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胸が高まる新学期

 夏休みが終わるなんて最悪なはずなのに、ずっとこの日が楽しみだった。
 遅刻常習犯の私が頑張って、今日は早めに家を出た。集合場所に先に来て、みんなを待っている班長の村中茂之君に話があるからだ。
「おはよう、千智ちゃん。今日は早いね」
「おはよう。ねえ、村中君って藤城皐月って人、知ってる?」
「藤城は同じクラスだけど、何だよ?」
「別に」
 好きな人ができただけで、こんなにも新学期が楽しみになるとは思わなかった。

後書き

 この短い小説は、わかつきひかる先生の新企画「ワンシーン添削」の課題に応募したものです。

課題
元気いっぱいの小学五年生の女の子が、夏休みが終わって今日から学校が始まる、みんなと会えるとウキウキしながら登校している(字数200字以内)

 この課題が小学五年生の女の子のお話だったので、「皐月物語」の入屋千智いりやちさとさんのお話を書きたいと思いました。
 とりあえず冒頭の200文字を書いてみましたが、この後は何も考えていないです。200文字でまとめるって難しいですね。
 字数の関係で「村中君」と書いたところを、ここに転載するにあたって「村中茂之むらなかしげゆき君」に書き換えました。文字数(スペース込み)で1文字オーバーの201文字になってしまいました。
 ちなみに茂之君は44話と63話に出てきました。次の94話にも出てくる予定です。キャラ的にはまだモブですが、個人的には思い入れがあります。

最後まで読んでくれてありがとう。この記事を気に入ってもらえたら嬉しい。