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トラウマ級の大失敗。1歳児と「焚き火deダッチオーブンクッキング」

前回までのnoteで、『1歳児とアウトドアするために買って良かったモノ』をギア編と、ウェア編に分けて書かせて頂きました。

これらのnoteでは、『買ってよかったモノ』という、現時点での結論を書いていますが(あたかもデキる人風に。笑)、そこにいたるまでには、このnoteに書くのも恥ずかしいような、数々の失敗をしてきました。

今回は、その失敗の中でも、今思い出しても情けない、僕のトラウマ級の大失敗について書いておきたいと思います。


トラウマ級の大失敗。1歳児と「焚き火deダッチオーブンクッキング」


子どもが1歳を過ぎ、自分でしっかり歩けるようになってきたころの話です。

日頃から、「アウトドアでご飯を食べたいなー」と言っていた僕に、妻が「(子どもも大きくなってきたし)やってみても良いよ」と言ってくれたので、はじめて家族3人で山で料理を作って食べよう!ということになり、チャレンジしてみました。

以下、その一部始終です。

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前日夜。僕は、はりきって準備開始。

子どもが寝た後から、棚の奥にしまってあったユニフレームのダッチオーブンを引っ張り出し、サビを落とし、シーズニング※を行う。※ダッチオーブンを使い始める前に、油を馴染ませる作業。

ダッチオーブンで作る予定である、ポトフ料理のための食材を切って、煮る手前まで済ませておく。

お米も分量を量ってジップロックに入れておき、水と一緒に鍋に入れれば、炊飯できる状態に。

アウトドア用食器も、人数分用意して、準備完了。 


ここまでの準備は、パーフェクト。


よし、これで明日は、焚き火台で火起こしして、ダッチオーブンでポトフをグツグツやるだけ。その横で、使い慣れたトランギアのお鍋でご飯を炊く。お焦げを作ったら、妻も子どもも喜ぶだろうな。

そうだ、明日山に行く前に、道の駅でサツマイモを買って、焼き芋もやろう!(妻と子どもは、焼き芋が大好き)


明日の想像もふくらみ、ワクワクが止まらない僕でしたが、浮かれているのを妻に悟られないよう、頼りがいのある父親の雰囲気をかもしだし、落ち着いた態度と表情で、就寝。


そうしてやってきた、当日。

出発までの支度にちょっと手間取ってしまい、予定より少し遅めの、11時過ぎ頃に山に到着。早く準備をしないと、子どもがお腹を空かせて、ぐずり始めてしまう。よし、父ちゃんに任せておきなさい!

まずは、料理のための火力が必要。スノーピークの焚き火台で、薪を燃やして熱源を確保しないといけない。僕は急いで準備を始める。


この時点で、ちょっと風が強いことに気付く。「やばい、俺、風のこと全然考えてなかった」と、少し焦りを感じながらも、焚き火を開始。

火が起き始めると、焼き芋用にアルミホイルで包んだ、ちょっと買い過ぎたサツマイモを、焚き火台の中に、全て投入。

このあたりから、僕はなにかの違和感を感じ始めている。でも、時間がないので、違和感について深く考えることなく、作業を進める。


ここで、焚き火を見つけた子どもが、近づいてくる。最近覚えたての言葉、「フィ!フィ!(火のこと)」を連発しながら、焚き火に手を差し出してくる。危なすぎて、料理どころではない。

妻が子どもを遠くに連れていってくれる。



その間に僕は、ポトフを沸騰させないといけないが、風が吹くと火があおられて、熱がダッチオーブンに伝わらず、なかなか沸騰しない!

では、火力を上げよう!

薪を追加しようと、焚き火台の中を見ると、さきほど投入したサツマイモが、所狭しと並んでいる!薪の数より、イモの数の方が多い!これでは、薪をくべられない!笑

自分の焚き火料理の段取りの悪さに、自分が1番びっくりである。と同時に、さっき感じた違和感が言葉となって、頭の中に浮かび上がってきた。


「‥あれ?俺、焚き火でダッチオーブン料理なんか、したことあったっけ?」


と。‥ここでようやく思い出しました。今までの僕の、アウトドアでの自炊は、ほぼ全て、ガスやガソリンの燃料を使用するアウトドア用のコンロを使ってやっていたことに!

ニュージーランドのアウトドアトリップも、雪山でも、川沿いのキャンプでも、アウトドア用コンロだった!僕は、焚き火でダッチオーブン料理なんて、まともにやったことなかったのだ!笑


何で今までそれに気づかなかったんだ!っていう感じですが、今それを言っても仕方ない。

よし、幸い、アウトドア用コンロは車に積んでいる。切り替えよう!

イモがぎゅうぎゅう詰めになっている焚き火台は、そのまま焼き芋になるまでほっとくことにして、子どもの手が届かない遠くへ運ぶ。


ポトフを作っていたダッチオーブン、ごはんを炊いていた鍋は、アウトドア用コンロ2台を使って、料理再開。

そうだそうだ、最初から使い慣れたコンロを使っておけばよかった。‥と思ったのも、束の間。


このコンロ類も火が出るギアなので、案の定、子どもが「フィ!(火)」と言って触りに来る。息子よ、ごめん。父ちゃん今、めっちゃ焦ってるんだ。

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妻がまた子どもを遠くに連れて行ってくれる。

ここまでで、もう12時を回っている。妻と子どもも疲れて、おなかペコペコに。


その後も子どもと妻を待たせ、なんとかかんとか、ごはんにありつけることができたのは、12時30分を回ってから。

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そして、ご飯を食べ終わったあとは当然、焦った僕が散らかしたギア類を片付けないといけない

焚き火の後処理、食器やダッチオーブンのふき取り、シングルバーナーの片付け、生ごみのまとめ、レジャーシートの片付け、作り過ぎた焼き芋、無駄に出したアウトドアチェアの収納、そしてすべてのギア類を車のトランクに片付ける。

これらの片づけを僕がしている間、妻と子どもはまた、遊びながら時間をつぶしてもらう羽目に。

申し訳ない。

行く前は、少しはワクワクしてくれていた妻も、ここまでくると疲れ顔に。

子どもを産む前に買って以来、なかなか着用できていなかった、スノーピークのキャンプ用アウターを着て、今日のことを楽もうとしてくれていたのに。

情けなくて、涙が出そうです。ふがいない父ちゃんで、申し訳ない。

その日の夜、僕は、ひとしれず、落ち込んだのでした。

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思い出すだけで恥ずかしくなってくる、アホ丸出しのエピソードですが、僕は、この一日だけで、めちゃくちゃたくさんのことに気付き、学んだような気がしています。

‥そうです。その気付きのほとんどが、「いや、やる前に気付けよ」とツッコまれるレベルのものなのですが(笑)。

現在、この気付きを活かせているのか、はたまた、活かせていないのか(笑)。それはまた、次回以降に書かせていただきたいと思います。


最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

続きの記事はこちらです。


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