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旅の色のかけらをつなぎあわせて

いつものように旅をもう一度振り返る。旅で見た色の
かけらをつなぎあわせ、旅の風景を思い返す。佐世保
から西海市をめぐる旅。鮮やかな色や褪せた色。過去を
伝える色や、生命のあふれる色。道沿いの花に季節を
感じつつ、いつものように寄り道しながらの自転車旅。


いつものように電車に自転車を乗せ
長崎県佐世保市の早岐駅で降り
この早岐駅の西口から始まった旅
どんよりとした空色。淡い色合いのマンションや
変わった色とデザインの交番を過ぎ
緑の風景の中、山並みを眺めて走る
白とベージュのフェリーターミナル
雲は厚みを増し、薄灰色の空の下
緑の中のやぎたちを横目に
旅を続ける。青みがかった灰色の石積み
緑の先に3本の無線塔
6月半ばはあじさいの季節
緑の中、空へむかってすっと伸びる無線塔
風景に映えるのあざみの紫
鉄の扉は風化し色褪せていくが
コンクリートは100年の時を越えていく
家の形にもひかれるが、扉も気になる
ムラサキバレンギクの淡い色合い
無線塔の内部は時空を越えるような空間だ
鉄の扉や壁の石張りに時の流れを感じる
また瑞々しく花が咲くのは
新しく生まれ変わるリゾートホテル
光が注ぐ八角形の吹き抜けや
バラ園まで楽しませて頂いた
いろんな植栽も楽しみつつ旅を続ける
赤い西海橋を渡り
道沿いには赤色の建物
近くには赤と白のガソリンスタンド
地域交流施設のホゲットには
赤、白、青の飾りつけ
海を望むカフェの扉も赤
どんよりとした空に広がる海の風景を眺めつつ進む
水面に映るアパートの青や
色鮮やかな看板にも目が留まる
黒色の高級感のある福祉施設を過ぎ
レンガの壁の観光案内所。赤と青のテント庇がアクセント
そしてその先にある花と緑でいっぱいの
長崎バイオパークを楽しんだ
淡い色合いのあじさいや
鮮やかな赤のスパティフィラム
緑にあふれるバイオパークで
花や緑を楽しんだ
豊かな緑に包まれたバイオパークには
ぎっしりとサボテンが広がる風景もある
色も異なる3種類のフラミンゴ
シバヤギはハートの台の上でお出迎え
見慣れた赤と白のペンタスも
愛らしいレッサーパンダの茶色と白と黒
ルリコンゴウインコの青と黄色も美しい
また無線塔を望みながら橋を越えて
ハウステンボスのレンガ色の風景へ
ここにはまたゆっくりと訪れよう


出番を待ち続けるフェリーターミナル。100年の時を
越える歴史文化遺産。生まれ変わるリゾートホテル。
人と人をつなぎ合わせる地域交流施設。緑があふれる
動植物園。そして異国の風景が広がるテーマパーク。


過去の歴史を伝えるものもあれば、これからの地域を
発展させるために生まれたり、新しく生まれ変わる所
であったり、今その瞬間の命を感じる場所だったり、
それぞれの場所には、それぞれの時間が流れている。


鮮やかな色、褪せた色、瑞々しい色、時を重ねる色。
歴史や季節やその瞬間など、時間を感じる色の風景。
佐世保から西海市へのいろんな風景の中、様々な色と
出会う旅を楽しんだ。そしてまた新たな旅を続けよう。


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