復元が進む出島を歩く
長崎新地中華街を後にし、出島までやってきた。ここは
鎖国体制の江戸時代に、西欧とつながり、西洋文化の
入口として日本の近代化に大きく貢献した場所。その
西欧の唯一の国とはオランダ。1641年、オランダ商館
は平戸から長崎の出島に移転され、その後、1854年に
開国するまでの213年間、貿易が続けられ、生糸、羅紗、
ガラス製品、砂糖、胡椒、ビロードなどが輸入され、
銀や銅、陶磁器などが輸出された。江戸時代、日本
に来航したオランダ船は延べ700隻に上るともいう。
唐紙といえば有田で訪れた旧田代家西洋館を思い出す
佐賀の小城市もシュガーロードの途中にある
こちらの動画で出島の歴史や様子がよくわかる
長崎ばーどアイで出島の風景を楽しんで
1636年に完成した出島は、さまざまな歴史を刻み、
姿形を変えながら今に至る。1951年から長崎市により
始められた復元整備。1996年からの本格的な整備で
16棟の建物が復元され、2017年、出島表門が開通した。
その最終目標は、明治期の埋め立てによって失われた
江戸時代の本来の出島の姿を取り戻すことで、復元は
まだ道半ば。いつか完全復元された際には訪れよう。
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