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【読書記録】The Psychology of Money / 足るを知る

こんにちは、オーストラリア在住22年目、ブリスベンの近くの田舎町ヤラビルバでカイロプラクターをしています、Dr.ユースケです。「オーストラリア移住」「田舎暮らし」「オーストラリア時事」などに関することを、毎日noteに書いています。

毎週本を1冊読むようにしていて、今週読んだのはMorgan Housel著のThe Psychology of Money(お金の心理学)。 元ウォール・ストリートジャーナルのコラムニストによる、お金と上手に付き合うための考え方と具体的なエピソード集。

20個のマインドセットが紹介されており、「Luck and Risk are siblings. / 幸運と失敗は紙一重」。「Not enough. / 足るを知る 」「Wealth is what you don't see. / 真の富は人には見えない」と言った考え方。

今の私に一番響いたのはチャプター3のNever Enough。人はいくら稼いでも、ゴールラインをもっと先に移動し続け、歯止めが効かない生き物。年収1000万円を達成したら2000万、1億、10億とどんどんゴールをより高く設定する。

これに関連して、マッキンゼーの元CEOのラジェット・グプタ氏のエピソードが紹介されている。インド生まれ、10代を孤児として育ち、エリートコースを進み40代半ばでマッキンゼーのCEOとなる。2008年には1億ドルの資産を持ちながらも、グプタはビリオネア(10億ドル長者)になることを目指した。内部の人間しか知ることのない情報を第三者に漏らし、ゴールドマンサックスの株を購入させ、一瞬にして100万ドルの利益を得た。このインサイダー取引で、逮捕されることとなった。

すでに使いきれないほどの資産を持ちながら、さらなる欲を出した結果、地位と名声を失い、刑務所に服役することにもなった。

ウォーレンバフェットの言葉。「There is no reason to risk what you have and need for what you don't have and don't need. / 自分の大切なものを賭けて、必要のない物を手に入れようとすることは馬鹿げている」

自分には最低限なにがあれば満足なのか。家族との時間なのか。住む場所なのか。「自分の充分」を明確にしておくことが必要だと考えさせられました。

私は毎朝7時に仕事が始まりますが、先週たまたま予約が入っておらず8時半からスタートの日がありました。いつも通り7時前には職場につきましたが、仕事まで湖の周りを読書しながら散歩して、それでもまだ時間に余裕があったので、オフィスでいつもより長く勉強しました。

通常、毎朝時間に追われながら朝活をして、「生産性のお化け」に追い回されながら慌ただしく過ごしていましたが、たった1時間半余裕があるだけで、こんなに満足度が変わるのかと認識させられた時に、ちょうどこの本で「足るを知る」ことが大事であると書かれていたので、ハッとさせられました。

朝の始業を遅らせる日を週に2日くらい作ろうかなと思いました。私にとって1番大事なことは、売上を上げることではなく、本を読んだり、妻や友達と時間を共有すること。生活を見直そうと思いました。

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