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切り取られた空を見上げて

キッチンハウスの福岡ショールームでも、
四角に切り取られた空を見ることができる。


天井に開けられた四角い開口部といえば、
ジェームズ・タレルの作品を思い出す。

日本での作品は、
21世紀美術館(金沢)、地中美術館(直島)
光の館(十日町市)、熊本市現代美術館にある。


とくに印象的であるのは、光の館である。
この作品は、宿泊施設となっていて、
作品の下で寝起きすることができる。


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開口部は、建物中央の和室の天井にあり、
決められた時間に、電動で開けることができる。
雨が降っていたら、開けられないので、
晴れるようにと、前日から天に向かいお祈りする。


和室の畳に、みんなで並んで寝そべって、
開け放たれた窓から空を見上げる。
切り取られた空に浮かぶ雲は流れ、
空の表情は刻々と変化していく。


開口部の周りには、照明が設置されており、
内部の照明の色を変化させるプログラムがある。
補色効果により、変わりゆく空の色を眺めながら、
非現実的な空間で、錯覚を楽しむことができる。


ここでのみ味わうことができる貴重な体験である。



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最後の写真は、熊本市現代美術館にある作品。
四角い部分はLEDの照明となっていて、
ソファに座り、音楽を聞きながら、
ぼんやりと色の移り変わりを眺めて、
物思いにふけることができる。

また、熊本を訪れた際には、立ち寄ってみよう。


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