見出し画像

Tori - Descese

Bruno Berleのローファイタイニーな宅録MPBセンスとオルタナティブ感溢れるブラジルのSSW Toriのコラボレーション曲を含むToriの2023年作は南米サイケ感を伴ったフォーキーなアルバムに仕上がっている。

タイトル曲は以前先行公開されていたが、Bruno Berle色の強いベッドルーム感ある演奏が素晴らしい。またBruno BerleとToriのユニゾンの憂いを含んだフィーリングがとても美しい。ホーンセクションの静かなアレンジがオーケストレーションを効果的に生み出している。とても心地よいアレンジだと思う。

Ecoは、6/8のリズムをタイトに刻むギターとディレイの効いたボーカルの組み合わせが無国籍なストレンジポップの様相を醸し出している。その一方でパーカッションを含むリズムアプローチはMPB的でもあり、両者の不思議なバランスがとても面白い。

Minha Dançaは、ヴェルヴェットアンダーグラウンドのアコースティックアプローチを思わせるコード進行とアレンジから始まる。リズムは徐々にブラジリアンメロウ的な雰囲気を携えていく。ニュートラルな導入部分から静かにゆっくり沈み込んでいくアレンジに惹き込まれる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?