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SDGsやってみたら未来が明るく見えた話。

こんにちは!安永翔太です。

今日は、アウトドアのことから少し離れて、最近起きた僕の心境の変化について書きたいと思います。それは、半年前から会社で取組みを開始した『SDGs』についてです。

はじめに白状しますと、僕は自社で始める前までは「SDGsってただの流行りモノでしょ」くらいにしか考えていませんでした…。それが、取組みを始めて半年たった現在、気付けばSDGsを"自分ごと"として考えるようになっています。

これは自分でも驚くくらいの心境の変化ですし、今後の僕自身のアウトドア活動(もちろん会社の事業にも)にも関わってきそうな気もするので、考えがどう変わったかを書いておきたいと思います。

会社でどんなSDGs活動をしたか

まず、自社でSDGsについてどんな取組みを行なったのかを簡単に説明しておきます。

会社で行なったのは、各課ごとに1つのSDGsに関連するテーマを決めて、約3ヵ月間活動を行ってみる、というものです。※社内には5つの課があり、1課あたり約10名の社員が在籍

各課それぞれ1~2名の推進メンバーを募り、僕と一緒に勉強しながら自社にSDGsをどう落とし込むかを考え、その後、全社員参加型で活動を行い、先週に最後の発表会を終えたところです(コロナ感染対策で各発表を動画で撮影・配信しました)。

ちなみに各課の具体的な活動内容は「アルミ缶回収」「紙コップ&ペーパータオル削減」「ペーパーレス」「地域清掃」などです。

プレゼン形式での発表を収録


SDGsへの考え方が変わったきっかけ

冒頭にも書きましたが、僕自身「SDGsって流行りモノでしょ」くらいに思っていましたし、”SDGsに取り組んでいます”というアピールする会社を見ると「今までやってたことをSDGsって言い換えてるだけでしょ?」くらいに思っていました(完全に失礼なヤツですね、すみません…汗)。

自社で取り組むことが決まったあとも、”社内で取り組むのはいいけど、(ホームページなどに掲載して)アピールはしたくない”と考えていました。

ちなみに、僕が悩んでいる頃のツイートがこちらです(リツイート頂いているのは大学の先生で、これがきっかけでSDGs導入にご協力いただき、現在も大変お世話になっています)。

この返信をいただいたことをきっかけに、”もしかしたら僕が無知なだけで、きちんとSDGsを学んだ先には違った考えに行きつくのかもしれない”という考えが芽生え始めます。

そのあとに読んだ「SXの時代」という本にこういう記述があります。

親亀の上に子亀が乗り、さらにその上に孫亀が乗っている様子をイメージしてほしい。
親亀が環境価値、子亀が社会価値、孫亀が経済価値である。この認識に基づくと、「親亀こけたらみなこける」、すなわち、環境(親亀)や社会(子亀)が傷つき毀損 されたら、経済活動(孫亀)自身が成り立たなくなる。
つまり、経済活動は環境・社会を前提としていて、事業活動全体(一部分ではなく)が、環境・社会と両立していなくてはいけない、という考え方だ。

ご自身の会社の事業を頭に思い浮かべてほしい。もし、その経済活動によって、環境・社会を傷つけているとしたら、自社が依拠する原材料の調達は維持できるだろうか。また、従業員やコミュニティ、顧客との関係性に傷をつけているとしたら、最終的には従業員や市場を失うことにならないだろうか。

このように、環境・社会を傷つけることは、最終的に自分で自分の首を絞めていることになるサステナビリティ経営とは、この「自分で自分の首を 絞める構造」に気づくことから始まる

出典:『SXの時代 ~究極の生き残り戦略としてのサステナビリティ経営』

ちなみに、サステナブルは”持続可能な”という意味があり、サステナビリティ経営は「持続可能な経営」、SDGs(Sustainable Development Goalsの略)は、「持続可能な開発目標」ということになります。

この地球で事業を継続する大前提として、自然環境を守ることは当然であり、その上で社会は成り立っている。そして、その環境と社会の問題がどのように自社に影響を与えるのか、それを深く理解する必要がある。
これを理解することで初めて、本当の意味でのサステナビリティ経営は始まる、ということだと思います。

これを読んだとき、僕は衝撃を受けたとともに、これからはSDGsやサステナブルな会社経営を本気で行わなければいけない、と考え始めました。


アウトドアすることは環境意識を高める

そして、僕がここまで腑に落ちた理由には、今までのアウトドア経験も深く関係していると思います。

僕は、清らかな渓流や緑豊かな山、透き通った海が好きです。それは、これまでのアウトドア活動で、そんな自然の恵みに特別な体験をさせてもらい、感動してきたから。

今では豊かな自然の中でリフレッシュすることが、僕にとって充実した人生を送る必要不可欠なことになっています。

だからこそ、ゴミが落ちている砂浜を見たり、川が汚れているのを見るのは残念に思うし、自分からゴミを捨てたり、環境に悪いことは絶対にしたくありません。


このような経験があるので、人々がもっとアウトドアに出掛けることが自然環境への意識を高めるきっかけになるのではないか、と思うようになりました。

そう考え始めると、アウトドア遊びの良さを自社で働く社員や身の周りの方々に伝えることが、僕にとってのSDGsと言えるのではないかと最近は思っています。

子どもと自然で遊ぶことも環境問題を考えるきっかけに


SDGsで自分だけの生きがいを見つける

SDGsに取り組むことの良さは、世の中の問題を”自分ごと”として捉えられるようになることにあるんじゃないかと思います。

今回、社内の推進メンバーとして活動してくれた社員は「とりあえず今できるテーマで活動を始めて、SDGsにどう繋がるかを学びながら当てはめてみました。それが理解を深めるきっかけになったと思う」と言っていました。

おそらくこのプロセスが、『自分』とこれまで遠いものだった『世の中の問題』を近づけるんだと思います。

そして、それぞれが「自分の興味や得意分野(もしくは個人的な原体験など)で世の中の問題に役に立てるかもしれない」という意識をもつことができれば、それはその人にとってのやりがいや、生きがいになってくるはずです。

最近は小学校でもSDGsについて勉強するそうですが、子どもだけじゃなく、大人も一緒にしっかり理解を深めていきたい。そうして、今後SDGsをきっかけに生きがいや夢を持つ人々が増えるのであれば、未来は明るいかもしれないと感じています。

会社でも個人でも、引き続き、自分達ができることからやっていこうと思います。

今週は以上です。では、良い週末を!

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