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空間いっぱいに広がるアートの中へ

中学校の体育館を利用した大きなスタジオ

Artist Cafe Fukuokaの奥にあるギャラリーを抜けて、
大きなスタジオへ。そこではFaN Week2023に合わせ
アーティスト・イン・レジデンスの成果展が開催中。
ジン・チェ&トーマス・シャインの展示へと向かう。

スタジオの中に広がる光景を期待しつつ
アートを楽しむ気持ちも高まって
体育館でのアートの配置。順路に沿って進む
空間いっぱいに展開されるアート
編み込まれたロープによって作られた形は
光を受けて影を落とし
光と影の印象的な空間を作る
一面に貼られた水面は風景を反転させ
吸い込まれそうになる曇りのない水面
水面に波紋が生じるとその姿は変容していく

作品の題名は 明鏡止水 Power Of One
来場者が水面に作り出す波紋によって、作品の姿が
変容していくように、私たち一人一人が変化を起こす
力を持っているという思いが作品に込められている。

様々な形をいろんな角度から楽しみつつ
静止する水面により写し込まれる作品は
ゆらぎによって形を変えていく
ロープで複雑に編み込まれた形もおもしろい
靴下を脱いで水面へ。これは近くで体感もできるアートで
様々な形に編み込まれたロープも間近に楽しむ
アート全体を体で感じ
作品に包みこまれるように
空間全体を楽しんだ
水面に落ちる影や
壁に映り込む影。光と影のまだら模様

いつかのまだら模様を思い出す

アートは時間と場所と空間をつないでいく


この作品は、アーティストによって地域や文化が調査
され、地元のボランティアと一緒に制作されたもの。
7月27日にワークショップが開始され、かぎ針で編み
込まれていく太さ3mmのロープ。一日に約30人の
サポーターによりパーツが作られ、9月3日のワーク
ショップ終盤で、パーツがつなぎ合わされたという。

9月16日の展示までのワークショップの記録も

建築家でもあるジン・チェ&トーマス・シャイン

その作品群に圧倒される


体育館の空間いっぱいに展開された大きなアート。
光と影、文様、空間の中の配置、包みこまれる形。
編み込まれたロープのディテールは重なり、連続し、
様々な形を作り、部分がつながることで大きな形へ。

その形の中に体を置く。水面に足を踏み入れて、体で
作品を感じる。水の温度を感じつつ、空間全体に広がる
アートを体感する。日常から非日常へ。そこで得られる
新たな発見。空間いっぱいに広がるアートを楽しんだ。

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