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アナログ回帰で「不便益」を求めたい

日経新聞の日曜日の別刷り記事の「The Style」が好きで週末に読むのを楽しみにしています。

3月10日付の特集は「不便益」でした。

「不便益」とは、不便であるからこそ得ることのできる効用のことをいいます。

不便益という言葉を最初に使ったこの記事にも出てくる川上先生の本は以前にも読んだことがあり、不便益はビジネスのヒントになるし生活を面白くするアイデアにつながると感じています。

スマホを中心にしてデジタル化されることによって生活はより便利になっています。一方で、考える機会や必要性がなくなるということも事実です。

たとえば、音楽でも大昔のカセットテープで聴いていたような時代ではせいぜい60分くらい入るテープをかばんに何本か入れて持ち歩くのが精一杯でした。その時一番好きな音楽を厳選して聴いていたわけです。

現在の音楽ストリーミングだと、自分で選ぶ必要はほぼ皆無と言ってもいいくらいです。ジョギングの時、たまに音楽を聴きながら走りますが、アップルミュージックで「ジョギング」とワードを入れるといくつかのプレイリストが出てくるので気分に合うものを選ぶだけです。

便利だと思う反面、流れてくる楽曲には対して大した思い入れもなく、聴いているときは「いい曲だな」とは思いますが、聴き終わるとそれで終わりです。

ストリーミングに慣れてくるとCDを買うこともなくCDプレーヤーすら滅多に使う必要が無くなりました。

ストリーミングは最近の流行を知ったり聴きたい曲を探していくらでも聴けるので便利なことこの上ないですが、1曲にかける思い入れは薄れてしまっているのかもしれません。

一方で、最近、レコードが人気になっているという話を聞くようになりました。レコードは、手入れも大変だし、プレーヤーの扱いも慎重にしないといけないとか、不便であることは間違いないです。

独特の音質も含めて、手間のかかるレコードを扱うことによる楽しさがあるのだと思います。ストリーミングのような完全デジタルからレコードのアナログの世界に回帰することによって、改めて音楽の良さを知るという「不便益」を得ているのだと思います。

不便益には、「主体性が持てる」「工夫できる」「自分だけの特別感が持てる」「能力低下を防ぐ」「発見できる」「信頼できる」などのメリットがあると記事でも伝えています。

私が取り入れているアナログは「手書き」です。もともと、文房具好きというのありますが、万年筆を使って色々なインクを使って思考を巡らせるのが好きです。

他にも、アナログな趣味を今年はもう一つ始めていたいと思っています。実は、もう具体的に始めたことがあるのですがそれについては改めて書きたいと思います。

アナログ回帰の不便益で人生を楽しみませんか?

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