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第8回トレニックワールド100mile in 彩の国


【概 要】


トレニックワールド100mile in 彩の国に
出場してきました

昨年は完走出来ず途中DNF
リベンジのため
一番想い入れがあるレース

今年こそは絶対に完走する決意で挑み
念願のサイラーになることが出来ました

今年は9回試走したので
ナビやマーキングなんてなくても
まったく平気

レースを振り返ってみても
奥武蔵が好きな自分にとって
全く苦じゃない愉しいレースでした

好きこそ物の上手なれ

ほんとそんな感じ

思いもよらぬ
年代別50代 3位入賞でき
うれしい限り

一緒に練習をした仲間
応援してくれた仲間
ボランティアの方々
そして運営の方々
子の山売店のおかみさん
それと家族
みなさんに本当に感謝です

TW彩の国サイコー!


【備忘録】


第8回 トレニックワールド100mile & 100km in 彩の国

2023年5月20日(小雨)~21日(曇り/晴れ)

162.9km D+10,067m 32:44′13″ 

north:54.8km D+3,319m 8:49′02″
(滞在 0:14′)
South-1:53.9km D+3,355m 11:31:26″
(滞在 0:18′)
South-2:54.2km D+3,393m 11:50:38″

男子総合:41位 / 269人
年代別50代:3位 / 71人

完走 110人 / 295人(完走率 37.2%)

距離 162.9km
獲得標高 10,067m


昨年は直前の試走で転倒
膝を痛め治りきらずにレースに出場

South-1の途中で怪我が悪化
途中走ることをやめ歩き倒し
ニューサンピアまでなんとか戻るも
South-2に出ることを諦めDNF

サンピアから一歩前に
出ることが出来なかった悔しさもあり
今年こそはサイラーになるべく
試走を繰り返す

2022年大会 South-1 DNF

試走を重ねる度に
奥武蔵の急登や激下りが
苦じゃなくなってくるのがわかる

怪我なし・体調に不安もなく
レースに望むことができた


【前 日】


レース前の睡眠不足が一番の問題

自宅は当日受付も可能な距離だが
なるべくギリギリまで寝れるように
近場のホテルに泊まる

前日の受付は3分もあれば終わる

ボランティアの知り合いに挨拶をし
ホテルに戻り準備を整え早々に就寝

最近はレース前に睡眠導入剤を飲み
寝れるようになった

睡眠十分・体調良好
気持ちよい朝を迎える


【North】54.8km D+3,319m


©︎ takumi ishiyama

START → 刈場坂峠

仲間や知人も大勢出場している

談笑もあり和やかな感じで
スタートゲートに並ぶ

ほぼ最後尾からのスタート

いきなり渋滞で立ち往生するが
スロースタートの方がちょうどいい

サイラーの誰に聞いても
Northは飛ばすな
South-1も抑えて
本番はSouth-2からと
口を揃えたかのようなアドバイス

ロングレースで
最初から飛ばす人は大抵後半で失速
落ちてくるのを目の当たりにしている

実際に最近のレースでは
前半抑えた方が結果的に速い

要は最後まで失速しないことが重要だ

Norrhは特に長い下りが続くので
丁寧な接地と無理して走らず
抑える走りに徹するよう心がけた

この区間は比較的走る事もできるが
先は長いのであえて歩きを多めにし
第1エイドの刈場坂峠をめざした

→ 刈場坂峠
15.5km 2:33′11″
226位


刈場坂峠 → 堂平キャンプ場

小雨混じりで比較的涼しい
絶好のコンディションだ

一番若い仲間が追いついてきた
(以下 登場回数多いのでケンタくん)

元気で明るい青年だ

そばには昨年の女子優勝選手もいる

エリート選手が最後尾付近で
走っているのも不思議だが
あえて前半は抑えているようだ

ケンタくんがアドバイスを求めると

3周とも同じペースで進みなさい!
と教えを授かったみたい

やはり前半のスローペース作戦は
間違っていないことを確信

ケンタくんとも一旦ここでお別れ
各々マイペースで先へ進すむ

→ 堂平キャンプ場
23.0km 3:44′48″
187位


堂平キャンプ場 → 慈光寺

堂平で長かった登りも一旦終了
ここからは一気に下り基調

NorthとSouthとでは
距離・高低差はほぼ同じだか
Northのほうが走れる箇所が多い

走れる緩斜面の下りが続くので
調子に乗って飛ばすと
Northの段階で脚が終わる

本来は気持ちよく飛ばしたいけど
ここはグッと我慢
抜かされても平気・・・

ゆっくりでも足に負担がかかるので
速度の加減がなかなか難しい

接地の衝撃をなるべく少なく
丁寧に走る

→ 慈光寺
34.4km 5:34′38″
154位


慈光寺 → くぬぎ村

エイド食は充実していて美味しい
種類のチョイスは最高だ

どのエイドも長居せず補給と補充だけ
サクッと済ませ早々にスタート

慈光寺からロードまでは長い下り坂
ついつい飛ばし気味なるので我慢

ロードに出ると知り合いがいて
応援で声をかけてくれた

コースを先回りして
色々な人に声をかけてくれているようだ
本当にうれしく元気が出る

レース中駆けずり回り
応援するのもかなり大変だろう

声援をあとに次のエイドにすすむ

→ くぬぎ村
41.5km 6:44′41″
134位


くぬぎ村 → ニューサンピアIN

くぬぎ村からは比較的緩やかなトレイル
急登はあまりない

なんとなくホッとするが
まだ一周目

単調な登り下りを繰り返し
ようやくニューサンピアへ

昨年より20分ほど遅いが
9時間予定だったので順調だ

疲れも痛みもなく
Northを終えることができた

→ ニューサンピアIN
North:54.8km 8:49′02″
128位


ニューサンピアIN → ニューサンピアOUT

会場につくと
ボランティアでお世話になっている方が
笑顔で迎えてくれた

何百人を相手に
昼夜レースの手伝いをしてくれる
本当に感謝しかない

彩の国の良いところは
3周コースが異なるけど
かならずスタート地点の
ニューサンピアに戻ってこれることだ

好きな補給を補充できるし
着替や身体のケアもできる

100mile駅伝に出場する仲間が
会場で待機していて
装備入替をサポートしてくれ
スムーズに準備ができた

補給の詰め替えと
濡れたシューズとソックスだけ履き替え
South-1へと向かった

→ ニューサンピアOUT
9:03′50″ 滞在:0:14
112位


【South-1】53.9kmD+3,355m


ニューサンピア → 桂木観音

途中忘れ物に気がついた

雨は止んだが
夜間は霧が発生する可能性がある

昨年は霧で視界不良だったので
今回イエローライトも予備で用意したが
変更しわすれた

必須装備なのでライトは持っているけど
この後の事を考えると
戻って取りに帰ったほうが良いと判断

かなりのロスになるが
仕方なく一旦サンピアへ帰還

再出発前は一旦落ち着いて
装備を再確認する事が必要だと実感した
次回やることリストを作っておこう

→ 桂木観音
62.4km(7.5km)10:30′34″(1:24′)
131位


桂木観音 → kinoca

Southは急斜面の登り下りが多く
ほとんど走れるところがない

心拍だけ管理して淡々と進む

後ろから自分を呼ぶ声が
ケンタくんだ

どうやら眠いらしい
30時間を超えるレースなので
睡魔との戦いもある

眠くなるので飛ばしまーす
と元気に走り去っていった

体力ありすぎる・・・

自分はマイペースに登り続けた

→ kinoca
73.5km(11.1km)12:52′16″(2:22′)
128位


kinoca → 竹寺

ここからは彩の国らしい
低山のジェットコースターがはじまる

これでもかって言うほど
登り下りの繰り返しが続く

そびえ立つ絶壁も
暗闇で見えない方が気が楽だ

気がつけばすぐ横は崖だったりするので
足元だけ気をつけてすすむ

前方に木に手をついて寝ている青年が

またもやケンタくんだ
要所要所で出現するモンスターだ

死ぬほど眠いらしい

走ったり寝てたり忙しい・・・

若いっていいな〜
なんて思いながら先を行く

→ 竹寺
84.3km(10.8km)15:35′49″(2:43′)
106位


竹寺 → 高山不動

竹寺で豚汁とお稲荷を沢山いただく

昨年はここから脚の痛みが再発
おまけに胃がやられ吐き気でダウンした

今年は身体の調子は良いが
胃がムカムカする

今回はジェルをやめて
全てリアルフードの補給食に変更した

45分毎に食べ続けたせいか
胃がもたれている感がある

とは言えエイドでは食べれるので
エイド食と高カロリーな飲み物を
自販機で購入して凌ぐことにした

→ 高山不動
94.8km(10.5km)18:07′07″(2:32′)
97位


高山不動 → 桂木観音

高山不動までくると後は下り基調

霧が出てきたので
イエローのヘッデンに変更
濃霧の中でも良く見える

無理して取りに戻って大正解
多少重くても
今後は必須装備にすることにした

→ 桂木観音
103.6km(8.8km)19:40′04″(1:33′)
71位


桂木観音 → ニューサンピアIN

桂木観音までくればサンピアまであと少し
しかも直前のコース変更で楽になった

大高取山を経由して再びロードへ

いつもロードは休憩と割り切って
歩くようにしているけど
調子が良いのと設定時間を過ぎているので
小走りでサンピアへ向かう

11時間で回る予定が
11時間30分かかってしまった

→ ニューサンピアIN
108.7km(5.1km)20:35′16″(0:55′)
73位

South-1:53.9km  11:31:26″


ニューサンピアIN → ニューサンピアOUT

到着早々にカレー2杯食べる
お腹が減ってしょうがない

沢山持って出た補給食は
結局2つしか食べなかったので
ただの重りになってしまった

胃の復活もあり得るので
食べれそうな物だけ厳選して積み込む

ここでも駅伝の仲間が神サポート
本当にたすかった

レース中は携帯をほとんど見ないので
仲間の状況が気になる

とりあえず100mile駅伝は
タスキを繋げられているで安心した

他の仲間もがんばっている

手早く準備し
いよいよ昨年踏み出せなかったSouth-2へ

→ ニューサンピアOUT
20:53:35(11:50)滞在:0:18
66位


【South-2】54.2km D+3,393m


ニューサンピア → 桂木観音

いよいよ未体験ゾーンへ
脚はまだ残ってるけど
ハンガーノック気味だ

South-2も始まったばかり
この先が不安になる

力が入らないので走ることもできず
結局この区間はほぼ歩いた

難易度も高くない区間だけど
レースを振り返っても
この区間が一番辛かったと思う

幸い桂木観音まで距離は短いので
エイドまで行けば食べ物がある

往路でも食した豆乳スープは絶品だ

3杯飲み干し
塩むすびを手にして次へと進む

なぜかエイド食は食える

→ 桂木観音
116.3km(7.5km)22:24′16″(1:31′)
67位


桂木観音 → kinoca

周りも明るくなった

South-1と同じ区間だが
朝と夜では全く別のコースに感じる

力も入りすこしづつ復活してきた
いよいよこれから本番

後ろから呼ぶ声が
神出鬼没のケンタくんだ

完全復活したらしく
元気いっぱいの笑顔だ

見ているこっちも元気になる

下りの足取りは軽快
ここに来て異次元の速さだ
やはり怪物か・・・?

登りで追い越し
下りで抜かれるを繰り返し
あっという間にkinocaへ

一緒に走っていた訳ではないけど
気持ちが楽になった

→ kinoca
127.4km(11.1km)24:49′01″(2:25′)
59位


kinoca → 竹寺

kinocaではボランティア仲間が待っていた
同年代だからオジサンなんだけど
なぜか彼には癒やされる

今回もパワーをもらって
South-2 最大の難所へと向かう

天覚山まで淡々と急斜面を登る
山頂から竹寺まで
鬼のような急勾配が連続する

下りで膝が痛みはじめた

登りは全く問題ないので
今まで以上に下りを慎重に
脚・膝に負担がないように心がける

→ 竹寺
138.5km(11.1km)27:32′32″(2:43′)
51位


竹寺 → 高山不動

竹寺に着くと
リレーを終えた仲間と
サポートしてくれている仲間が
応援に来てくれていた

夜通し疲れていると思うのに
うれしい限り
とても安堵した気持ちになる

エイドをでると
子の権現まで走れる区間が続く

意外と調子もいいので
普通に走る事ができた

子の山売店に到着
おかみさんとしばし談笑しながら
ガリガリ君コーラ味を食べる

途中抜いたケンタくんも合流し
一緒に食べてパワー充電

お互いにまだ余力があることを確認し
互いに先へ急ぐ

→ 高山不動
149.0km(10.5km)30:11′31″(2:39′)
45位


高山不動 → 桂木観音

西吾野からいよいよラスボス
関八州見晴台まで急斜面を一気に登る

途中にある高山不動エイドに到着

抜きつ抜かれつ
互いに走ってきたケンタくんと
エイドで合流した

関八州見晴台まではもう少し
ここが終わればゴールまでほぼ下り基調

折角なのでここからは
一緒にゴール目指することにした

登りは自分
下りをケンタくんが引いて走る

レースも終盤なのに
嘘のように走れる

ペーサー従えるってこういうことか?

最終エイドに難なくたどり着いた

→ 桂木観音
157.8km(8.8km)31:51′37″(1:40′)
49位


桂木観音 → GOAL

お互い完走を確信して一旦休憩し整える

ボランティアのみなさんも激励してくれ
しばし談笑して和む

名物の桂木エイドの女神に
ピコピコハンマーでお尻を叩かれ
気合が入りゴールに向けて再出発

大高取山山頂まで登り切ると
後は下だりを残すのみ

膝が痛くて走れないと思ったけど
前を走る青年が少年のように
ヒャッホイ叫びながら下ってる

愉しそうに走る姿をみていたら
痛みを忘れて
自分も走ることができるから不思議

試走時には
この下りを飛ばして走ることが
コース最後の愉しみ

きっとレースでは
歩くことしかできないんだろうな・・・
とネガティブなイメージだったので
走れていることが本当にうれしい

レース中この区間のひとときが
一番愉しく走ることができた

トレイルもあっと言う間に終了
サンピアまでのロードも
キッチリ走りきり
いよいよウイニングロードへ

仲間がみんな待っていてくれる

2人同時にゴール
一緒にゴールできて本当によかった


感極まって
思わずケンタくんとも抱き合った

2人で念願のサイラーになれた!

残念ながらDNFした仲間もいるので
来年リベンジに向けて
また一緒にがんばりたい

100km女子チームもペーサー共に完走

100mile駅伝も無事完走

各々トレニックワールドin彩の国を
仲間と共に十分堪能し
愉しめたのではないかとおもう

最後に仲間からもらったサイラー賞

嬉しすぎて気絶する

→ GOAL
162.9km(5.1km)32:44′13″(0:53′)
41位

South-2:54.2km 11:50:38″


【結 果】


長いようであっという間だった
サイラーへの道

コースが難関というよりも
制限時間が厳しいレースなので
なにか一つでもトラブルがあれば
DNFの可能性も否めない

完走するためには
最低限のスキルとフィジカルは
必須だと思うけど
そもそも彩の国に出る人は
実力を持ち合わせているはず

勝因はやはり
ペースを積極的に抑えた事が
一番だとおもう

無理せず失速もせず
最後まで走り抜いたことが
結果に結びついた

限界で挑み玉砕するのもいいけど
やはりゴールを目標とする上では
ペースコントロールも大事なのだろう

補給については結論が出ないので
まだまだ試行錯誤が必要
今後の課題のひとつだ

UTMFに憧れて
100mileを目指していたら
彩の国にハマり
いつのまにか目標が
サイラーに変わっていた

昨年DNFしたことも相まって
サイラーになることが最大の目標だので
完走は非常にうれしい

簡単に完走できないレースだからこそ
愉しくも長い道のりだった


【補 給】


胃が気持ち悪くはなったが
エイド食は問題なく食べれた

いつものように
嘔吐するまではなかったので
リアルフードを選択したのは良かったかも

Northで食べすぎた感じがあったが
45分毎を厳守しすぎたからかも
高強度のレースではないので
もう少し間引いても良いと思われる

彩の国のように
エイドが充実している場合は
エイド食をしっかり補給し
エイド間のつなぎで時間に縛られず
感覚で補給することが良いかも

カフェインは相変わらず
わかりやすく効き目がある

今回レース中顔のむくみが酷く
レース後3日間むくみが取れなかった
いつもより水分をとったせいか?
とはいえ人よりも圧倒的に少ない

何か原因があるのか調べる必要あり

■ Start

我神散
カツサプ


■ North (45分毎)
ギンビスアスパラ ◯
柿の種 ◯
OREO ◯
満腹バー ◯
魚むすび ◯
ANODO ◯
レモンわらび ○
ドライフルーツ(ジンジャー) ○

エイド

スープパスタ
お稲荷
サンドウイッチ
カレーそうめん


■ South-1(45分毎は気にせず)
ギンビスアスパラ ✗
柿の種 ✗
OREO ✗
満腹バー ✗
魚むすび ◯
ANODO ✗
カロリーメイト ◯
ドライフルーツ(ジンジャー)△
※補給食はほとんど食べれず

エイド

フルーツおポンチ
おにぎり
クリームシチュー
豚汁
お稲荷
甘酒
肉うどん
カレーライス

子の山売店

そばつゆ


■ South-2(45分毎は気にせず)

満腹バー ◯
魚むすび ◯
ANODO ◯
カロリーメイト ◯

エイド

フルーツおポンチ
豆乳スープ
おにぎり
クリームシチュー
豚汁
お稲荷
甘酒
肉うどん

子の山売店

ガリガリ君コーラ味

■ 水分

チャレンジャー MC1+TOPSPEED×2錠:500 ml
MUSASHI REPLENISH
※northのみ

KODA (カシス)+ TOPSPEED×2錠
※South-2は忘れた

エイド


麦茶

自販機

ジャスミンティー
オレンジジュース
ミルクティー
レモンティー
フルーツミックス
コーヒー
ファンタグレープ
※補給できない時 ドリンクで補給

■ミネラル・サプリメント

我神散(サンピア・コース毎)
塩分サプリ(120分/毎)
※South-2は忘れた
VESPA HYPER:1個
※Northのみ
メダリスト(顆粒):各区間1袋
カツサプ:各区間2袋
カフェイン錠剤(200ml) ※south-1 ・2

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