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日本でアウトドアを思いっきり楽しむために、準備しておきたいこと

日本はアウトドアを楽しむハードルが高い

前々回のnote記事をまとめる中で、ニュージーランド(以下NZ)の人々の、アウトドア遊びのスタイルや、自然をより身近に感じる価値観や、国を挙げて環境保護に取り組む姿勢などを振り返り、改めて、NZのアウトドア文化はとても素敵だなと感じています。

NZと比べると、アウトドア後進国と言える日本。では、NZと何が違うのか。同記事内で比較してみたところ、以下のことがわかってきました。

①NZより日本の方が、圧倒的に人口密度が高い
②NZより日本の方が、アウトドアを楽しむ為の整備が進んでいない

これってどういうことかというと、NZに比べると日本は、国民一人に対して楽しめるアウトドアフィールドの数や面積が少ないってことだと思っています。

マイナーなフィールド(特に地方の山や川)では整備もあまり進んでいないので、アウトドアをやるには、日本は少しハードルが高い国なんだと思います。

日本は、NZのように、国を挙げてアウトドアを観光産業として力を入れている訳ではなく、キャンプ場は増えてきているけど、一部有名なフィールドを除き、アウトドアスポーツをするための整備が進んでいるとは言えない。

今後、日本でアウトドアスポーツをする人が増えてきた時、有名なエリアに人が集中してしまって混雑してしまい、自然を満喫できない状況になる可能性がある(既にサーフィンではそうなっていると思います。)

では、そんな日本でアウトドアを楽しむために、どうしたらいいのか。

僕が考えているのは「整備されていないアウトドアフィールドでも自然を満喫できるように、自分のスキルと感性を磨いておく」ということです。

これができたら、日本中どこにいても混雑とは無縁のアウトドアが楽しめると思っています。

今回は、今後の人生での豊かなアウトドアライフの為に、僕が今から準備しておきたいと思っていることや、考えていることを書かせていただきたいと思います。


身近なエリアの自然で、日常的に楽しめるアウトドアを模索する

有名なアウトドアフィールドが混雑する可能性があるのなら、人が少ないマイナーな里山や渓流、近くの海で、楽しめるスポットを探していきたいと思っています。

すぐ近くの山でも、有名なフィールドに行った時と変わらないような感動を、より気軽に、より日常的に自然を感じれたら、どんなに素晴らしいか。

例えば、綺麗に整備されたキャンプ場で、たくさんの道具も持ってキャンプするより、近くの裏山に椅子とテーブルだけを持って行き、眺めの良い場所に座って夕陽を楽しむ方が、自然を感じるという意味では理にかなっているように思います。

他にも、遠くの有名な河川で一日かけてラフティングツアーに参加するより、自宅から近く、小さいけど綺麗な川で、午前中だけ川遊びして、午後は別のことをするという方が、身近にアウトドアを楽しめて、日常生活にメリハリがついて良いのではないか、と思います。

準備や移動に時間を掛けて、自然を満喫する時間は少しだけということになってしまわないように、できるだけ近場でも、山ならピクニックや山歩きが楽しめるような場所を探し、川なら近場で人が少ないような清流を探したり、自分達が楽しめる方法を模索したい。

これは、観光地化されていないスポットなど、WEBで検索しても出てこない場所を探すということになるので、少し時間や手間がかかります。ですが、自分だけのスポットを探すというワクワク感があるし、手間や時間を掛けた分だけ、自分達に合った自然の楽しみ方が見いだせるのだと思います。


自然への理解を深め、リスクに対して自分なりの基準を持つ

上で書いたアウトドアの楽しみ方を実践するためには、自然のことをより知っておく必要があると思っています。

まず、自然で遊ぶときにはどんなリスクがあるのか、怪我や事故など気を付けないことは何か、を知っておかなければいけないと思います。

アウトドアでの危険は、海山川など、どのフィールドなのかということや、どんな遊び方をするかでも、気を付けることが違ってきます。

例えば、気象条件が変わることにより、フィールドにどんな危険があるのか。その時どんな対応が必要なのか。僕もこれから、それぞれのフィールドでの危険を知っていかないといけないですし、これから経験しないといけない部分だと思っています。

次に、自分のお気に入りのスポットの遊び方や特徴を知ること。

関連した話になりますが、例えば、渓流にあるお気に入りの淵(ふち:瀬や滝の出口にできる深みがあり穏やか流れの場所)で、水浴びしたり潜ったりしながら、木陰の河原でのんびり過ごしたいとします。

その日の気象条件などを確認して、自分なりに、「今日は遊べる/遊べない」を判断できる基準を持ちたいと思っています。

判断する材料として、上流部での雨の量。どれくらい雨が降ったら、淵の流れが速くなるのか、水位が上がって河原がなくなってしまうのか。
他にも、自宅から見える川の水位や川の色で判断する。ここがこの水位まで上がっているから、あの淵では遊べないだろう、とか。

今回は、川遊びでの例がメインとなりましたが、お気に入りとしている海山川のそれぞれのフィールドで、自分なりの判断基準を持てるようになれれば、条件が良い時間帯だけを狙って遊ぶこともできると思います。


自分がやりたい遊び方に合ったギアを選ぶ

上に書いた楽しみ方や安全面を意識していると、自然とアウトドアギアを選ぶ時の基準ができてくるものだと思います。

きちんと自分がやりたいアウトドアのイメージを持った上で、ギア選びすることで、ギアに愛着が湧き、アウトドアでの体験もさらに楽しめるようになると、経験上思っています。

例えば、設営・撤収をできるだけ早くして、少しでも自然を満喫する時間を取りたいと思っていると、見た目はおしゃれでカッコいいけど設営に時間がかかるテントなどは選びたくはありません。

他にも、川遊びでは、ボディラフティング(ライフジャケットを着けた上で、身一つで瀬を流れる遊び)して遊びたいと思っていると、ライフジャケットは安価なものではなく、浮力が大き目で信頼できるメーカーの製品を選びたいです。

アウトドアのギアはたくさんあるので、最初はどれを選べばよいかわからないものですが、自分がどんな遊び方をしたいと思っているのかのイメージを持てていると、どれを選べばよいか判断が付きやすくなります。

そして、自分のやりたい遊び方を実現するために、ベストマッチするギアを見つけた時は、信頼できる相棒を見つけたような気分になり、一生大事に使っていきたいと思えるものです。

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今回は以上とさせていただきます。

アウトドアの楽しさは人それぞれだと思っています。

僕は、出来るだけ人が少ないエリアで自然をじっくりと楽しみたいタイプ。どうやったらそれをできるかを考えた結果、今回書いたような楽しみ方に辿り着きました。

必ずしもこの楽しみ方を推奨している訳ではありませんし、整備されていないエリアは遭難のリスクが高まります。是非リスクを念頭に置いて頂き、ひとつの方法として参考にして頂ければ幸いです。

今後実践していきながら、感想をnoteにまとめていきたいと思いますので、よろしければお付き合いいただければと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

(表紙写真:Yuya Nojiri)

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