はっけよーいで始まった 僕らは土俵におろされた みんながみんな裸ん坊 ここから出てはいけないよ 手を地につけてはいけないよ どすこいどすこい どんとこい 寄り切り寄り…
沈んでいく海の底から眺めたまんまるの月。 必死の叫びは泡となって消えた。 必死のもがきは海の藻屑と消えた。 やがて月が消えた。 視界が消えた。 人としての輝きを失…
富より名声 名声より富 どちらも選べぬ欲望よ どちらも瞬く星のよう 私の心に宿る炎 あの子よりその子 その子よりあの子 飽くなき探求追い求め 私の心に眠る蕾 咲かせるが…
もふもふ毛布に身を包み あちあちスープで舌鼓 体がぽかぽかしたならば 冬を探しに出かけよう もこもこコートに身を包み あちあちカイロで完成だ 外へ出たなら身震い これ…
かつて、世界は色であふれていた。青い地球のどこかで黄色い花が咲くならば、真っ赤な太陽は微笑み、七色に輝く虹が、新たなる生命の誕生を祝福した。 ある世界的なミ…
黒猩猩
2024年1月24日 18:57
はっけよーいで始まった僕らは土俵におろされたみんながみんな裸ん坊ここから出てはいけないよ手を地につけてはいけないよどすこいどすこいどんとこい寄り切り寄り切られ恋振られまだまだ続く一人相撲めそめそ泣くうちいつかは幕内涙は得意のはたき込みどす恋どす恋どんと恋まんまるの上で生きている座ることなど許されずそれでも必死に立っているいつかは横綱誰にもよこすなどす乞いど
2024年1月22日 22:45
沈んでいく海の底から眺めたまんまるの月。 必死の叫びは泡となって消えた。必死のもがきは海の藻屑と消えた。やがて月が消えた。視界が消えた。人としての輝きを失い、狼へと変わった。それが人としての最後の記憶だ。ねずみを食べて、泥水を飲んで、がむしゃらに走った。血反吐を吐いて、弱音を吐いて、それでも足は止めなかった。山頂にたどり着いた時、海の底から見たときより月が大きく見えた。神々
2024年1月21日 21:10
富より名声名声より富どちらも選べぬ欲望よどちらも瞬く星のよう私の心に宿る炎あの子よりその子その子よりあの子飽くなき探求追い求め私の心に眠る蕾咲かせるがための恋心とどまることを知らぬ欲望は波のように打ち寄せるしぶきが涙になる前に歯止めをかけるは防波堤私の心のテトラポットあれもこれもが輝いて私の心は踊りだす全てを私の手のひらにそう願うは人の性そう願うは人の夢
2024年1月21日 14:44
もふもふ毛布に身を包みあちあちスープで舌鼓体がぽかぽかしたならば冬を探しに出かけようもこもこコートに身を包みあちあちカイロで完成だ外へ出たなら身震いこれはきっと武者震いぽつぽつ雨が降り出してふわふわ雪へと変身だ鼻と耳を赤く染め冬限定の雪化粧きりきり凍てつく厳しさにぽっきり心が折られてもまつ毛に雪が残ったなら涙なんかはいらないねぺたぺた足跡付けながらてくてく
2024年1月20日 23:55
かつて、世界は色であふれていた。青い地球のどこかで黄色い花が咲くならば、真っ赤な太陽は微笑み、七色に輝く虹が、新たなる生命の誕生を祝福した。 ある世界的なミュージシャンが言った。「バナナは赤い」 バナナが黄色だと決めつけるのは、バナナの可能性、黄色の可能性を潰すことになる。つまらない固定概念は捨ててしまおう。それが彼の意見だった。「リンゴは黄色い」 彼の意見に賛同した人々が、口々に