[PW#まとめ] やっぱり田舎が好きで。教育でもっと盛り上げたくて。
人は多くの人に支えられて生きている。それに感謝しながら生きていくんだよ。
これは、おそらく誰もが一度は聞かされたことがある言葉だろう。
そんなのわかりきってるよ。
って思って生きてきたけど、
この言葉の意味をもう一度改めて感じさせられた一週間。
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こんにちは。今回は、プロジェクトウィークのまとめ記事です。この一週間を通して、学んだことを書いていきたいと思います。
そもそも、このプロジェクトウィークの目的は
教育と地域おこし
の二つの分野の探求でした。詳しくは、下の記事をどうぞ。
ということで、それぞれの分野について書いていきたいと思います。
教育こそが未来へのパスポートだ。明日という日は、今日準備をする人たちのものである。
これは、アメリカの公民権活動家であるマルコムXが残した言葉です。
彼の少し過激とも言える活動には全面的に賛成するわけではありませんが、この言葉にはうなずかされるものがあります。
この言葉の通り、教育というのは"今"のためのものではありません。”明日”つまり未来のためのものなのです。
今すぐに成果が出るものではないがゆえに、疎かにされがちな分野でもあります。しかし、長期的な目線で見ると必要不可欠であることがわかるのではないでしょうか。
このプロジェクトウィーク前も、教育についてはいろいろ考えてきたわけですが、今回新しく発見したキーワードは
自己肯定感
というキーワードです。これは、夢中教室WOW代表の辻田さんとのインタビューの中で登場した言葉です。
辻田さんは、子供の自己肯定感の低下がさまざまな問題を引き起こしていると考えています。
自己肯定感が低いことで、自分に自信が持てず、将来のことを悩んでしまい不登校になってしまう。そうすると、自分を責めてしまい、自己肯定感が下がるとさらに学校に行くことが難しくなってしまいます。
この自己肯定感という言葉を軸にして、課題に取り組んでおられる辻田さんとお話しして、一貫性があってメッセージがよく伝わってくるなと思いました。
実際に、日本の若者は肯定感が低いというのはよく言われており、内閣府の調査によると
諸外国に比べて、日本の若者は、自分に長所があると感じている人の割合が低いことがわかります。
もちろん、これには国民性?のようなものも関わってくるので、この数字をそのまま受け取ることができるわけではないでしょうが、それでも、この7カ国の中では明らかに自己肯定感が低いというのがよくわかります。
それでは、なぜ日本の若者は自己肯定感が低いのでしょうか?
ここからは、辻田さんのお話と自分の考えていることを混ぜながら書いていきます。
日本の若者の自己肯定感が低い理由、それは自分が社会の役に立っているという実感があまりないからではないでしょうか。
そして、自分が社会を形作っている一因であり、それを変えることができるのも自分達だということを感じられていないからだと思います。
私たち一人ひとりは、社会を構成する一員(ん〜、なんか学校で聞いたことがあるようなフレーズですが、それはともかく)です。そして、間違いなくなんらかの形で間接的にも直接的にも社会に貢献しており、わたしたちが望めば、社会は変わることができます。
でも、それを実感することができない。もっと言えば、将来を楽しみに思えなくなってきているのだと思います。
じゃあそれはなぜなのか。
それは、
親と先生以外の大人と関わる機会が少なくなってきているから。
先生や親以外に社会にはもっとたくさんの大人がいるのです。これは、一回社会に出られた方にとっては至極当然のことに感じられるかもしれませんが、学校で1日の大半を過ごし、部活をし、終わったら塾へ行き、家に帰ってご飯を食べて寝るという生活を過ごしている一部に小学生、多くの中高生にとってそれを実感するのはとても難しいことです。
実際に社会に出て活躍している大人たちを見て、自分もこんな大人になりたいなと思わせてくれるような人をたくさん見つける。
そうすれば、自分は社会の一員であるということを否が応でも感じることができるでしょうし、自分がどんなふうに社会に貢献することができるのか見つけることができます。
地域の人にお話を聞く限り、それが昔は自然にできていたといいます。
いわゆる学校で習う”教科教育”は学校の時間で終わり、放課後は、友達と近所の小さな商店や駄菓子屋さんにより集まりながら、大人たちが仕事をしているのを眺める。それに飽きれば、山や川にいき、自然と戯れる。
子供たちが、まちのいたるところで”遊んで”いて、大人たちはそれを横目に見ながら自分達の仕事をする。
そういう環境の中で育った子供たちは、自然と自分が社会の一員であるということを感じて大人になります。
当時は、自己肯定感とかそういうことを考えていたわけではなく、自然とそういう環境が用意されていたのです。その環境が自然に存在しなくなった今、どこかで大人と関われる場所を作る必要があるのです。
もちろん、昔に戻ればいいと言っているわけではありません。
世界は日々変化しているわけですから、それに合わせて教育の形も変わっていく必要があります。教育というのは社会の一番先端にいる必要があると同時に、社会に適したものである必要があるのです。
日本の魅力は田舎がつくっている
地域おこしに関して私は、きら星株式会社の代表の伊藤さんにインタビューをさせていただきました。
伊藤さんのインタビューの中で、一番心に残ったのは私の「どうして地域おこしをするんですか?」という質問に対して、
日本の魅力が減っていくのは勿体無いから
と答えられたことです。
「なぜ地域おこしが必要なのか?」
この質問に対する答えを私は今まで持ち合わせていませんでした。「どうして地域おこしをするの?」「田舎の小さな町が一つなくなったところで、何にも変わらなくない?」「みんな都会に住めばいいじゃん。」そう言った問いに対してどう答えればいいのかわかりませんでした。
しかし、今回のインタビューを通して一つ自分の中で納得できる新しい理由を見つけました。伊藤さんは、
日本の魅力は、この小さな島国に実に多種多様な文化が混在していること。そして、その一つ一つの文化は地元の小さな田舎が維持しています。
田舎の一つの小さなまちがなくなるということは、その魅力のかけらがなくなってしまうということなのです。
魅力のかけらがなくなってしまうのは勿体無いから田舎の地域を守る必要があるのです。
これにはとても納得させられました。これを自分の中で消化してみて、たどり着いた自分なりの理由を紹介させてもらいたいと思います。
なぜ地域おこしをするのか。私なりの答えは、
そこに住んでいる人たちが幸せに暮らすため。
です。これは、伊藤さんとのインタビューの中でも出てきたお話ですが、まちから人が減って、活気がなくなってくるとそこに住む人々の暮らしは不便になります。
例えば、地元の商店は少なくなってきますし、まちを維持するための機能(草刈や、地域行事など)は廃れていきます。
そうすると、そこにいる人たちは不便を感じるようになりいつか生活をするのでさえ大変になってきます。
まちがなくなることで、確かに日本の魅力は少なくなるかもしれません。それは、間違いなくそうです。そして、それが勿体無いというのも共感できます。
しかし、正直言って、もしそこに住んでいる人がそれで幸せならその町がなくなってもいいと思うのです。
ここで、考えないといけないのは、このまま町がなくなっていく過程で何が起こり得るのかということを理解するということです。
もしかしたら、そこに住む人々はこの先にあるリスクのことをよく知らずに変えるのを恐れて、現状維持を望んでいるのかもしれません。
もし、自分がこの地域を残したい。この地域をもっと面白いものにしたいと思ったら、その場所に住んでいる人たちとしっかりと話し合うことが必要不可欠です。
これは、伊藤さんがおっしゃっていた「オープンマインドで」ということにもつながります。
地域おこしというと、どうしても、外から人呼んで、大規模なイベントして、何千人何万人の人が訪れましたというのが目標になったりしますが、私は、そうではないと思います。
もちろん、それでも、観光客の方々が来て地域にお金を落として行ってくれるのでそういう形もありかと思いますが。しかし、お客さんともてなす側という関係に留まらず、一緒の地域に住む人々として地域を盛り上げて行ったらいいのになって思います。
こうして、たくさん学んだ後、私は、嬬恋村の知り合いの人のところへお邪魔しました。
嬬恋村へは、スキーと山登りをするために行きました。
吾妻線に乗って嬬恋村へ。元々する予定だったスキーと山登りをしただけでは、このプロジェクトウィークのまとめに書くことは特にありません。(もちろん、スキーと山登りは最高に楽しかったです!)
なぜ、このことを今回書いているのか。それは、嬬恋村でされている地域おこし?のプロジェクトが非常に興味深く、是非ともシェアしたいなと思ったからです。
まずは、このプロモーションビデオをご覧ください。
このビデオは嬬恋村を盛り上げるために制作されました。地域おこしのためにプロモーションビデオを作るというのは決して目新しいことではなく、割と一般的に行われていることです。
しかし、私がこのビデオを見て思ったことは、
純粋にすごぉっ!
ってことです。すっごく単純でありきたりな感想かもしれませんが、ほんとにそう感じました。
このビデオは、2019年の台風19号による被害と新型コロナウイルスの感染拡大によって、気持ちが暗くなってしまった嬬恋村の人たちの心を明るくするため、作られたものです。
もっとお話を聞いてみると、このビデオの音源はHYさんというプロのミュージシャンの方の"No rain, No rainbow"という曲を提供していただいているそうです。
これには、心温まるちょっとしたストーリがあって
この嬬恋村心の復旧プロジェクトではビデオの中で使う楽曲が中々決まらなかったそうなんです。メンバーの方々は最初はフリー音源を探していたそうですが目ぼしいものが見つからず、例のNo rain,No rainbowがいいよねという話になったそうです。
しかし、相手は事務所があるプロのミュージシャン。ダメもとで手紙を出したそうなんですが、返事が返ってこず、やっぱりダメだと諦めてかけていました。それでも、最後に電話だけでもしてみようと電話をしたところ、その手紙はファンレターの中に紛れて読まれていなかったというのです。
そこからはとんとん拍子に話が進み、プロジェクトに共感した事務所は無償で楽曲を提供してくれることになったといいます。そして、無事にビデオが完成。そしてビデオが公開されると、たまたま嬬恋村に来ていたHY事務所の社長さんがそれを見て気に入ったり、道路や河川の復旧工事をしている企業さんが共感して横断幕などを作ってくださったり。
一つのビデオが、実際に多くのアクションを生み出し、嬬恋村に明るさを徐々に取り戻して行ったといいます。
そんな知り合いの方が、やっておられるもう一つのプロジェクトが、”妻の手仕事”というプロジェクト。
嬬恋村の特産物であるキャベツ(嬬恋村では玉菜と呼ぶそうなので、そう呼ぶことにします。)を加工して6次産業化し、嬬恋村に来た人が特別なお土産を持って帰れるようにできないか。ということにチャレンジしておられる。本業の玉菜農家(本当にこう呼ぶのかはわかりませんが)もある中で、ここまで色々活動をされていて本当にすごいなと思いました。
愛妻ダー商品の中の一つをいただいたのですが、玉菜の香りがほんのりしてまろやかな美味しいサイダーでした。近くにある温泉上がりにのむ愛妻ダーは極上でした。
実際に、何か活動を始めるともちろん壁にもぶつかるけど、少しずつでも前に進むことができる。そのことをあらためて感じさせられました。何もせずにいるくらいなら、行動に移してみるといい。これを実践しておられて本当にすごいなと思います。これからも応援しています!無理をせず、頑張ってください。
教育は、田舎がいい。田舎は教育で元気になる。
ということで、今回はプロジェクトウィークのまとめということで、教育と地域おこしという二つの分野について一週間で学んだことについて書いてきました。
PW#3の記事でも少し書いたのですが、ここからは教育と地域おこしという二つの分野の組み合わせの可能性について書いていきたいと思います。
私は当初この2つの分野は全く別々のものとして捉えていました。別々に興味がある分野を探求しようと思ったのです。
しかし、この2つの分野の探究を進めていくうちに、もしかしたらこの二つの分野はものすごく相性がいいのかもしれないと思うようになりました。
初めにあれっ?と思ったのは、辻田さんと話している時に、大人と関わることが子供の成長にとって必要不可欠という話になった時です。私は、前々から都会に出なくても田舎にも探せばいくらでも面白い大人がいるのになと思っていました。実際私も、田舎の町で育ったわけで、そこにいた面白い大人たちに育てられてきました。
辻田さんの運営しておられる夢中教室は、オンラインがメインですがもしそれをオフラインでするとするならば、田舎が最も適しているのではないかと感じたのです。
そして、この予想が確信に変わったのは、伊藤さんとのインタビューの中で、湯沢町でキッズラボを開催しているという話を聞いた時です。
町内外から子供たちを集め、地域の人たちが先生として子供たちの成長をサポートするというお話を聞いて予想は確信に変わりました。
私が通っているインターナショナルスクールも田舎にあるのですが、地域との関わりが薄く、少しもったいないなと感じています。
今、周りの地域ともう少し関わることができる場を作るために少しずつカツ王を始めているのですが、まだ道半ばです。
教育を田舎でするということのメリットは、地域おこしの観点から見ても多大です。
まず一つ目に、地域の人たちが子供たちの先生として活動することでコミュニティーに目的意識?が生まれ、雰囲気が明るくなります。私の地元の高齢者の方々も、何か教えてほしいと頼むと嬉しそうに教えてくれました。人に自分の得意なことを教えるというのはその人を幸せにし、結果として地域コミュニティーを明るくすることができるはずです。
そして2つ目に、地域に関わるいわゆる関係人口を増やすことができるということです。教育というのは、子供たちに大きな影響を与えます。その地域で良い教育を提供し、ポジティブな思い出を作ることでその地域愛着を持ち、長期的な関係性を作ることができます。さらに、子供たちが来るとなると親御さんも訪れることになるので、より多くの人にその地域の魅力を知ってもらうことができるでしょう。
というふうに、この2つの離れた分野を別々のものではなく、くっつけることでもっと面白いことができるということに気がつけたというのが今回の一週間を通して学べてよかったなと思ったことです。
まとめのまとめ
なんやかんや学んだことをここまで書いてきたわけですが、今回のプロジェクトウィークを通して一番感じたのは、
多くの人に支えられて生きてるんだなぁ
ということです。もちろん、まだひよっこの私は働いてもおらず毎日の生活を両親に頼っているわけで。そのことは日々実感して生きてきたのですが。
今回は、両親はもちろんですが両親以外の方々からの支えというのをとても強く感じさせられました。
何回も書いていることですが、
バスが予定通りに乗れなかった時助けてくれた友達、直前の予約にも関わらず丁寧に案内してくれたバス会社の人。到着が遅くなってしまった私をバス乗り場まで迎えにきてくれた伊藤さん。コワーキングスペースで話しかけてくださった方々。散髪に来ただけの見知らぬ若者に、お茶を振舞ってくれインタビューをさせてくださった散髪屋さん。道を教えてくれたおじさん。浴場で快くお話をしてくれた管理人さん。忙しい中インタビューの時間をとってくださった辻田さんと伊藤さん。どうやっても到底ここに書き切ることなどできません。
そして何より、力をもらったのはこのnoteで記事を毎日読んでくださり、スキをしてくださり、コメントしてくださり、サポートをしてくださったみなさん。
暖かい応援のコメントを数多くいただき、
「よし、この一週間で絶対に成長するぞ」と思わせてくれました。
本当にありがとうございます。
そして、一週間の最後のまとめ記事で発表するとしていた
サポートで集まったお金の使い方
についてお話ししたいと思います。
このプロジェクトウィークで使ったお金:
いただいたサポートのうち7000円は学校からもらっていた予算(2万5千円)より超過した分に使わせていただきます。
一週間で2万5千円というと自分の家に泊まっていれば十分なのですが、やはり移動費や宿泊費を考えると少しオーバーしてしまいます。そのオーバーした分をサポートの中から払わせていただこうと思っています。
次の成長の機会のためのお金:
当初は、このプロジェクトウィークで使う分のお金を集めることができればいいなと思っていたのですが、予想した以上に多くの方からのサポートをいただき、プロジェクトウィークに使い切ることができませんでした。
それらのお金は、今後の自分が成長するる機会のために大切にとっておきたいと思います。使い道をはっきりと示すことができず申し訳ないのですが、このサポートでできた活動はこのnoteでアウトプットとしてしっかり書かせていただこうと思っています。
それも楽しみにしていただけると幸いです。
ということで、今回は、プロジェクトウィークのまとめということで、一週間で学んだこと、今後のことについて書いてきました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。
--プロジェクトウィーク中のその他の記事↓
このnoteは、自分の考えを発信したいという上下変動が激しい不安定なモチベーションと、皆様からのとてつもなくパワフルなサポートで成り立っています。いただいたサポートは、なんらかの形で皆さんに還元できるように大切に使わせていただきます。いつもありがとうございます!!