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【中日】2死一塁で宇佐見真吾捕手から加藤匠馬捕手!? 意図と今後の可能性は ~5/8~

◇5月8日 巨人4-0中日(バンテリン)

0-1の8回表、2死一塁となった場面で、珍しいシーンがありました。

スタメンの宇佐見真吾捕手から、加藤匠馬捕手に交代。「加藤バズーカ」と呼ばれる強肩で、相手の盗塁を阻止する采配をみせました。

結果、藤嶋健人投手の暴投で一走の進塁を許し、満塁になったところで長野久義選手に適時三塁打。3点を奪われ、試合を決められました。

ただ、昨季までなかった立浪和義監督の采配は、相手チームに脅威を与える武器となる気配をみせました。


吉川尚輝選手の足を警戒

現在、中日の1軍捕手は3名。正捕手・木下拓哉捕手が打率.150と不調で、宇佐見捕手や加藤匠捕手にも出番が巡ってきている状況です。

一時、スタメンを任された加藤匠捕手ですが、5月に入ってからはスタメン0。強肩を武器に、相手の盗塁意欲をそぐことは、加藤匠捕手の強みです。

2死を奪った直後に捕手を変えるという珍しいシーンにはなりましたが、今季3盗塁を決めている吉川尚輝選手の足を警戒するには、有効な策でした。

直前の攻撃も影響

7回裏の攻撃で、宇佐見捕手に打順が巡っていたことも影響しています。

1点ビハインドで宇佐見捕手の打力は魅力ですが、2点目を奪われれば勝利が大きく遠のきます。

みすみす盗塁を許し、得点圏で岡本和真選手を迎えるなら、加藤匠捕手を起用し、強肩で盗塁意欲をそぎたいという意図がみえる采配でした。

この日、結果は伴いませんでしたが、今後も楽しみな策。相手が代走の切り札を起用してきた時、加藤匠捕手の魅力が存分に活かされる気配があります。

加藤バズーカが発動すれば・・・

加藤匠捕手に交代した後、暴投、四球、四球、三塁打とされ、勝負を決められた立浪竜。

ただ、敗因になったわけではありません。課題は、9回まで沈黙した打線にあります。

上手くいかなかったとはいえ、この日で封印してしまうにはもったいない策です。

難しさもあると思いますが、もっと厳しく、ヒリヒリする場面は今後もやって来ます。見事、「加藤バズーカ」が発動した時、名采配と称賛されます。

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