事にコメントがつき、震えながら開くと感想の依頼だったわけです。


と、いうことで❗️
【小説感想確約サービス】の第1回、同じく震える指で書かせてもらうぜ(๑•ૅㅁ•๑)
僭越ぅ〜って感じですね。私は『本をたくさん読んでまあまあ書いてきた』程度の、何処にでも居る人間です。うどんが好きです。
ふつつかものですが、よろしく願います。

では、ここに見えるように、SWANSONGさん著・短編ホラー小説【筆談の覆面作家】を紹介していく。

そうだな、不思議なモノで、ざっと読んでいるとあるイメージが私にわいてきた。灰色の壁に、緑の男。

これは海外の絵本で、人間に馬車馬のようにコキ使われるセミが実は……という内容の本。気になるなら実際に読むのをオススメする。
何故、この絵本を想起したのかは定かでない。私の脳内で何らかの結びつきがあったのだろう。

【筆談の覆面作家】……は、確かにホラーに分類されるが、作者は純粋なホラーとしてこれを書いたのだろうか。

『筆を折り編集者となった男が、言葉を紡ぐ機会を与えられ、やがて姿を消す』

これは古来より脈々と続いてきた『創作の歴史』そのものだと私は感じた。そして、人の一生でもある。
私たちはごく自然にクレヨンを手にとり、好きに書いて、人に見せる。『ねぇみてみて!』ってな。
だが、やがて学校や他者から『正解めいたモノ』を与えられる。
こうしたほうが、ああしたほうが……ちがう! そこはもっとこうする! 人はそんな色じゃないよ、これがネコ? 変だね――みたいにな。

自由な表現から遠ざかり、自分から型にハマりにいく。おまけに『賞』なんてあったら、どうしても意識してしまう。たくさんの『目』が、手を止めさせ、息苦しくさせ……やがて挫折に導く。そんな奴に私はなりたくないね。

『妥協』により『編集者』になったってんなら、当然心の奥では欲が『燻って』いるんだな。
しかしこの編集者は、その男に率直に思いを託した。これは我々が本や映画や芸術を見て受け取る『感受』そのものの話だろう。
そうやって私たちは『託され』、筆をとり、やがて誰かの糧になるか、霧のように消えてしまうか。

「この本を読むと、読者は忽然と姿を消す。本の中に吸い込まれるらしい」

これもホラーという幕を払えば、『書かれたモノに夢中になったひとりの読者』と言える(違ってたらすまん!)

しかしここからは私の知識不足。
このアカウント名でもあり、物語の締めくくりでもある――

SWAN SONG

作者は、この言葉に特別な意味を見出していると推察できる。用法としての意味は『作家の最後であり、集大成で最高の作品』を指す。
そりゃ単純に言やぁ、失踪すんだから物理的に最後の作品だよな。勿論違うと思うが。
作家の……沼? いや、実はとんでもなく高尚な話かもしれない。
『最後の最高の作品』を見て感銘を受けた者が、『その感銘を保持したまま更に最後の最高の作品』を書く。そして更に――と続く。
まるで弁証法だ。階段を駆け上がるようなイメージ。怪談(ホラー)だけに。



作者さん、すまない(๑•ૅㅁ•๑)
私の知識ではこれ以上の意見は出ない。
きっとあなたは、私には読み取れない意味合いをふんだんに込めているのだろう。

でもありがとう、楽しかった。考える材料を与えてくれて。


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