見出し画像

秘仏!淀君持念仏「常念寺」泥絵具削ると美仏!BeforeAfter【京都伏見シリーズ】【京都伏見・山科シリーズ】

泥絵の具で塗られて黒かった仏像が見つかり、住職の父が大事にしろ!と怒る。背中を見ると金が見えたので、汚れ・泥絵具を落とし修復すると素晴らしいお姿で保存状態の良い観音が現れた。淀君の持念仏か!?
 暴れ川が近くにあり数回移転を余儀なくされ、淀君ゆかりの神社仏閣が無くなっていく中、この地域の仏像などが集まっている場所でもあると確認した!

 ちなみに「常念寺」は色々なところにあります。京都・南山城の「常念寺」は次の通りです!!って、精華町と木津川市にあるんですよね~。んっ?南山城も泥絵の具か???

 2023年 南山城展
→常念寺:菩薩形立像@重文
 
通常非公開で「京都非公開文化財特別公開」で見仏した仏像ですね。久しぶり感があった。博物館で見ると寺で見るより小さく感じたのは気のせいか??
 この仏像は祝園神社のもので、廃仏毀釈などで今の寺に遷されたものである。ただ、昔のものから薬壺を持ち、十二神将が周りを固めていたため、基本的には薬師如来立像とした時代が長いとのこと。平安時代作とのことから、薬師如来立像よりも薬師如来坐像が多い時代との認識なので、今の形が本来の形だったのだろう。というか頭から菩薩ですよね。
→常念寺:釈迦如来および両脇侍像
 
「京都非公開文化財特別公開」で見たのかな・・記憶がないので初見仏にしておく。パッと見て快慶風味な顔の釈迦如来・普賢菩薩・文殊菩薩だが、じっくり見ると真似たのか?コミカルで優しげな顔だった。室町時代のよう。

私のNOTE「2023年 南山城展」より
https://note.com/yanma_travel/n/nb64d84d5f412

変更履歴


▼HP

▼アクセス

京都府京都市伏見区淀水垂町330−3
※この寺は川に挟まれた場所で、次のnoteの通り北側に神社がある。

寺の裏手に大~きな駐車場がある!

▼祭神・本尊と脇時

阿弥陀如来立像

▼見どころ

→由緒・歴史&2024住職の説法より

  • 常念寺は伏見区淀の水垂地区に所在

  • 本尊は阿弥陀立像で、阿弥陀三尊形式となっており、本尊はふっくらほっぺで院派・円派っぽい

  • 江戸時代の中頃に記された常念寺の古文書『當寺歴代寄附建立并日月牌記』の冒頭には、十一面観音像の縁起が記されている

  • 山号も観音山と記されていることから根本は観音信仰の中心地かなと

  • 1605年、当時「西福寺」と呼ばれていた観音堂の本尊・檀家を移し、浄土宗知恩院の末寺として常念寺を創建された(『過去霊名記』より)

→2024年パンフレット

→山門


→境内右:観音堂

 山門をくぐると右手に観音堂。写真NGなので、本堂からの写真をのっけておく。
 観音堂には本尊と瓜二つの御前立がおり、後ろの厨子に秘仏・十一面観音立像が安置されているのだが、御開帳時は本堂に安置される。

写真左が観音堂

→境内左:庭園?

 プチ庭園。十二の干支が所々に配置されている。

→本堂

 どうです?本堂は奈良っぽいと思ったり。

2024/04/28 10:30ぐらいかな?
NHK、京都新聞の特集で集まった人が多かった。

 観音山としているが、本尊は阿弥陀如来立像である。

→秘仏「十一面観音立像」御開帳2024年

  • 泥絵の具で塗られて黒かった仏像が見つかる

  • ある日、住職の父が大事にしろ!と怒る

  • 厨子から出すと背中を見ると金が見えたので、修復すると奇麗な仏像が現れた

左が修復前。右が修復前で泥などをはがした姿。今のお姿は寺でどうぞ!
左が修復前。右が修復前で泥などをはがした姿。今のお姿は寺でどうぞ!

 って、NHKに出ているね・・・。ちなみに住職は、この撮影時は凄く疲れきっていたようで、自分が映ることがイメージできなかったとのこと。放送を見るのを躊躇したとか。

 写真のままで良かったのに~と思う人は多いのではないか?個人的には院派か円派の仏像のような気がしましたが、みなさんいかがですか?

→本堂本尊「阿弥陀三尊」

 前傾姿勢ですぐに天国・極楽浄土に導こうとしているのが良くわかる。ただ、厳密にいえば、閻魔様に判断され、六道(参考サイト)のいずれかに振り分けられるのだけど。

  • 本尊は阿弥陀如来立像で三尊形式

  • 本尊は定朝様式で、やや類の張った顔は公家が好んだ院派・円派に感じる

  • 衣文が見どころの阿弥陀仏

→本堂左「法然坐像」寺の御神木を再利用(リユース)

 寺の近くで倒木した御神木をリユースした法然坐像。内陣と外陣の境界線に座ると目が合うように設計している。

→本堂右「善光寺式釈迦如来三尊/愛染明王坐像/釈迦如来立像/地蔵菩薩/薬師如来/聖観音/宝冠如来/摩利支天」

 本尊右は写真OKの場所。
 住職の説法にもあったが、浄土宗だが、他の宗派だった時期があったかもしれないとのこと。根拠は密教などの仏像が安置しているのが1つの理由と説明されていたかと。同時に、水害などで移転や他の寺に吸収させた歴史もある地域のため、客仏として迎えたのもありそうだ。

 ここからは、それぞれの仏像たちです。

左から「善光寺式釈迦如来三尊」ですね。小さいながらも雰囲気がある三尊です。ここにも善光寺(私のNOTE)繋がりがあるのは面白い。

 次は「愛染明王坐像」と「釈迦如来立像?」ですね。住職の妻も坊さんの免許も持っているようで、不倫と愛染明王の話をして笑いを取っていた。愛染明王は仏教のアンチャッタブルで、彫ると仏師の体調が優れなくなるという言い伝えがあるようで、難しい仏像のよう。というのは初めて知った。

 衣文などが美しい地蔵菩薩立像。確か手は後補で、念持仏は最近だったかと記憶している。

 一番右から中央に説明します。上段は「薬師如来立像」「聖観音立像」「宝冠如来坐像or観音菩薩坐像?」ですね。

 下の段です。韋駄天かな??

 顔がウカノミタマで体は蛇の宇賀神を頭に乗っけている弁財天ですね。ここから東に行くと宇治、南山城に繋がるので、頭の上は宇賀神なのでしょう!!

 猪の載っているので「摩利支天」で良いだろう。建仁寺塔頭・禅居庵「開運摩利寺(私のNOTE)」や本法寺・摩利支尊天堂(私のNOTE)、摩利支天徳大寺(私のNOTE)などなかなかレア仏像です。

摩利支天?

 室町から江戸時代に多い大黒さんですね。

▼メディア情報

2010年の移転直前の模様です。

これ以降は本NOTEの下にあるコメント欄で追記します。

▼旅行記

京都ツウしか知らない場所!京都の藤/藤原道真💛明子の家/淀君念持仏/松尾大社展へ!◆京都伏見山科⑧中京⑪|やんまあ@旅行記 (note.com)

▼セットで行くところ

▼仏像展


#秘仏
#淀君持念仏
#淀君
#常念寺
#京都伏見シリーズ
#京都伏見・山科シリーズ
#京都
#京都市伏見区
#阿弥陀如来
#阿弥陀三尊
#當寺歴代寄附建立并日月牌記
#十一面観音
#西福寺
#常念寺
#法然坐像
#善光寺式釈迦如来
#愛染明王
#釈迦如来
#地蔵菩薩
#薬師如来
#聖観音
#宝冠如来
#摩利支天
#神社仏閣
#やんまあ
#やんまあ旅行記
#旅行記
#やんまあ神社仏閣
#仏像
#磐座
#旅のフォトアルバム
#わたしの旅行記
#一度は行きたいあの場所
#人文学
#京都
#京都市伏見区
#京都旅行
#京都伏見シリーズ
#京都ツウシリーズ
#秘仏公開
#特別開扉
#旅行・おでかけ
#京都神社仏閣シリーズ

この記事が参加している募集

旅のフォトアルバム

一度は行きたいあの場所

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?