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世界は不思議に満ちている


おおかみこどもの雨と雪     細田守  2012


この物語の設定は、苦しく切ない。
トンネルの先が見えない感じである。
その中で、豊かな自然のおおらかさと
主人公達の笑い声に胸をうたれる。

前半はどこか暗い雰囲気が漂うが、
後半につれて開放感あふれた空と、
柔らかな光が満ちた映像となっていく。

考えてもどうしようもない状況の中、
前向きな家族の成長にみとれてしまう。
子供達の無邪気さ、周囲との関係など
ずっと、はらはらしながら見守る感じだ。

 


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※映画.com  サイトより参照


流れる音楽は、時に楽しげで、時に悲しく、
後半は里山の映像と共に美しく奏でられる。
特に雪山を駆けまわるシーンは印象的である。

最後に流れる歌には思いやりが満ちていて、
子供へのあたたかいまなざしが溢れている。
切なくも優しい気持ちになれる映画である。


新しい朝
新しい風
あなたのために準備されたの

新しい朝
新しい光
世界はあなたのためにある

新しい朝
新しい虹
世界は不思議に満ちている
(おかあさんの唄より)


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※映画.com  サイトより参照
※表紙 公式ツイッター(@studio_chizu)のフリー素材参照

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