その空間に光はゆらぎ、たわむれて
心地のよい空間の草々を後にして
今回の自転車の旅では、山を越えて大阪から奈良へと
やってきた。草々を後にして東へと進む。広い空の下、
気持ちのよいサイクリング。九州の旅で出会った空を
懐かしみ、また関西でも空を見上げ自転車を走らせる。
長崎の旅で見上げた空を懐かしんで
SとN。佐賀にも大きな空があった
その建物はガラス張りの国立国会図書館 関西館と
新たに増築された書庫棟を記念して
作成された動画で建物の構成を
2002年に開館した国立国会図書館関西館は、国主催の
建築設計競技として、総計493という多くの応募作品
が寄せられた。建物の形の主張の強い多くの作品の中
にあって控えめな新鮮さが、多くの票を集めたという。
作品をまとめた書籍もあるので、また探してみよう。
以下に陶器氏の建築についてのことばを引用する。
シンプルな直方体の形態の中に、カーテンウォール
の硝子に映る木々のうつろいや光の揺らぎ。精緻
なディテールによる緊張感。ナチュラルな色彩に
よる光のたわむれ。内外の場面における静謐な空間。
そして、そこにあるのは日常性から非日常性への
変換のための静けさの演出であり、エントランスに
いたる儀式化されたアプローチによって"静けさと
シンプルさ"の創出が試みられているという。静けさ
は自然の営みを感じさせ、シンプルさは美も内包
するすべての規範であると、陶器氏は語っている。
その建築にはさまざまな思いがこめられて。ゆらぐ光、
静けさに包まれた空間、建物の内部にいながら自然を
感じる場所、空気感、建築を五感で感じる幸せな時間。
一つの建物で、様々な建築へのアプローチを楽しんだ。
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