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日本建築の持っているしんとした空気。歴史の重みを感じよう

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そこに流れている穏やかな空気、古来から積み重ねられてきた歴史の重みに心惹かれます。この建物が見渡してきた風景、この場所が刻んできた出来事に思いを馳せて、日本建築を楽しもう。
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八幡市といえば八幡宮のある所

八幡市庁舎を後にして、大阪から京田辺への自転車の 旅もそろそろ終わりへ向かう。八幡市庁舎からは淀川 沿いを走り帰ることに。そして八幡市といえば八幡宮。 淀川へ途中には石清水八幡宮の境内が広がっている。 八幡市の観光PRにも石清水八幡宮 そうだ京都、行こう。の動画でも振り返って やわたのはちまんさんと親しまれる石清水八幡宮は 二十二社(上七社)で、伊勢神宮とともに二所宗廟 の一つでもある。また宇佐神宮、筥崎宮、鶴岡八幡宮 と共に日本三大八幡宮の一つにも数えられている。

古社に広がるアジサイの景色

日常を旅するように、周りに広がる風景を楽しみつつ 街をめぐる。今回は福岡の旅の続きで6月末の頃に、 市内の筥崎宮へ。あじさいの季節もそろそろ終わり、 また暑い夏へ。束の間のあじさいの季節を楽しもう。 福岡にある筥崎宮は、宇佐神宮や石清水八幡宮と並び 日本三大八幡宮にも数えられる923年に創建の古社。 1274年の元寇の際に社殿が焼かれ、その後も何度かの の火災で1546年に本殿、1594年に楼門が再建された。 400年以上の時を越え、歴史を今に伝える場所。その 古社に広がる

方丈と枯山水に流れる時間と空間と

一休寺を訪れた。心地よい参道の風景の中を進み境内 をめぐる。次に訪れたのは方丈と、内部に広がる白砂と 丸い刈り込みとソテツで構成される枯山水庭園。この 江戸時代初期に作られた庭園は国指定名勝でもある。 大徳寺の住職の一休宗純。大徳寺へもまたいつか 方丈と枯山水の風景に出会う旅を続けている 京都をめぐる旅で目にする寺院の風景 方丈と枯山水に流れる時間と空間にひかれている そして枯山水の極致にもたどりついた 酬恩庵一休寺の風景を動画でも 方丈の広縁に座る。眼前に広が

これからも人生という旅を楽しもう

寺院には日常とは異なる時間の流れがある 一休寺の境内をめぐる。方丈を後にして本堂の方へ。 冬の日差しが心地よい。小さな門をくぐり、境内に 広がる豊かな風景へ。参道は先にある別の門へと続く。 その空間に身を置き、光と風を感じ、小鳥のさえずりに 耳をすます。つかの間でも豊かなひとときを楽しんで。 過去からのバトンを新たな形で未来へと つなぐ つなげる つながる 人の思い 京都をめぐれば、いろんな寺院と出会う。それぞれに 特徴があり長い歴史を持っている。日本にある様々な 風

大心院に広がる風景にもいつかまた

妙心寺の広大な境内をめぐり、大心院へとやってきた。 ここは妙心寺の塔頭のひとつで、1492年に細川政元 により創建され、1573~1592年の間にに細川幽斎が 現在地に移転させたという。書院前には築山、石組み、 白砂が調和する枯山水庭園の阿吽庭が広がっている。 宿坊でもある大心院。いつかゆっくり味わいたい 阿吽庭からつながる庭の意匠。また、中根金作の庭へも 妙心寺をぐるりと巡る。宿坊としても利用されている 大心院。今回は足早に通り過ぎたが、いつかゆっくりと 過ごしてみた

京田辺は一休さんの過ごした地

今回は大阪から京田辺への旅に けいはんな学研都市の田辺地区のある京田辺市は、 とんちでおなじみの一休さんが晩年を過ごした地。 禅僧としても名高い一休宗純により1456年に再興 された酬恩庵は、一休寺としても親しまれている。 駅前から続く一休とんちロードをたどりその寺へ。 京田辺市の観光大使も一休さんに 楽しい一休かるたはこちらのページで ぜひ紅葉の季節にも訪れたい一休寺 ホームページのどの写真も美しい 総門の先に続く石畳の参道。両脇には樹木と足もとに しきつめられ

今度は南山城の古寺にある国宝へ

関西の旅を楽しんで。今度は京都の南方へ 今度は、南山城の国宝への旅 広い空の下、ゆっくりと自転車のペダルをこぐ。よく 晴れた日。すがすがしい空気が心地よい。自転車の旅 は自然を体感する旅でもある。風を感じ、山並みを眺め ながら、南山城地域に立つ古寺までやってきた。お寺 の名前は観音寺。盛時には、諸堂十三、僧坊二十余を 数えたというが、1437年の火災で焼失しその後再建 されるも現在は本堂と庫裡、鐘楼のみが残されている。 明智光秀の軍勢を避け、最短ルートで岡崎へ 南山城

旅の終わりに天満宮を訪れて

京都を小さな自転車でめぐる旅も終わりへと向かう。 西京極駅で折り畳み自転車を広げ北へ進み、気になる 場所があれば寄り道を。建物や寺院や、衣笠山の麓の きぬかけの路をたどり、旅の終わりに天満宮を訪れた。 天神さまとも呼ばれる天満宮は、菅原道真公を祭神と する神社の総称で、全国に約12,000社もの天満宮が あるという。その数ある天満宮の中で、総本社は全国に 2社設けられ、1社は九州の太宰府天満宮。そしてもう 1社は、旅の最後に訪れた京都の北野天満宮である。 北野天満宮では、

そしてきぬかけの路でつながる世界遺産へ

きぬかけの路に面した美術館にも寄り道しつつ 西京極から始まった旅も終わりへと。なんとか今回の 目的地までやってきた。京都に点在する17カ所の世界 文化遺産の内、きぬかけの路によって仁和寺、龍安寺、 そして次に訪れた金閣寺の3カ所がつながっている。 1397年に室町幕府第3代将軍である足利義満により、 京都北山の地に舎利殿を中心とする山荘が造られた。 それは後に鹿苑寺、通称を金閣寺と呼ばれるように。 極楽浄土をこの世に表したされる金閣や庭園。武家と 公家文化が融合したという

大小の石の並びに余白を感じて

世界遺産でもある仁和寺を後にして 京都にある世界文化遺産も訪れて これからは予約の要否を確かめよう 京都の世界文化遺産は、16社寺1城の計17カ所。関西 に戻ってからの最初の京都の旅で訪れた下鴨神社や、 前回の旅で予約が必要と知った西芳寺や、今回の旅で 訪れた仁和寺もその一つ。そして次は京都の衣笠山の 麓で、きぬかけの路でつながる世界文化遺産を訪れた。 雲龍図を奉納された際の動画も 陶芸から漆絵、襖絵へと。その圧倒的な量と質の作品は 建築家の藤森氏が手掛けたアトリ

中根金作によるもう一つの庭園へ

大心院を後にして、妙心寺の境内をぐるりとめぐり、 中根金作が手掛けたもう一つの庭園へ。それは妙心寺 に多数ある塔頭のひとつの退蔵院の中にある。退蔵院 は越前の豪族、波多野重道により1395年に創建され、 後に再建され、今の方丈は1596年に建築されたもの。 いつかまた時間をとって楽しみにこよう 抑えとることができるかとの問いへの答え 狩野派についても少しずつ学んでいこう 黒い砂は隠の庭といい 陰陽の世界を表す 手掛けた中根金作の思いを感じて 広大な境内を持つ妙心

次は御室の地に建つ寺院へと

京都を自転車でめぐる日帰りの旅。道の途中の建物や 寺院をたどり、妙心寺に広がる様々な風景を楽しんだ 後は、さらに北を目指す。京都の街には寺院の風景 があふれている。次にやってきたのは、御室の地に 888年(仁和4年)に創建された仁和寺。真言宗御室派  の総本山で、1994年には世界遺産に登録されている。 動画でも仁和寺を振り返る 動画で非公開の内部の様子も楽しんで 動画を見れば仁和寺をさらに楽しめる 跳ね上げられる蔀戸は、藤森氏にも注目されて あらためて動画で歴史に

門跡寺院に広がる様々な風景へ

仁和寺をぐるりとめぐった後は、入口付近に位置する 御殿群と庭園へ向かう。建物から庭園へと寺院の風景 はつながって。宇多天皇により創建された仁和寺は、 出家された皇族が代々住職を務める門跡寺院。門跡は、 元は日本の仏教における正式な後継者のことを指した というが、後に格式の高い寺院を差す言葉に。そして 仁和寺は初めて門跡寺院と呼ばれた所であるという。 妙心寺にもあったSOUND TRIP。今度は試してみよう 白書院から宸殿へ。LEAM Japanの視点も楽しんで 仁和寺は

西の御所とも呼ばれる広大な寺院へ

予定外の寄り道はほどほどに 妙心寺は臨済宗妙心寺派の大本山。日本にある臨済宗 寺院約5650寺の内、約3350寺を妙心寺派で占める といい、本山にあたる妙心寺の広大な境内には40を 越える塔頭が建ち並ぶ。1342年に創建された寺院の 開基である第95代天皇の花園法皇は、この地を愛し、 花園の名の地に構えた離宮を禅寺にされたという。 受付は昼休み中。時間もないので広大な妙心寺の先へ 今回は見逃したけど、雲龍図にもまたいつか 妙心寺に広がる様々な風景を楽しもう   臨済宗