見出し画像

Ethereumが先導しないブルマーケット #Xスレッドアーカイブ

暗号資産/仮想通貨のブルマーケットが来るのでは?半減期や現物ビットコインのETF承認など、どちらもまだ来てないにもかかわらず「期待感」が大きく市場に反映されていると言わんばかりのこの盛り上がり。

しかしいつものバブルの前兆と異なる傾向が観測されています。

まずいままでのベアマーケットとブルマーケットの周期、いわゆるバブルとその崩壊の歴史を一緒に見てみましょう。

この市場は、ビットコインがローンチした2009年よりいくつかの急成長、大暴落を繰り返しながら大きくなりました。その数は14年の内に4回。

はじめに2011年のビットコイン価格の乱高下。

この頃はビットコイン以外のいわゆる「アルトコイン」の数は少なく、ビットコインの価格変動がいわゆる市場の浮き沈みでした。

2月に初の1ドル超えからその約半値まで下落、6月には29ドル後半まで伸び、年末には2ドルの値をつけるほどの乱高下でした。

次のバブルは2013年にやってきました。

1,100ドルを越える初の3桁、4桁ドルを達成した後に長くはバブルは続かず、翌年の2014、15年にかけて200ドルを割り込みました。

その次のバブルは2017年のこと。

初の5桁である19,000ドル台にまで大きく値を伸ばし、2018年の1、2月で約3分の1にまで減少。11月には3,000ドル台まで下がったのですが、これ以降5,000ドル以下まで大きく下がったことは1回しかありません。

次は記憶に新しい2020、21年のこと。

20年11月に最高値の19,666ドルを更新、その後は現在も破られていないビットコインの最高値「69,045ドル」を記録しました。その後は度重なる悪材料で1万ドル後半まで暴落したのは、みなさん記憶に新しいでしょう。

そして2023年が終わろうとしているいま、約1年半ぶりに40,000ドルを突破して、円安の日本円建ての下では過去最高値を目指している状況です。多くの方が「ベア」を抜けて「ブル」が来たと思っていると思いますが、何かがいつもと違います。

例えば2020、21年のバブルは、Ethereumを基軸とするDeFiへの資金の流入がバブルを先導したと言えます。「DeFi Summer」などと呼ばれていたりもします。

そして市場の盛り上がりと比例していたのがEthereumでの取引量と資金の流入量(TVL)の増加です。

今回の値上がりを見ていると「オンチェーン取引量」と「TVL」がバブルというには根拠に欠ける気がしています。

まず取引量について「Jito」や「Jupiter」のエアドロの影響もあり、Solanaエコシステムがかなり活発化しています。つまりETHがいちばんではなくなった歴史的な瞬間です。


またTVLの増加量を見ても、前回のバブルでは「BTC価格」と「TVL」が強く連動していましたが、今回はそうとは言えません。

今回の暴落からBTC価格は2倍以上の価格がついていますが、TVLにはほとんど変化がありません。


結論から言うと、オンチェーンエコシステム全体に過度な資金の流入は起こっていないということです。

推測になりますが、今回のBTC価格の上昇は個人投資家主導ではなく機関投資家マネーが入ったとも考えられます。

年明けに大きなイベントを残したまま、かなり織り込み済みであるかのようなこの盛り上がりには少しの不安も感じます。

過度な期待感のまま半減期を迎えても、思ったより価格の変動が起こらないかもしれません。

いずれにせよやや過度な期待感のある相場で、規制当局の姿勢も前かがみなので、引き続き注視する必要がありそうです。


元ポスト


この投稿は、私のX(https://twitter.com/yasuo_tezuka)で発信している内容のアーカイブです。これらの投稿はXのほうでnoteより早く公開されているので、気になる方はフォローしてみてください!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?