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マーケティングの定義が刷新されました

マーケティング協会からマーケティングの定義が34年ぶりに更新されることが発表されました。

新しい定義は、

(マーケティングとは)顧客や社会と共に価値を創造し、その価値を広く浸透させることによって、ステークホルダーとの関係性を醸成し、より豊かで持続可能な社会を実現するための構想でありプロセスである。

注 1)主体は企業のみならず、個人や非営利組織等がなり得る。
注 2)関係性の醸成には、新たな価値創造のプロセスも含まれている。
注 3) 構想にはイニシアティブがイメージされており、戦略・仕組み・活動を含んでいる。

財団法人日本マーケティング協会ホームページより引用

印象とてしてはすっきりしたなと思います。(以前の定義は正直わかりにくいところがありました。)

顧客や社会とともに価値を共創するというところがデジタル社会においてますます重要なポイントなのかと思います。

顧客価値は、顧客が認めることによってはじめて意味を成しますから企業がいくら価値があると言っても顧客が認めなくては絵にかいた餅ということです。

SNSなどにおける顧客からの発信がクチコミとなって価値を増加させます。だから、マーケターはいかに顧客目線を持てるかが重要ってことです。したがって、後に続くステークホルダーとの関係の醸成というのはCRMよりももっと深い意味を含んだ価値創造のプロセスであるとしています。

後半のより豊かで持続可能な社会を実現するは、ちょっと企業理念っぽいなと思いましたが、サステナビリティに対してマーケティングが役割を担う部分は大きいということだと理解しています。

以前の定義では、「市場の創造」という言葉が私は大事だと思っていました。マーケティングのミッションが市場におけるイノベーションの担い手(新市場創造)であることを肝に銘じないとならないと思っていたからです。

今回の定義からはその言葉が無くなったのですこし残念に思いましたが、価値の共創の中に包含されているのだと理解しています。

たかが定義、されど定義です。マーケティングをはじめて学ぶ学生やマーケティングの部署に配属した社会人が目にするのが、この「マーケティングとは?」です。

そこから広がる意味をくみ取ってマーケティング活動に活かしていくことも大事だと思います。


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