見出し画像

旅で出会った円の形

旅をすればいろんな建物や形に出会う。それは三角、
四角、多角形、そして円の形に。円は平面に、立面に、
見上げた吹き抜け空間として、様々な姿で目の前に
現れる。またそれは建物の一部であったり、部分で
あったり、内包されたり、ときには螺旋を描くことも。

旅の途中にふいに現れた円の形。寄り道も旅のうち

線の重なり、印象的な影、円の形を楽しんで

前回の京都の旅の始まりはこの教会から

カトリック桂教会には、また時間をとって訪れよう


道沿いの円の形。水平に連続する窓も印象的

建物の形に込められた意図や思いにふれながら


京都大学桂キャンパスの広場で重なる円の形

桂キャンパスでは様々なリズムの線が交錯する


万博記念公園のEXPO’70パビリオンには求心性を持つ円の形
円を描く渦巻き都市という展示や
円形で構成されたパビリオンも

様々な形がひしめいていたEXPO'70の熱気を感じ

円を描く光の通路の先には
黄金の顔。それは輝く太陽のように未来を象徴するもの
もう一度、円を描く光の通路を通って元の世界へ

様々な人の努力により残された太陽の塔
感謝の気持ちを持ってまた会いに行こう



円の形のアートを持つオニクルの内部には
1階から7階までつながる円形の吹き抜けがあり
最上階にも円形のトップライト

円の形の吹き抜けは、空間をゆるやかにつなげている


昨年10月に関西に戻ってから始めた旅で、出会った
円の形。きっとこの先もいろんな円の形に出会うはず。
それらは過去に見た円の形につながったりと、旅を
思い返すのは楽しい時間。今までの円の形を振り返る。


2年半過ごした九州でも様々な所を訪れた。長崎の旅で訪れた

長崎市科学館。大人になってもわくわく感を忘れずに

その旅の先で、円形の吹き抜けから光に満たされる空間へ

長崎の旅では原爆資料館にも訪れた


博多で暮らした2年半を懐かしみつつ建物を振り返る

黒川記章による福岡銀行の吹き抜けにも円の形


電車に折りたたみ自転車を乗せて旅に出かけ

円形の展示室を持つ玉名市歴史博物館へも


円の形の吹き抜け空間は福岡にも

ロイヤルチェスター福岡の重厚な空間を楽しんだり


福岡にある円形の空間といえばやはりこの建物
見上げると吸い込まれそうにも感じる吹き抜けを持つ
THE BASICS FUKUOKA(旧ハイアットリージェンシー)
建物の奥には、もう一つの円形の吹き抜けがある
福岡では円の形の立面を持つ建物も訪れた
こちらは岡山の奈義町現代美術館。筒状の内部では
龍安寺の石庭が曲面に立ち上がる

ここはまたいつか訪れたい美術館

などと筒状の建物や空間を振り返ったり


一時期、広島に出張を繰り返していた頃に、広島の
建物へ。円形に立ち上がるのは広島県立大学図書館
建物の中央に円形の広場を持つ広島現代美術館は

2023年3月に改修を経てリニューアルオープン

ひろしま美術館は円形の平屋の美術館
内部のホールも円形で、放射状に配置された展示室をめぐる

回廊で囲われた落ち着く空間が広がっている

広島県といえば福山に、らせんでつながる円の形

驚くべき造形のリボンチャペル


また家族旅行で、小さかった子どもたちを連れていろんな所へ
円の形の建物で、まず思い浮かべるのが金沢21世紀美術館
四角の展示室を大きな円の形が内包している

旅先で訪れる美術館での楽しい空間体験

円形の吹き抜けホールを持つ愛媛県総合科学博物館は

黒川記章による設計。三角錐のホールが特徴的


兵庫県の自然豊かな場所に立つ木の殿堂は

安藤忠雄氏によるもの。内部の吹き抜けも特徴的


豊島に建つ豊島美術館も、なんとなく円形で

内部にはやわらかな不思議な空間が広がっている

瀬戸内をぐるりとめぐり大三島も訪れた

円形の建物が今治市岩田建母と子のミュージアム


旅はだんだんと距離を伸ばし、新潟へも

大地の芸術祭では円の形で自然とつながるトンネルに

今度は東北をぐるりとめぐる旅。大切な思い出に

パノラマ状に風景が広がる円の形のビュー福島潟


さて関西に目を戻して。大学施設も楽しんで
関西大学には特徴の異なる二つの円形の建物
旧円神館と簡文館。どちらも村野藤吾が手掛けたもの

関西大学には、村野藤吾が手掛けた建物が多く残る


そして最後に大阪文化館。海遊館と合わせて何度か訪れた

関西の旅をもう一度。また建物をめぐりを続けよう


旅で出会った円の形。円を描く線はゆるやかに連続し、
角度を持たない影はやわらかな印象を与える。それは
やさしい形であるとともに、周囲から際立ち、象徴的な
表現ともなる。円形の空間の中心に立つと、各部分へ
の距離感で空間全体に包まれたような感覚にもなる。


円の形や、様々な形によって街が構築される。その
部分の全体から部分へ、俯瞰したり寄ってみたり、
もちろん他の形にも。また形を楽しむ旅を続けよう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?