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ブログやYouTubeが続けられる人、続けられない人

「お前は熱しやすく冷めやすいな」

むかしむかし、小学生か中学生の頃だったか、父親からこう言われたことがありました。
たぶんこれは、僕が何にでも興味を持ってはすぐ辞めていっていたからだと思います。
小学校高学年から中学生にかけてハマったのは、釣り、漫画を描くこと、アコースティックギター、カメラ、将棋、ファミコンなどなど。

あらゆるものにどんどん興味を抱き、同時進行でハマっているものもあったけど、途中ですぅーっと消えていったものもいくつかあります。

漫画描きにハマったのは小学生のころで、当初は描いたものを1人で眺めてニヤニヤしていただけなんですが、ついには格闘技漫画を描くようになり、毎晩のように弟に読ませるという連載漫画にまで発展。
ところが、己の才能があまりにも欠乏していることにうんざりしたのか、執筆は数ヶ月で止まったように記憶しています。

「書く」と「撮る」こと

そんな西尾康晴が20代に突入し、取り憑かれたのが「書く」という表現方法でした。
父親から「熱しやすく冷めやすい」と評されましたが、書くことだけはいまだ「冷める」ことなく続けています。

ここnoteを始めたのは3年ほど前で、激旨タイ食堂というブログにいたっては2015年に開設しているのでもうすぐ10年。

書くことの他には、30代からのカメラ、40代からの動画撮影なんかも加わり、これらも冷めることなく継続できているので、父親が下した評価はどうやら10代だけだったのかもしれません。

あっ、書いていて思ったけど、カメラは中学生のときにハマり始めたから30年以上になるや!

「続ける」ことがなぜ難しいのか

書くという表現方法のブログや、撮ることで表現できるYouTubeなど(これらを表現と呼んでいいのかは別にして)、更新頻度に濃淡はあるにせよ、僕はいまだ辞めることなく続けてられています。

これだけ続けられているからか、相談としてときどき受けるのが「どうやったらブログやYouTubeを継続できるのか」です。

この質問への回答を考えるにあたり、己に向き合わなければと思い、自分自身を分析してみました。
稚拙な分析による結果を共有いたしますので、お時間ありましたらお付き合いください。

①「書く」ことや「撮る」ことが好き

あえて挙げなくてもいいかもしれませんが、書いたり撮ったりすることが好きであること。
書くことが好きだけどブログは続かない、という人もいないこともないでしょうが、世の中のすべてに例外はあるというものです。

②「書く」ことや「撮る」ことがビジネスに繋がっている

書くこと、撮ることが好きでなくとも、それが仕事に繋がっているなら継続できるという論。
つまり、ブログやYouTubeが集客などに役立っているという場合です。
ならば書くことが好きでなくとも「仕事」として、ひとつの作業と捉えられるだろうと。

③ブログやYouTubeでの表現がアイデンティティになっている

アイデンティティとは存在証明や自我同一性と訳されていますが、「自分が自分であること」を証明するための行為であれば、これらが継続できるのではないかと思います。

僕の場合だとこのような感じです。
自身の最終学歴は工業高校卒。
仕事に活かせるような特技もないし、営業マンになれるほど口が達者でもない。
みんなが集まるような場で話しができるほどのコミュニケーション能力もないし、肉体労働に就くための身体能力も持ち合わせていない。

僕という人間には、社会で生きていくための「強み」が何も無いんです。
そんな何も無い人間にとって、ブログを書いたりYouTubeで発信することは「存在証明」そのもの。
それらを辞めてしまったなら、存在証明をする手立てがなくなり、己の存在そのものが路頭に迷い、世の中からふわっと消えてしまうんじゃ無いだろうかといった漠然とした不安感に苛まれてしまう。

つまり、存在証明し続けるためにブログなどを続けているという動機です。
僕のように自己肯定感が低い人間は、このような思いが特に強いのかもしれません。

続けられない人に伝えるアドバイスは

自己分析してみたところ、これら3つによって僕はブログやYouTubeを継続できているのだろうと推測いたしました。

逆をいえば、これら3つのうち3つとも無い、もしくはどれか2つが無いのであれば、ブログなどを続けることは極めて難しいのかもしれない。
自分に向いてないのに、誰からも強制されていない不可思議な「義務感」を背負い、そのことで苦しみもがいているなんて、けっこうしんどいと思う。

だったらいっそうのことすっぱり辞めてしまい、「金輪際ブログなんてやらない!」を開き直ってしまったほうが、得意なことなどに時間を使えるようになるので生産性が上がると思います。

発信方法でいうならば、今のご時世、ブログやYouTubeだけではなく、SNSもあれば音声配信もある。
それらの発信方法であっても続かないのであれば、発信なんてやらずとも生きていけるわけだし、ひたすら書を読んだり映画を観たりと、インプット専門で過ごしていくのも悪くない。

「ブログやYouTubeが続かない」という相談を受けたときは、こんな風に答えるようにしています。
もし「続けられるコツ」みたいなのがあればコメント欄でこっそり教えてください。
今後はその回答を伝えるようにしますw

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noteではメンバーシップ「西尾康晴  タイ王国研究所」を主催しています。
1〜2ヶ月に一度タイの地方を旅をして、その町や地方の文化や見どころ、歴史などを掲示板や限定記事で共有し、みなさんと共に知識などを深めていくメンバーシップです。
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