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「値引き」してもらって損をすることもあるよね、というお話し

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noteで僕が運営しているメンバーシップ「Crazy about Thailand」。
「タイが好き」「タイに移住したい」といった方々へ向けサークル内
限定記事や限定ライブ、SNSで出していないタイのあれこれを発信しています。
1人でも仲間を増やしてもらいたいとの想いで立ち上げました。
現在、約70名の方が参加しています。
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49歳という多感で微妙なお年頃真っ只中にいる西尾です。
#来年1月5日でめでたく50歳を迎えます
#お祝いしてください

今回の記事では「値引き」してもらうことが、損をすることがあるかもしれないというお話しです。

よくタイで買い物をする際に「絶対値引き交渉しないと!」と、口から唾を飛ばしながら熱く語ってくれる方がおられます。
おっしゃることは分かるんですが、そもそも僕は値段交渉というのが苦手です。

「大阪人はすぐ値切る」

といったイメージを持たれている方もいますが、例外もいるんですよ!
1バーツでも安く買いたいといった気持ちを持つのは万国共通ですので理解できるのですが、モノによっては損しちゃうことがあるよなぁと思うこともあります。

これから制作してもらう案件についての「値引き交渉」

衣類などの既製品の場合、目の前にモノがあるので定価だろうが値引きして買おうが、スタッフの笑顔がなくなるかもしれませんが、モノ自体のクオリティーは変わりません。

損するかもしれないと思うのは、これから制作する商品に対してです。
先日、バンコクでWEB制作会社を営む方とお話ししていて、そのことを如実に感じました。

その方がおっしゃるには、値段交渉をされて値引きした案件と、提示額で納得してもらった案件では、気持ちの乗り方が違うということです。

そりゃそうでしょう。
制作しているのはロボットやAIではなく人間なんですから、感情や気持ちの揺らぎが発生するのは当然です。
値引きした顧客から修正リクエストが何度も届くと

「値引きしたのにリクエストは多いなぁ」

と感じることもあるでしょうし、逆に提示額で納得してくれた顧客に対しては、「頑張ろう」と思えるのは理解できる気持ちです。

この違いが完成品にまったく影響しないかといえば、僕はあると思います。
人間が作るモノですから、感情や気持ちが制作物に表れるのは自然なことでしょう。

自身のサイト制作を発注したときのこと

僕が会社を立ち上げた2017年。
旅行会社として自社のWebサイトが必要なこともあり、とあるWeb制作会社に自社サイトの制作を依頼しました。
そして見積もりの金額を出していただいた時のことです。

金額を見て「ちょっと高いかな」とは思いましたが、僕は価格交渉をしませんでした。
その代わり、ひとつだけ伝えたことがあります。

「御社から提示していただいた金額に交渉するつもりはありません。なので妥協をせず制作してほしいです」

下手に値段交渉して、自社の命運がかかったサイトに妥協などされたら、売り上げに関わってくる可能性がある。
だったら提示額で気持ちよく仕事をしてもらった方が、結果として良いサイトが出来上がり自社の売上が上がると思ったためです。

サービス提供者として「値引き」に応じるか否か

今回、例に挙げたのはサイト制作ですが、これはデザインや写真、ライティングなどクリエイティブなものもそうですし、サービスを提供するさまざまな業種にも当てはまります。

僕のところにも「サイトで提示している金額より値引きしてもらえないですか?」という問い合わせが時折り来ますが、応じたことは一度もありません。

値引きに応じたことによりモチベーションに揺らぎが生じ、提供するサービスが低下してしまったら、結果として自社の信用の低下につながってしまうためです。
数年後または数十年後に、AIが対応するようになればそのようなことは起こらないかもしれませんが、人間が対応している限り「モチベーション」は重要なファクターです。

これから制作してもらう、もしくはサービスを受ける案件に関しては、値引きしてもらうことで逆に損をするかもしれないというお話しでした。

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