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「ゲンフウケイ」に救われるかもしれない

※日記のような後半は自分語りのような 読みにくかったらごめんね

2023/10/25 (1)

この日、自分の大好きなVsingerの幸祜さんが活動3周年を迎えた。
おめでたい。本当におめでたい。何度でもおめでとうございますって言いたい。おめでとうございます。
追い始めた直後くらいに1周年の配信をしていたはずなので、もうかれこれ2年近く見続けているらしい。
活動3周年ということで記念配信がYouTubeで行われた。
2023/11/23まではアーカイブが見れるそうなので興味があればぜひ。

活動はVの形をとっているが配信者によくあるような企画をやらないので、凸待ちというよくある企画ではあるが新鮮なことも多くて面白かった。あわよくば一番好きなコンポーザーの一人で、幸祜を知るきっかけになったFeryquitousさんにも出てきて欲しいなと思ったが、基本こういう場に出てこない方なので仕方ない。

そしてこの配信の最後、今後についてのお知らせコーナーが行われた。3周年記念グッズや、幸組(幸祜のファンネーム)待望のLINEスタンプ(しかもSDキャラとネ祜の2種)が来ることが告知された。

ネ祜スタンプ (求)使い道 (出)スタ連爆撃

そしてお知らせの最後に、一本の動画を見て欲しいと言ってきた。
大方この日の0時にリリースされた新曲「ゲンフウケイ」の関係だろうとは思っていた。
そして流れた動画がこれだった。

流れ始めて最初は「映画のタイアップでも決まった?」と思ってしまった。
全然違った。MVの一部と言えばいいのか。
そしてこの映像が流れ終わった後、「この放送終了後、MVが公開されます」とのことだった。
丁度帰りがけにこの配信を見ていて少し寄り道して帰ろうと思っていたが、これは絶対に家で見ないといけないと感じ急いで帰った。
ギリギリ始まる前に帰ることができ、覚悟を決めて見たMVがこれだった。

泣いてしまった。
別に声を上げて泣いたとかすすり泣くとかそういう感じではない。ただ気持ちが耐えられなくなって、目を潤ませる程度に泣いてしまった。
過去のライブで幸祜さんが「幸祜」になるまでの話を聞いてきた影響も多分にある。それこそ「ゲンフウケイ」が初めて披露されたオンラインライブでも過去の話を聞いていた。

2023/9/3

この日は幸祜さんの所属しているユニット「V.W.P」のメンバーそれぞれが配信でライブを行う「SINKA LIVE」での幸祜のワンマンライブの日だった。
幸祜バンドによる既存楽曲のアレンジ、現地ライブでは再現しきれない映像演出、歌唱未披露の楽曲や新曲、新衣装のお披露目などとても見ごたえがあって相当満足していた。そして最終盤で「夜光を呼ぶ」のバンドアレンジ、自分が幸祜を知るきっかけ楽曲、が披露され最後のMCパートになった。アーカイブ視聴期間が終わってしまった今、その時間で話していた内容を正確に思い出せるわけではない。そこでは大まかに言うと幸祜になる前、過去について話していた。しかもかなり暗い、生々しい話を。今の明るい天真爛漫な姿からは到底想像できないような。
そして舞台が変わり始まった新曲「ゲンフウケイ」、曲名と同時に書かれていたのは作詞・作曲:幸祜の文字(作曲は編曲者と合同名義)。どう聴いても明るい歌詞ではないであろうことを予感させるイントロ。今までもゲスト登場時を除いて基本一人で歌ってきたにも関わらず、そこにいるのは独りだというのを強く感じる演出。
直前のMCも相まって見ているのが辛かった。歌唱は最高で、感情も嫌というほど伝わってくる。だからこそ目を背けたくなるようなパフォーマンスだった。

歌が終わり、そのあとは告知や次回のライブの話、スタッフロールが流れてライブは終わった。一緒に見ていた友人たちとひとしきり話してその日は解散した。
後日アーカイブを見ることもあったが、楽しい曲、好きな曲の部分を見直すことが多く、「ゲンフウケイ」をちゃんと見直したのはもう一度通しで見た時の一回だった気がする。一人であまりこの曲を直視したくなかった。

2023/10/25 (2)

「ゲンフウケイ」のMVを見終わった後、神椿周りを追っているわけではない友人と話したりしてその日を過ごした。さすがに元気はなかったが普段通りの会話をしたことで、日常に戻ることができた。
そんな1日が終わり寝る前、布団の中で一つのことが頭をもたげた。

「久々に実家に帰省しようかな」

かなり久々に沸いてきた感情。
4-5年ほど実家に帰っていないし、最後にあったのも3年ほど前。
大人になった人間としてはよくある話なのかもしれないが、そんなに長く生きているわけでもないのでこれでも人生で最長の期間会っていない。
会っていない理由は昔あった出来事・自分の現状に起因するこちらの一方的な感情で、今でも極力会いたくないというのが本音。しかも昔あった出来事もどう考えても自分が悪い内容。要するに引け目をとても強く感じているので会いたくない。なんなら親に対する恐怖心も強くある。
会っていない期間もたまに止むに止まれぬ事情で母親と連絡をすることはあったが、内容が内容なので説教まがいの内容になる(と少なくとも自分は感じている)。親と会話することが自分のダメなところを強制的に見直すこととイコールになっていて、それが辛くて極力避け続けていた。

そんな状態なのに帰りたいと考えている。冷静に考えたらおかしいと思う。
どう考えてもゲンフウケイのMVの内容に感化されているだけ。
ただ今の自分の現状はどう考えてもいいものとは言えない。あまり文字にはしたことがないがもう3年近くかなり悪い状態だ。その間にも幸祜1stワンマンのMCで聞いた言葉「生きていくしかないよね」やこのとき初披露だった「此処へ」を誇張抜きで心の支えにして一時的に頑張ることができたりもした。ただそれも長くは続かず、結果として今の惨状になってしまっている。
この現状を打開する方法は単純だが、今の自分の状態でそれがうまくいくとは到底思えない。
傍から見たら「甘え」の一言で終わりそうな状態。ただその状態を抜け出せずに日々漠然と苦しみの中で生きている今、なにか打開策が欲しい。現状になんでもいいから変化を与えたい。
その一つが実家に帰る、親と話をすること。これでもしかしたら何かが変わるかもしれない、恐らく精神的にはボロボロにはなる、それでも一縷の希望にかけてみたいと思った。

2023/11/12

実際こう考えてから今日まで行動ができたわけではない。まだ連絡はできていない。今でもただただ怖い。何かしらの傷をほぼ確定で負うのがわかってて進むのが本当に嫌だ。
でもこの「ゲンフウケイ」を見た時、見た後の感情を忘れる前に動かないとまた長い時間低いところで停滞するのがわかり切っている。

今回こんなnoteを書いているのはこの時の感情を文字の形にすることで今の感情を忘れないようにするのが一つの目的になっていた。そしてもう一つ、このnoteを書くことで自分の退路を断とうと考えていた。それなのに正直ここまで書いた今でも連絡するかどうか悩んでいる。そこまで強い人間ではなかった。

《そもそもこの行動が本当に+になるのかすらわからない。仮に話してダメだった時にまともでいられる自信がない。なんならこれ以上生きている自信もない。2年ほど前、電話で母親にこのような感情を打ち明けた時も「冗談じゃない」と怒られた。こちらだって冗談ではない。親なら気持ちが伝わるなんて傲慢な考えは持っていなかったつもりだけど、やっぱりどっかで期待していたらしい。あの日の二の舞にはなりたくない。》
そういう考えがどうしても頭の邪魔をする。

それでもうまくいけば、一発逆転とは言わないまでももう一度まともな人生に戻れるかもしれない。まともじゃなくてもなんとか生きていけるかもしれない。
もしそうなったらこの記事のタイトル通り、「ゲンフフウケイ」に救われることになる。

今自分の人生は間違いなく一番苦しい時期なのに、同時に一番楽しいと感じている時期でもある。
学生時代の友人・先輩・後輩、好きなことを通じて知り合った人、間違いなく人間関係には恵まれている。
趣味も増えいわゆる推し活も人生で一番楽しい。それこそ「ゲンフウケイ」を歌っている幸祜さんや神椿周り、昔は多分ハマらないと思ってた歌系じゃないVtuberにもあおぎり高校や山黒音玄さんで完全にハマってしまった。一番長く追っているバンドの岸田教団もなんだかんだ長いことファンを続けられているし、今でも活動していてオタク的な方の表現で「実家の味」を今でも楽しめることが本当に嬉しい。
長いこと好きな音ゲーやアイマス関係も形は少し変えながら楽しみ続けている。一番新しく始めたことのDJも時々出演させてもらいながら楽しんでいるし、自分に精神的余裕ができたらもっと積極的に動いてみたい。もっと楽しみたい。有志の企画もたくさん参加したいし企画したい。なんなら新しくやりたいことだってある。
もちろん趣味に限った話じゃなく、人生も充実させたい。ただ今はスタートラインに立ててすらいないので二の次にはなるが。

この楽しい時間を続けるために乗り越えなければいけない壁が今の自分には途方もなく高い。SASUKEの反り立つ壁を前に眺めている人の気持ちが今なら少しわかる。ここまで一緒に来た周りの人間がなんだかんだ乗り越えている壁を自分が超えられないもどかしさ。無力感。

この先どうするか、どう動くかはここまで書いてもやっぱり決断ができない。それでもこれからの為に、自分の為に動けるよう自分自身を信じることができたら、その時には。

こういう状態で「ゲンフウケイ」を聴いていると、強く思う。

僕らは「終われないから」

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