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「アナ雪」に見るストーリーにおけるシーンの重要性 ブランドストーリーを作ろう その8

半年くらい前の話なのですが劇団四季の「アナと雪の女王」に家族で観に行きました。

非常に良いミュージカルで大感動でした。このミュージカルでもっとも盛り上がったシーンといえば、エルサが自分の力が知られたことで山に逃げてきて、氷の城を作り「Let it go」を熱唱するシーンです。衣装の仕掛けもすごくて会場全体が「ワァー」と叫び声をあげるくらいでした。

そこで、休憩に入るのですが、休憩時間も最後のシーンに茫然とするくらいです。

映画でも同じように重要な場面だったと思います。

でも、ちょっと待ってください。

「アナと雪の女王」のストーリー全体として考えた時に、このシーン自体は問題が発生してどちらかと言えば悪い方向に進んでしまった底の状態といえます。

他のディズニー映画では、たとえば「美女と野獣」の名シーンといえば、野獣と美女の心が通じ合ってダンスを踊るシーンでしょう。

では、なぜ、このシーンが「アナ雪」ではクライマックスと言える場面なのか観る側と作る側の視点で考えてみたいと思います。

観る側の視点:もっとも共感を得る場面であるから

たとえば、女性としての立場やマイノリティ、その他個別の悩みを持つ人などがもっとも勇気づけられるのがこのシーンです。「自分で生きていく」という強いメッセージが伝わってきます。これは特定の誰かだけがもつものではなくて、男性でも誰でもがもつ気持ちに共感を与えてくれるものです。

作る側の視点:もっともアナ雪をアナ雪たらしめる場面である

この場面がなければ、他の多くのディズニー映画のハッピーエンドの勧善懲悪型のストーリーと何も変わらなくなります。氷の城と氷のドレスという道具を使って他のストーリーでは真似をすることができない世界を創造することができるのです。

このようにこのシーンは「アナ雪」を語る上で観る側、作る側の両面の視点から言っても重要な見せ場となるのです。

ブランドストーリー全体の中でもっとも重要な名シーンは?

名ストーリーの中にはかならず名シーンがあります。

何世代も見続けられる映画にも必ずあります。

こういっただけでも「タイタニック」のあのシーンを思い浮かべた人も多いのでしはないでしょうか。

ブランドストーリーを作る際にも、あらすじからでなく、シーンから考えてみることも効果的です。

あなたの商品・サービスが顧客と触れ合う名シーンはどんな感じでしょうか?

そのシーンからストーリーを膨らませてみましょう。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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