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みにくいわれわれの美しさ

ひそやか ひそか ひそひそ
ヒス、示唆 荒みきった資産
オーケー、それがあんたのやり方?

なし なし なし
うしろだて 大金 コネクション
なンにもなしでも 負ける氣のしない
われわれ ほほえみをもって
たっとしとなす

旅をするように 文字を綴った詩人
道端に腹を空かせた犬がいる
あばら よだれ まっくらな よあけ
水たまりでさえ虹をうつしてる 今では

きず ずきずき
きづき 聞きつつ 引き続き
あたり ひきつづけき
きひひ とわらえり

光のあまりに膨大すぎて
ゆえに無音の地の底で
青空を高速で走ってゆく
鬼をじつと見ていた

みなさま
白い紙片の上でわたくしの踊る様を
みてください ぜひとも
暗喩の ただしたえりもと
青暗い 文字は 表現の血管
われら欠陥だらけ されど
てしごと

泣いて 泣いて 泣いて
恨んで 恨んで 恨んで
みじめでみっともなくてみぐるしい
おのれのあまりのなまぐささと
汚れ過ぎている諸手に心底うんざりしても

そんな人にしか言えないことも
あろうかと 生きてゆきます
なまみ あまりに圧倒的な
肌晒した なまみで

手を広げて 叫んだ声を
なつのそらが すいとるせいで
わたしたち まるで無声映画
道端に犬がいる 腹を満たした
ねむり いびき
朝をむかえる地平線のきし

死ななかった分だけ わたし生きます
生かされてるうちは 生きませう
いずれは 朽ちる このからだ
浴びる 愛も笑いも怒りも悲しみも

のけぞったくびに ひかりがあたる
いやらしいわたし きよめておくれ
なけないわたし なぐさめて

かわぞい とりがとびたった
入道雲きりさく ときの声あげて

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