見出し画像

前回の失敗を活かして。親子登山の学び4つ(登山レポート)

こんにちは!安永翔太です。

先週は、息子と登山デビューして寒すぎて途中下山したけど冒険っぽさが増して絆が深まった、という話を書きましたが(笑)、今週はその経験を活かして2回目の登山に行ってきたよ!というお話です。

地元の人に愛される「清水山」

前回の登山は、誰ひとり登山していない山(登山ルート)をチョイスしてしまい、ただの雑木林を延々と歩く結果になってしまったので、今回は地元の人に愛されてて登山者も多い「清水山」にチャレンジすることに。

前回のつまらなすぎる登山道

清水山は、子どもの頃から馴染みがある山で、小学校の行事で毎年登山をしたり、高校野球のトレーニングで走ったり、今でも子どもと沢ガニを探しに来たりしています。

山頂までは車道が整備されていて、車でも山頂までアクセスが可能。登山者も多く、この山を登ることを日課にしている方もいたり、地元の方に愛される山です。

いい山であるにもかかわらず、これまで清水山を登山しようと思わなかったのは「車道を登るんでしょ?なんかつまらなそう」と思っていたからです。

ですが前回の経験で、車道が整備されていることの安心感を痛感していたので、実は清水山って親子登山に向いてるのではないか?と思い始めたのです。

よくよく思い出してみると、頂上に行ける複数の登山道があった気がする。しかも、なかなか楽しい登山道だったような…と記憶が蘇ってきて、俄然行ってみたくなってきたのです。

山の人に聞き込み開始

そして、前回の登山から1週間後。天気も良く暖かい日に、清水山登山にチャレンジすることに。もちろん、前回の反省を活かし、防寒着を多めに持っていきました(笑)

たくさん持って行った防寒着

まずは、清水山に昔からあるお茶屋さん(タケヤ)まで車で上がり、タケヤのおばちゃんから情報収集。地図が欲しいというと九州オルレのマップをゲット。

地図を良く見ると、「あれ?結構山頂まで近いな..?ちなみに山頂までどのくらいですか?」と聞くと「頂上まで30分くらいだよ」とおばちゃん。ふむふむ。これはもしかしたら行けるかもしれないぞ…と思いながら茶屋を出ます。

九州オルレ・みやま清水山コース

そして、おばちゃんに教えてもらった道を歩いていると、下山後っぽいおじさんに遭遇。おじさん曰く「車道でも登山道でもあまり時間は変わらないよ。最後が急登だから、小さい子どもと一緒なら車道の方いいかもよ」とのこと。

「ありがとうございます」と御礼を伝え、すぐそこだった登山道の登り口をのぞき込む…。おお、めっちゃ良い感じ。「楽しそうやね!ちょっと歩いてみよっか」と言ってみると、すでに息子も歩く気満々の様子。

登り口。やる気満々で歩き始める。


程よく楽しめる登山道

結論からいうと、今回はとても楽しめました。道草食いながらちょっとずつですが、息子はほとんど自分で歩き、楽しみながら歩けたと思います。寄り道がかなり多かったので、歩くように促す必要はありましたが…(笑)。

棒を持つとなんか冒険感でる

子どもと登山する時に、僕が大事にしようと思っていることは「ピークハント(山頂を目指すこと)にこだわらない」ということです。

大人からしたらなんでもない登山道でも、子どもから見たら魅力いっぱいな訳ですから。地面に穴があれば棒を突っ込みたくなりますし、面白い形の実を見つけたら拾わないと気が済まない。子どもからしたら、頂上より道中の方が楽しい可能性もあるわけですよね。

僕がそんな心持ちでいたからかもしれませんが、今回は結構スムーズに歩いてくれました(歩くことを無理強いすると、もっと歩きたくなくなりますからね笑)。
それと、登山道に適度に岩があったり、木があったりと、バリエーションがあって、飽きがこないトレイルだったことも良かったのかもしれません。

木の間をくぐる遊び


最後の急登でヒヤリ

そんなこんなで遊びながら30分くらい歩きお昼も近づいてきました。本気で頂上目指してみようと、息子をベビーキャリアに乗せて歩き始めました。

ベビーキャリアに背負って歩く。これも楽しい。

そこから10分くらい歩くと、さっきのおじさんが教えてくれた、最後の急登に差し掛かり、道幅も狭くなってきました。大人がすれ違うのもやっとくらいのスペースです。

僕も少し息が上がり始めた時、息子が「おりる、あるく」と言い出します。僕もしんどくなってきていたし、歩くと言ってくれたことが嬉しかったので「よし、じゃあ歩こっか」とベビーキャリアを地面に下ろしました

…実はこれ、子どもが乗ったベビーキャリアを下ろす時って、平地でも結構注意が必要です。

13kgの子どもが乗ったキャリアを背負っているので、片方のショルダーハーネスを肩から外した瞬間にバランス崩して、子どもを乗せたままキャリアを倒してしまいそうになるのです。

しかも、ここは道幅が狭い登山道で、足を滑らせたら谷に落ちそうな場所。今回は何事もなく子どもをキャリアから降ろすことができましたが、下ろしてしまったあとで、うわ…もし今バランス崩していたら…と、一人冷や汗をかいていました。

息子はそんな僕の反省もつゆ知らず、急登をアグレッシブによじ登っていく。最後は、前を登る息子のお尻を僕が下から支える格好になりながら、無事登頂となりました。

祝、初登頂。

その後は、お昼ご飯を食べて、少し遊んで下山の準備を。登ってきた登山道を下れそうかチラッと覗き込んでみましたが、さっきの急登を子どもを背負ったまま下るのは無謀すぎる。大人しく車道を歩いて下山しました。

ベンチが空いてなかったので地べたで


今回の学び

①子どもも楽しい登山道ならちゃんと歩く
前回、ベビーキャリアに乗りっぱなしだった息子は、今回は別人のように歩いてくれました。これは間違いなく、清水山の登山道が子どもにとっても魅力的だったからだと思います。
淡々と変わらない車道より、デコボコしてて障害物がたくさんある登山道の方が子どもも楽しみそうだということがわかってきました。

②ギリギリのところを歩いたりするから危ない所はちゃんと手をつなぐ
楽しそうに歩いてるから自由に歩かせてあげたいけど、踏み外したら危ない箇所はきちんと手をつなぐ必要があると感じました。
登山道の真ん中を歩いているなら心配いりませんが、道の端っこに行き始めたら要注意です。

③『登り登山道&下り車道』はベビーキャリア登山に最適
今回は、登りは登山道、下りは車道を歩いた訳ですが、これが非常に良かったです。
登山道は冒険的な要素も楽しみながら歩けますし、登りなら大人もまだ元気がある。反面、下りは子どもも疲れて眠くなってきます。
そうなるとベビーキャリアで担いで帰ることになるのですが、担いで下山するって、登りより断然リスクが高い。そんな時に整備された車道を歩ければとても安心。


ベビーキャリアを下す時は広い場所で
これはもう絶対ですね。狭くてバランスが悪い所では、無理にベビーキャリアから子どもを降ろそうとしないこと。

~~~


今回はとても楽しい登山になりました。それにしても、子ども連れてると1人の時より余計に色々考えるので、毎回学びがあって面白いです。良かったら是非チャレンジしてみてください!

下山時の車道の景色


今週は以上です。では、良い週末を!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?