vol.10 公認会計士試験合格者へのメッセージ | 可能性に満ちた世界へようこそ
公認会計士試験合格者のみなさま、おめでとうございます!
今まで実に様々なドラマがあり、その延長線上に本日があるのではないかと思います。
まずはこれまでの勉強を支えてくれた周りの方々へ感謝すると同時に、ご自身の努力を讃えてください。
しばらくは好きなことをしてもらい、多少はめを外してもよいかと思います。
さて、私は遠い昔、当時の公認会計士二次試験合格し、その後バックパッカーの生活を経験を経て、某監査法人の門戸を叩いた者です。
四半世紀に渡って同監査法人に勤務・卒業後、一昨月から独立開業の上、noteを始めました。
この度、オンラインの会計士コミュニティにおける熱い同志のみなさまにお声掛けを頂き、私にも何かできることがあるのでは、と思いつつ筆をとらせて頂きました。
会計士試験に合格した当時の自分に向けることも想像しつつ、以下みなさまへメッセージを届けたいと思います。
1 会計という一生モノの武器
『複式簿記は、人知の生んだ最も立派な発明である。』
文豪ゲーテの言葉です。
みなさまは本日この複式簿記 ( = 「会計」 ) という一生モノの武器を手にしました。
会計は「借方」と「貸方」のみで売上からデリバティブまで実に多くの経済事象を描写・捕捉することができるシンプルでパワフルなツールです。
個人事業主から上場企業まで、様々なタイプのクライアントに出会うことになると思いますが、細かなルールは違えど、根底の考えは同じです。
是非この頼れる相棒との人生を楽しんでください。
2 冒険するフィールド
会計という武器を使いこなせるみなさまは、これから多くの仕事 ( = 「フィールド」) 選択に遭遇することになります。どうかできるだけ多くのフィールドを旅 ( = 「冒険」) するよう心がけてください。
実際、会計士の諸先輩方は様々なフィールドで活躍されています。
監査法人系
一般事業会社
コンサルティング
金融機関
ファンド 等々
監査一つとっても多くの活躍できるフィールドが待っています。
日本基準やIFRS
海外グループ会社の管理
財務情報や非財務情報 等々
今の時代、フィールド間を行き来することも当然ありです。
どのようなフィールドを選ぶにせよ、色々なところを冒険して、常に今持っているワクワク感を忘れないようにしてください。
3 冒険する仲間
個からチームへ、つまり一緒に冒険する仲間を通じ、人間はより大きなことを成し遂げることができます。
例えば多くの方が経験するであろう監査を考えても、会計士以外の方の協力が不可欠になっています。
IT専門家
税務専門家
年金数理人
公正価値専門家
フォレンジック専門家 等々
是非一緒に冒険する仲間を見つけ、友情を大事にしてください。冒険が一層楽しくなります。
4 磨き続ける
みなさまは人生100年時代を生きることになります。この中で過酷な冒険により武器が摩耗していくこともあるでしょう。
いつも自分の武器をメンテナンスすることを忘れないようしてください。場合によっては会計と相性の良い他の武器を探すべく、どこかで休憩してもよいかと思います。
グローバル化やIT化により、世界が変わるスピード自体が日々加速しています。
時代にマッチし続けるよう、自分自身を磨き続け、ずっと冒険を楽しめるよう変化し続けてください。
5 可能性に満ちた世界でようこそ
改めて公認会計士試験の合格、おめでとうございます!
会計は本当に頼りになる武器で、私自身これまで何度も助けてもらいました。
また私はこの武器と共にこれまで多くのフィールドを冒険して来ました。
楽しかったこと、辛かったこと、多くのことがありましたが、みなさまに断言できます。
「会計士は可能性に満ちた素晴らしい世界です」と。
私自身、先日大学に戻ってリスキル後、新たな資格 ( = 「武器」)も入手し、第二の会計士人生を歩み始めました。今後は今まで行ったことのないようなフィールドへの冒険を計画しています。
今後この記事を読んでいただいたみなさまと、冒険先でお会いできることを楽しみにしております。
6 おわりに
この記事が少しでもみなさまの参考になれば幸いです。ご意見や感想は、noteのコメント欄やX (@tadashiyano3) までお寄せください。
なお、投稿内容は私個人の見解に基づくものであり、過去所属していた組織とは関係ございません。
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